Members Column メンバーズコラム
シリコンバレーに大学を作ろう!
長川勝勇 (KNS世話人のひとり) Vol.283
みなさんこんにちは!KNS世話人のひとり(定例会ではコスプレ担当)の長川です。
普段は大阪産業創造館や大阪イノベーションハブなどで、起業家の方々と楽しく遊んだり真剣に遊んだりしているのですが、数年前からシリコンバレーに起業家を育成する大学を作るプロジェクトに首を突っ込んでまして、今回のコラムはそのお話です。
「なんでシリコンバレーに起業家大学やねん?しかも日本人向け!?」といろんな方からよくツッコまれているのですが、はっきり言って私もなんでなのかはよくわかりません!
ただ言えるのは、大阪で出会う起業家という人達(と、起業家を支援する人達)は「やりたいことよりできること」つまり「できないことはやらない方がいい」という至極ごもっともな思考の人が多く、大阪がその昔「大大阪」と言われていた頃の「おもろいチャレンジ」を愛し、「無謀を楽しむ」ようなアホな起業家がいなくなった!と感じていた私が、じゃあ起業家の聖地とか言うシリコンバレーはそもそもどないやねん?と興味を持ったのが始まりです。
ということなんですが、私が数年前からシリコンバレーに行って毎回感じるのは、「カリフォルニアはなんていい天気なんだ!」とか、「車の運転マナーが大阪より100倍素晴らしい!」とか、およそ起業家とは関係ないところで感動していて、新しいビジネスにチャレンジしてVCの前でピッチしまくっている起業家とか、世界的なハイテクベンチャーが凌ぎを削ってるとかは、実はあまり興味ありません。(と言ってええんやろか…)
ではなぜ何度も私が時間とお金と命を削ってシリコンバレーに行くのかというと、大学を作るためというより、日本人が世界を相手に生きるためのヒントがあの場所にはたくさんある、と感じているからです。
世界中からいろいろな価値観を持つ人が集まる場所。真冬でも半袖Tシャツの人もいればコートにマフラーぐるぐる巻きの人もいる。あたりまえのように土足で家に入る人もいれば靴を脱いで入る人もいる。すれ違いのとき少しぶつかっただけでもかわす「Sorry」という挨拶。誰もいない道でも必ず一時停止し、歩行者を見れば最優先で道を譲るドライバー。多様な価値観を認め、異質なものを受け入れ尊重し、自分の観念や常識を捨てないと生きていけない世界。人種や立場を超えた優しさや思いやりがある街。それがシリコンバレーがグローバルに活躍するビジネスパーソンを産み出し支える資源だと思うのです。
今年2015年9月、ようやくそのシリコンバレーで「Silicon Valley Japan University(シリコンバレーJAPAN大学)」の名称のもと、将来のカリキュラムを固めるための短期プログラムをスタートさせました。道のりはまだまだ長く、日本人が世界に誇れる文化を背景に新たなビジネスを輩出するためには、これからたくさんの方々の応援や資金が必要となりますが、一歩ずつ理想の大学づくりを進めてまいります。皆様のご協力・ご支援をこれからもどうぞよろしくお願いいたします!
【Silicon Valley Japan University ホームページ】
http://www.svju.org/
【まずはここからJOINできます。「シリコンバレーに大学を作ろう!」コミュニティ】
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