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つくばに来ました

遠藤 達弥 (国立研究開発法人防災科学技術研究所)  Vol.794

すでに定例会への連絡の際にご報告させていただきましたが、61歳にして新たに転職、14年ぶりに東へと戻ってきました。

関西では大変お世話になりました。これからは関東支部の世話人としてKNSに関わっていきますので、引き続きよろしくお願いいたします。

転職先は茨城県つくば市にある国立研究開発法人防災科学技術研究所(NIED)、その名の通り防災、英語ではEarth Science and Disaster Resilienceに関する研究開発を行い、我々にとって身近な技術として様々なところで社会実装されています。たくさんありますが、今勉強中ですので次の機会にということにさせていただきます。つくばの本所の他に兵庫県三木市にE-ディフェンス、新潟県長岡市に雪氷防災研究センターなどがあり、そちらのほうをご存じの方もおられるかと思います。

 

ということで、今回はつくばに住んで感じたことをつらつらと書きたいと思います。

 つくばというと、どのようなことが浮かびますか。

つくば学術研究都市という名称が示すように国研をはじめとして企業を含め研究所がたくさんある。また、すこし年を取った方であると1985年に開催された「国際科学技術博覧会(つくば科学万博)」を思い出すかもしれません。私自身3回ほど通いました。また、最近では、秋篠宮家の悠仁親王が筑波大学に入学したことを思い浮かべるかもしれません。ちなみに、けいはんなにある関西学術研究都市は、関西の財界がつくばと同じようなものを関西にも造ろうということでできたと聞いています。

そういえば、筑波山のガマの油売りなどというのもありますね。

 

 今回、私自身のつくばに来る前までの印象はつくば科学万博の他に、社会人になってからつくばにある国研やそこにいる研究者に仕事で多く会いに行ったことで、いろいろな分野の研究所があり、そこでたくさんの研究が行われているということぐらいでした。当時はつくばエキスプレス(TX)もなく、東京駅からバスに乗り、帰りは箱崎で渋滞に巻き込まれるというお決まりのパターンもいい思い出です。また、TXが出来てから1~2回程度は来たと思いますが、記憶が薄らいでいます。

 

今回転職するにあたり面接はオンラインだけでしたので、住むところを探しに来たのが久しぶりのつくばでした。実際に来てつくば駅から地上に上がると、景色は打って変わり、駅前周辺には高層マンションが林立し、中にはいわゆる億ションもあるとのこと。快速で秋葉原まで約45分と東京への通勤圏内であるのに加えて、投機の対象にもなっているという話です。それから駅近くにも係わらずそれら高層マンションの横には必ず全戸をカバーするような大きな駐車場があります。駅前にあるショッピングモールで買い物をしても必ず駐車券を聞かれます。TXができてから昨年8月で20周年、しか経っていませんし、もともと車社会を前提としていて、つくば研究学園都市を挟むように東西に大通り(片側2~3車線)が通っていて、歩行者と自転車専用の歩道や陸橋などがあったりとすみわけがされています。そのようなこともあり、つくば駅から市内の目的地に行く公共交通手段(バス)が貧弱で、筑波大学内は別として、時刻表を見ると1時間に1本程度のダイヤだったりします。そのため、研究所や企業など多くの事業所の通勤用マイクロバスがつくば駅前に朝夕と並んでおり、通勤の足になっています。そんな中、大学以降電車の駅の近くに住み自家用車とは無縁なわたしは、まずはということで自転車を通勤の足として選択したため、真冬の筑波おろしの洗礼を受けるのでした。茨城県の南部地域といっても北側は福島県です。ほぼ毎日氷点下になり、とにかく冷たかったです。4月になり暖かくなったことでよい思い出となりましたが。次の冬に向けて準備をしなければいけません。

また、研究所が多くあると書きましたが、特に国立の研究所が多くあり、そのためそこで働いている外国出身の方を多く見かけます。つくばに来る前には京都に住んでいてインバウンド問題に直面していましたが、その方々とは明らかに違う、今住んでいる団地の隣の部屋に住んでいたり、非常に身近に感じます。たまたま見ていたテレビ番組で茨城県は外国出身の方が都道府県で3番目に多いということを言っていました。茨城県は農業県でもあるため、技能実習生も多くいるとは思いますが、よく見かけます。

農業県ということで、近くのスーパーマーケットには農家の方が直接持ってきて販売するコーナーが設けられていて、形は不揃いなどもありますが比較的安く新鮮な野菜を入手することができます。もちろんに全国からの野菜も並んでいますが、まずは地元の野菜から探します。

最初のほうに戻り、駅前にたくさんの高層マンションと書きましたが、つくば市は人口が増加している数少ない基礎自治体であったりします。手元にある市が毎月発行している広報誌を見ると最新号で人口が263,218人で、昨年同月から3,050人(世帯数:2,411)増となっています。都内の新築マンションが1億円を超えるなどニュースでみかけ、秋葉原からTXで約45分という時間に魅力を感じて移り住む方も多いのかもしれませんし、また、公園が多く親子連れをよく見かけますが、緑が多く、子育ての環境がよいからかもしれません。

ということに加えて、何度も出てきていますが、研究所の研究者という基本的に博士号を持っている人たちが多いということが想像できますが、教育熱心な人たちが多いのか、学習塾・進学塾、体操クラブ、プログラミング教室などをはじめたくさんの子供向けの教育サービスがあり、とくわたしの住んでいる近くは200mぐらいの間にその数10軒以上となっています。また、平日の夜、終わるのを待っている車をたくさん見かけますし、土日の朝は車で送っていく様子をこちらもたくさん見かけます。その様子をよく見てみると親が運転している後部座席に子供が座っているという姿がほとんどで、それも子供が1人ということで、中国の一人っ子政策の時のようで、家族の宝物といったところでしょうか。

最後に、つくば市はパンとラーメンの街と言われているようですが、私が住んでいた京都のほうがはるかに多いので、今回は触れておりません。興味のある方はぜひつくばに遊びにおいでください。

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