Members Column メンバーズコラム

第14回 産学官民コミュニティ全国大会宮崎大会

吉田雅彦 (実践女子大学)  Vol.618

吉田雅彦

1.宮崎の産学官民コミュニティMAMGOは、第14回 産学官民コミュニティ全国大会宮崎大会を主催いたします。
 前夜祭(INS、KNS)
11月12日(土) 場所:宮崎市街
 午前中 青島ガイドツアー
議事次第 15:00 – 17:45(案)
15:00 – 15:05 歓迎、MANGOの活動報告 5分
15:05 – 16:05
・各地の産学官民コミュニティの活動報告 9組織見込み(各5分)
・宮崎県内の産学官民コミュニティの活動報告 3組織見込み(各5分)
16:10 – 16:40 グループディスカッション(90分)
17:40 – 17:45 宮崎の観光案内 5分
18:00 – 懇親会 @宮崎市街

参加ご希望の方は、交流会参加の有無を併せて下記「参加申込フォーム」をクリックしてお申し込みください。参加人数把握のため、8月中にお申込みいただけますと助かります。
http://www.kns.gr.jp/schedule/2331.html
注:大人数での懇親会ができないコロナ感染・対策状況の場合、大会を来年に延期させていただきます。(9月ころ判断する予定)

2.宮崎の楽しみ方を解説させていただきます。
(1)食べ物
 宮崎料理は、当然に日本料理なのですが、魚、鳥、牛、豚、それぞれに地元の良質な素材があり、地元の野菜も抜群なので、料理の質が良ければかなりのパフォーマンスになります。実家くろぎ(高級和食)、万作(宮崎料理全般)、丸万(地鶏焼き)、みゅうが屋(牛肉)、久米村(都城、牛肉)、なかにし(小林、牛肉)、鈴之家(日南、かつお)、海の駅ほそしま(日向、かつお)などが、代表格です。
 麺類は、県民のソウルフードは柔らかい九州うどんです。おくのうどんが地元で人気で、きっちょううどん、豊吉うどんが、街中に店が多くてアクセスしやすいです。この3店は同じ創業者 奥野豊吉氏の系譜をひいています。
飲んだ後の締めのうどんという別ジャンルでは、飲み屋街であるニシタチ地区の織田薪(おだまき)、戸隠です。その味のルーツは、昼しか開いていない重乃井で、長嶋茂雄さんが愛したうどんです。
 ラーメンは、宮崎ラーメンの典型は栄養軒ですが、その創業者が味にこだわって別に開店した「さといも」が高評価です。九州ラーメン系では、地元の風来軒からのれん分けしたラーメンマン(拉麺男)がこってり豚骨ファンに支持されています。私は、体調が悪いときは、ラーメンマンに行って、小ラーメン・超こってりに、揚げニンニク多めとネギトッピングで免疫力をアップして乗り切りました。
 霧島高原に行くと蕎麦文化があり、みやなが、かわぐちは、東京でも通用するレベルだと思います。みやながの近くに、神武天皇が誕生した祠があります。
 うなぎは、宮崎は鹿児島とともに養殖産地で、うなぎの入船(西都)は人気です。
 酒は、芋焼酎で、夏は木挽きブルー炭酸割り、冬は宮崎県内限定の本霧島お湯割りが最近の定番です。「あくがれ」は、若山牧水の故郷で再建した酒蔵で、多くの受賞があります。高級焼酎は、百年の孤独(麦)が有名ですが、芋も、亀雫(かめしずく)、金の露は、鹿児島の名酒3Mに匹敵するでしょう。
 餃子は、日本一の消費量になりました。馬渡がルーツ的な存在で県民に人気が高く、持ち帰り専門の丸岡、繁華街ではラーメン屋さんや専門店の黒兵衛で食べられます。

(2)観光
 宮崎県の観光地は、大きく3か所に分かれます。
 宮崎、青島、鵜戸神宮、飫肥、都井岬の日南海岸ルートは、宮崎空港が起点です。宮崎の江田神社はパワースポットで、隣接の「みそぎが池」は天照大神が生まれた場所です。
 青島は、空気感を楽しむリゾート地に変わりつつあります。サーファーや家族連れを横目に、ドリンクを飲みながらパソコンで仕事をしている人もいます。左下のような素敵なレストランがビーチにできました。お気に入りの本を持って2,3日ぼーっと過ごせると思います。

