徐々に動き出すのも良いのでは・・・

武村智司 (公益財団法人滋賀県環境事業公社)  Vol.617

≪360度の雄大な大パノラマ≫
蓼科から安曇野に向かうため全長約80Kmもあるドライブルート「ビーナスライン」を北上したのですが、途中に広がる「車山高原」の緑と青空のコントラストが見事で、標高は1500ｍを超えているので、雲がすぐ間近にあるように感じました。
「ビーナスライン」の途中にあるビューポイントでは、八ヶ岳連峰をはじめ、富士山、南アルプス、中央アルプスをぐるっと360度のパノラマで見渡せることができ、雄大で素晴らしい眺望でした。

≪北アルプスのふもとに広がるわさび農場≫
壮大な北アルプスの雪解け水が湧き出る安曇野市にある「大王わさび農場」では、豊かな水資源を利用してワサビを栽培されています。
広さは約15ha（東京ドーム約10個分）で日本一広いわさび農場で、見渡す限り広がるわさび田、水の流れとともにゆっくりと回り続ける水車、北アルプスの山々が創り出す景観を眺めていると穏やかな気持ちになりました。
水藻が美しい蓼川沿いに佇む水車小屋は、黒澤明監督の映画「夢」に登場するセットとして作られたもので、人気の撮影スポットとなっているとのことです。

≪まるでジブリの世界？≫
標高2,000ｍを超える北八ヶ岳のふもと八千穂高原にある「白駒の池」の周囲は、遊歩道が整備されており、1周40分ほどで散策することができました。
湖の周りは樹齢数百年の時を刻んだ原生林で囲まれ、緑の絨毯を敷きつめたような苔が一面を覆っており、原生林の神秘的な様子は、まるでジブリ映画「もののけ姫」の世界のようでした。

≪ファンタジーのような癒しの空間≫
北アルプスの天然水や無農薬栽培の花々を使って化粧品を製造しているアルペンローゼ?が、敷地内で庭園「ラ・カスタナチュラルヒーリングガーデン」を運営されていますので、行ってみました。
庭園には、ブランドコンセプトに沿ったテーマガーデンのほか、敷地内には香りの体験が出来る工房、特製ハーブティーやスパークリングハーブソーダなどが楽しめるヒーリングカフェ、コスメショップ、フラワーショップなど、癒しの空間が広がっていました。
キレイな景色を見ながらのティータイムで、穏やかなひとときが流れていきました。

≪涼しくて快適な夏の信州≫
宿泊をしていた蓼科は、白樺やカラマツなどに囲まれ、深緑の中で爽やかな早朝を迎えることができ、森の中を散歩しているとシカと遭遇することができたり、日々の喧騒を忘れて、非日常を味わうことができました。
今年の6月下旬は異例の猛暑、平年より早い梅雨明け宣言といった感じで、滋賀県に帰ってきてから暫くは体が暑さについていけない感じでした。

≪徐々に動き出す・・・≫
今年の夏は、祇園祭の山鉾巡行が3年ぶりに行われたり、各地で花火大会が再開するなど、少しずつですが、自粛モードから徐々に動きが出てきていますが、新型コロナが収束する見通しは立っておらず、以前のように人々が、気兼ねなく自由に行き来できるようになるには、まだ時間がかかりそうです。
現在、KNSの世話人会議もリアルとリモートの併用で開催することができるようになりましたが、この2年半、滋賀から大阪に出かけることも皆無となってしまいました。
新型コロナの感染拡大が続き、人々の移動や交流への制約が長期化する中で、対面でのコミュニケーションによるネットワークの形成に大きく影響が出ているのではないかと思います。
9月のKNSの定例会は、リアルでの開催の予定となっています。
今回、訪れた長野の観光スポットをいくつかをご紹介しましたが、今までに行ったことのない場所ばかりで新しい発見がいっぱいでした。
KNSには全国各地をフィールドにされている方々もおられると思いますので、各地の魅力なども対面でお話しできればと思っています。