Members Column メンバーズコラム

挑戦と変革 事業者とともに

矢野貴朗 (大阪府ものづくり支援課)  Vol.284

矢野貴朗

 皆様、こんにちは、初めてコラムに投稿します。矢野と申します。よろしくお願いいたします。
私は、MOBIO(ものづくりビジネスセンター大阪)に勤務しております。MOBIO(モビオ)で中小企業の支援業務を担当しています。中小企業支援といっても幅広いですよね。ビジネスマッチング、産学官連携、知的財産、取引あっせんなどがありますが、私はメインの担当は、メーカが直接販売するBtoCと言われている消費財のプロモーションを担当しております。
 消費財のプロモーションって何?って思っているでしょ。内容は、製造をしている事業者さんが直接販売する場や機会を作ったり、演出したりしています。販売する場は、主に百貨店が多いです。百貨店のバイヤーと呼ばれる売場を作る方へ、大阪の製造事業者がこのような商品を作っています。販売の場を提供してもらえませんかと企画書を持って営業に回っています。

 企画書は、普段からの事業者の皆様とイベントや催事でお会いしたときに、『新商品を作ったよ!パッケージを変えました!東京へ催事に行ってきたよ。』などなど皆さんそれぞれに様々なことをお伺いしたお話を基に、あの事業者さんは、このテーマの催事にピッタリ!子どもをテーマにした催事だとあの事業者さんのこの商品は、バイヤーの評価が高そうなどを想像しながら、作成しています。

 企画書だけではなく、某百貨店バイヤー様には、こんな事業者紹介して、などよくお声掛けいただきます。このようなネットワークを構築できたのは、ネット通販プロジェクトというおおさか地域創造ファンドで4年間、事業者の皆様とともにネット通販や商品開発、催事運営を勉強させていただいたことが、経験値として蓄積され、さらに、2年前に立ち上げた「大阪商品計画 http://www.osaka-products.jp/ 」では、新たな企業を発掘し、商品開発のお手伝いし、東京インターナショナル・ギフト・ショーへ出展し、販路開拓を行います。これらの発掘した事業者の方々に売り場を提供することで、少しでも売り上げがアップし、自分たちで次のステップへ向かえるように一緒に催事を作っていきます。

 最近感じるのは、継続して売り場を確保するには、その売り場でしっかり戦える事業者をメインに据え、周りをトライアルの事業者にして次へつなげられる売り場をつくることが必要です。これは、公平や平等にチャンスをと考えすぎると、結果を出せずに売場を失うことになり、担当バイヤーさんに次は呼んでもらえません。いい意味でのえこひいきが必要となります。

 先日の謀百貨店でのこと、こちらからテーマと事業者を提案させていただいたところ、採用され売り場を獲得できました。売り場は私も下見にいったところ売場の周りは高級商品がそこかしこにあるフロアでした。
 その売り場は2週連続で違うテーマで開催したのですが、お客様の層が全く今までと違い、巷では3万円の値札を見て、「高い」と一言発してその場を離れるお客様の多い商品が、どんどん売れていくではありませんか。
 やはりお客様の層と商品があえばしっかり売れるんだということを認識させられた催事でした。事業者の方から過去からの催事の中で一番売り上げが上がりましたと聞いた時は、飛び上がるほどうれしかったのを覚えています! 中小企業支援の醍醐味とはこれではないかと ハマってます(笑)

 お休みの日は、イベントへ出掛けて発掘や出展している事業者さんとともに自ら売場に立っていることがライフワークになっており!消費財(食品も含みます)を作る大阪の事業者さんたちのネットワークも200社を超え、バイヤー、プレスなどとのお付き合いをどんどん広げつつ、大阪を盛り上げていきたいと思っております。

 イベントへの出展や大阪とのコラボイベントなどもどんどんやっていきたいと思っています。気軽にお声掛けください。KNSやMOBIOとともにまだまだ広がる、広げるネットワークで中小企業支援をライフワークとして事業者の皆様とともに挑戦し続けたいと思っております。皆様よろしくお願いいたします。

 言い忘れるところでした。消費財のプロモーションを担当していますが、BtoBの加工のあっせんなどのお手伝いなども通常業務としております。ちょっとしたことでも幅広ご相談でも一度お尋ねいただきましたらお手伝いいたしますので、お気軽に!!

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