霧島高原、霧島温泉郷は宮崎・鹿児島県境の観光地で、霧島神宮の元宮はパワースポットです。宮崎空港・鹿児島空港両方を使ってどちらからかイン・アウトすると便利です。硫黄温泉好きなら、新湯温泉(右下の写真は混浴の大露天風呂)と霧島湯之谷温泉は一生に一回は行っておくべきでしょう。

 高千穂、天岩戸は阿蘇の隣接で、熊本空港が最寄りです。高千穂神楽は夜興行なので、見たい人は宿泊が必要です。このエリアは福岡から高速道路で近いので、都会人のリピーターが多い飲食、ホテルの良店はハイレベルです。五ヶ瀬祇園神社の拝殿に向かって左側にパワースポットがあります。五ヶ瀬のオーベルジュCORASITAに泊まるのも素敵です。
 いずれの観光地も、日本神話と関係が深いので、古事記、日本書紀の解説を読んで行くと楽しめます。神武天皇の父が霧島高原を起点に南九州の熊襲を平定し、4兄弟が宮崎県の美々津港から船出し、宇佐神宮を味方につけて、安芸、吉備と戦って破り、関西で一度負けて長男が戦死し、熊野に逃げて味方を得て、紀伊半島を南から縦走して奈良に攻め入り、四男が初代天皇に即位するという、壮大かつディテールがしっかりした物語で、各地の神社や言い伝えと紐づいています。すべてが作り話とした学説は否定されつつあります。

3.プライベート
 2019年 8月31日(土) 第13回@新潟の懇親会で、「次回開催、宮崎でいい?」と聞かれ、宮崎MANGOの仲間と協議して、第14回主催をお引き受けしました。ずっとコロナで延期が続いています。
 プライベートでは、2019年6月、母が難病指定の病気で大病院に入院して7月に危篤になり茫然としましたが、何とか回復して9月に療養病院に転院し、その後自宅に退院できたのですが介護が始まりました。9月中旬に東京に戻る決意をし、在京の大学の公募を受け続けて、実践女子大学にご縁をいただきました。プライベートの事情で仕事を変えたのは初めての経験でした。
 2020年4月からは、実践女子大学が本務で、宮崎大学地域学部の非常勤となり、人生で一番飛行機に乗るなあと思っていたら、ほとんどリアルの授業はできませんでした。2021年8月の還暦を家族や友人に祝ってもらったのは嬉しかったです。

 2021年9月で宮崎大学の授業が終わったのは残念でしたが、宮崎での仕事やご縁も続いているので大事に関わっていきたいです。東京に戻ったことで、各地の友人からお声かけいただくことが増えました。60代の目標を「若い人を応援する」と定めましたので、授業や地域の仕事を通して、自分ができる貢献を、仲間と一緒に続けていきたいと思います。
 その一つが、自分の経験・知識をいろいろな人に伝えるために本にすることです。コロナで出歩けなかったせいもあって以下の7冊を出しました。現在のところ、3冊分の予定原稿(国際経営、企業研究[改訂版]、経済事情)を推敲中で、3冊分の企画(佐藤利雄さんの企業支援、元ディズニー社長の美意識経営、産業政策の理論(英語と日本語で))を考えています。気力、体力がないと本は書けないので、65歳までに書きたいですね。

文系学生のための『キャリアデザイン・就職活動入門』, 2022年5月, 鉱脈社
総合的な探究の時間ハンドブック- 地域課題解決編, 2022年4月, 鉱脈社
『地域産業の発展に向けた自治体のあり方(共著)』, 2022年4月,日本都市センター
地域マネジメント – 地方創生の理論と実際(改訂版), 2022年1月 , 鉱脈社
バリューチェーンと工業技術で学ぶ企業研究入門, 2021年9月,鉱脈社
地域マネジメント‐地方創生の理論と実際-, 2021年6月, 鉱脈社
日本における中堅・中小企業のオープンイノベーションとその支援組織の考察, 2019年2月, 専修大学出版局

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