Members Column メンバーズコラム

ビジネスプロデューサー養成講座にて

大城憲誠 (有限会社プロペラ)  Vol.303

大城憲誠

先日「沖縄地域知的財産活用企業創出支援事業ビジネスプロデューサー養成講座」の最終報告会がありました。
これも沖縄特有ですが、補助金事業です。首都圏では数十万円ほどする講座が無料で受講できます。なんと素晴らしい環境。
もちろん県内企業に限られるのですが。私もこれはチャンスとばかりに受講しまして、ビジネスプロデュースの基礎編を、取り敢えずは勉強してきました。
この講座自体は、6年目なんです。なので必然的に私は6期になります(よう6年も補助金が続くな?っていうのは言いっこ無しで)
その6年間にOBと呼ばれる卒業生がいまして、その卒業生の中で実際に新たなビジネスを立ち上げる人達もいるんです。
またOBと呼ばれる人達の情報交換会なるOB会もちょいちょい開催しているようで、ビジネスプロデュースの波が盛り上がってきているようです。

講座は昨年の12月から計8回(5日間)のコースで、座学とグループワークに分かれています。面白いのがこのグループワークでして。
異業種異分野の方々が6つのグループに適当に割り振られ、そのグループそれぞれに”あるお題”が与えられ、そのお題で新たなビジネスモデルのアイディアを出していきます。
グループには、実際に会社を経営している経営者だったり、企業の部署長だったり、もちろん会社勤めの従業員もいます。
なので色んな立場や経験値から、アイディアを出し合います。

そのビジネスアイディア出しが難しい。特にお題によっては全然不得意な分野等もありまして。例えば金融系。特殊は知識が必要ですのでなかなかアイディア出しが難しい。
販売系は、その分野の方々は多いので出しやすいんです。でもそこが面白い。
苦手な分野でも、大のおとなが集まってアイディア出しをするんですから、ある意味学校で机をくっつけてやるような雰囲気になり、笑いあり、沈黙でのシンキングタイムありと
グループによって雰囲気が全然違ってて、それがまた面白さをアップさせているんですね。

そしてその講座にはルールがあります。それは「NO(ノー)とは言わない」こと。
これって大事ですね。多分社会人として経営者として色々と経験しているんです。その中で、いや?これは無理やろう?と言うのは多々あると思うんです。
でも、新しいアイディアを出す為には、その経験値が邪魔になることがあります。その為に「NO」と言ってはいけないんです。
そこが面白い。大風呂敷を広げるだけ広げるんです。出来ないことも出来そうだと思って広げるんですね。
でっ後で削って行けばいいでしょうと言うことで進めて行きます。出来なことも出来ると言っちゃう、そこが大事ですね。

そして出したアイディアを纏めて最終発表会となります。
その様子がこの写真になります。

この講座を通して思うことは。

どんな事業であれ、新たなビジネスモデルを考えることは大切なことでありそのチャレンジを止めてはいけないってことです。
それも一人で考えては駄目ってこと、いろんな業種業態の方々と、ましてやまったく違う分野とコラボったり、農業×ITや観光×ITだったりとITを活用することで
何かが急速に広まったり、新たな製品・サービスが生まれたりするのです。自分の会社自体を、角度を変え、商品を変え、売り方を変え、まるでサイコロを転がすように
色んな角度から新しいことを創造することがこれからの時代は必要になっていくのだと勉強させてもらいました。
ビッグバンの様な大きな変革でもなく、ほんと小さなところからの変化を創造していく、その起点や接点がKNSであることを願っています。
やっぱりビジネスも人と人との繋がりですもんね。

ただ心配が。講座を受講したころは気持ちも盛り上がっててやる気になるんですね。
でも日々の仕事に追われていくうちに、段々とその気運も薄くなっていく。それが常です。

要は、講座を受講した頃は、取り敢えずキャッチボールしてみようぜ、バット振ってみるかと公園に行っただけ、それから試合が出来るまで、とにかく練習しないと行けません。
その練習の先に試合と言うフィールドが待っているんです。
今はまだキャッチボールが出来るようになっただけの私。これからが本番です。練習し連打し連投してやっと実践的なビジネスモデルの構築ができるようになる。
それまで継続して行くことが大事ですね。継続は力なりと言いますが、継続することは本当に難しい事です。
ある意味、KNSでの出会いや集いが、継続する一つのきっかけになっていくのではないでしょうか。

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