Members Column メンバーズコラム

先代の魂の継承

深江裕宗 (双葉塗装株式会社)  Vol.511

深江裕宗

今回担当をさせて頂きます双葉塗装株式会社の深江裕宗と申します。
2年ほど前にもメンバーズコラムに執筆させて頂きましたが先ずは自己紹介です。
大阪生まれ大阪育ちの大阪を愛してやまないこてこての大阪大好き人間です。
2年前に比べると家族も増えて4世代の11人家族になりました。
家の中は孫のおもちゃで足の踏み場もなく、大家族を実感している最中です。
父は昭和9年生まれで現在85歳です。今でも牛肉を好み週に3 – 4日は食べています。
膝の痛みを訴えながらも月に1度はゴルフに出かけて行きます。

双葉塗装株式会社では商品の使われる場所、使う目的によって塗料を選択して金属の焼付塗装と自然乾燥を行っています。31年前の平成元年に東成区からモノづくりの町、東大阪市高井田に移転して来ました。
それからあっという間に月日が経ってしまいました!!
わが社の仕事内容にご興味のある方はぜひ、HPをご覧になってくださいませ。

会社のモットーは「お客様の想いを形にする」塗装会社ですが実際はメーカーの下請け企業です。その中で、長年のノウハウを生かし自社商品を立ち上げました。私達がメーカーになるにはどのようにスタートしたのか当時を振り返えってみます。
2005年ごろに自社商品を持ちたいと急に思うようになってきましたが、仕事が忙しくて、いつの間にか夢を忘れてしまっていました。2014年にデザイナーさんからの依頼でテーブルの台を塗装したのがきっかけでその方とタッグを組み自社ブランドを立ち上げることが出来ました。タッグを組む前から私の中では、手にして笑顔になり会話のきっかけになるような生活用品を作りたいと決めていました。2016年に生活雑貨PAとブランド名を付けてカトラリー(ホーク・ナイフ・スプーン)3セットだけを手にして東京へ勝負をしに行きました。3年連続出展をすることで知名度は上がってきましたが売り上げには中々繋がりまへん。
東京から帰阪すると総務部長(嫁さん)が「出張お疲れ様です。(笑顔で)昼間はよく喋って接客してるけど夜の方は遅くまで接客というより楽しんではりまんな!! いつになったら元取れますんや」て言われ続けて早4年!!
2019年にはアクセサリーブランドPOINTO も立ち上げました。
今までは全国の個店さんや大手企業のバイヤーさんに商品を購入して頂いていますが直接消費者の声も聞きながら今後の商品展開や販売方法を考えないといけないと考え、2019年に2020年からの方針を百貨店や個店さんでの催事・POPUPなどの 展開をしようと考えました。
すると摩訶不思議な事に2019年6月に今までその気配すら見せなかった次女が双葉塗装に自分の意志で入社してきよりました。ビックリと同時にめちゃめちゃ嬉しかった?
今後の事業展開と仕組みをより一層考えていかんと!と決心したのを覚えています。
ブランドの営業は「よし娘に任す」と決めました。するとじわじわと商品が売れ始めたではありませんか。娘が入社してくれたお陰で私の夢だったブランドが未来に繋がった。
女性目線はおっちゃんと全くちゃいますわ。

今後の双葉塗装について今まで私が一人で全ての事を決めてきたさかいに、このままでは未来がないと感じています。私が2代目経営者になって15年を迎えました。2020年10月で会社は創業70年を迎えます。少し立ち止まって過去を振り返る時間を取りました。
その結果2020年4月13日の13時に社員に会社の方針を伝えることを決断しました。
10月に70年を迎えるが次の70年を迎える為に私は過去の自分と「さよならする」だから「変わるぞ」と開口一番伝えました。社員は「今から何が始まるんやろ」と姿勢を正し緊張気味で私の話を聞いていました。
目的は先代から受け継いだ2代目の私が経営者になって15年間何を思っていて、なにを考えていたかを伝える。これからもさらに70年間続く企業である為に社員みんなで協力してほしいとお願いをしました。

なぜ変わるのか
1.今の状態では心配で不安で次に引き継げない、安心して次の70年を迎えるために変わるぞ。

2.誰もが気を遣わず、リーダーだけに頼らず仕事をしてほしい(みんなが主役になれよ)
だからA君がいない時はB君が助けるC君がいなかったら誰かが育つ企業にしたいから変わるぞ

3.今まで社員は何も決断をしていない。私ひとりで全てを決断してきた。
1人ひとりが前向きな意見を発言でき、それぞれから聞けたからこそ出てきたアイディアや答えを組みあわせて決断する。その為には一人ひとりが決断できる人間になってくれ。
だから変わるぞと伝えました。
雇用を守り社員を幸せにしていく為の決断は私がする。

このようなことを考えて伝えたら気になることが3つ出てきました。
見積・給料・社員の評価制度です。私も全部いっぺんには解決出来ないので先ず、始めるのは給料体系を見直すと伝えました。この日はちょうど年に一度の昇給の日です。「今回の昇給で今まで私の感覚で決めてきた給料体系は終わりです。1年後には私の頭の中で考えて決めていた事を明文化して誰もがわかりやすい給料体系にするから皆、楽しみにしといてや」と締めくくりました。
私の頭で考えて決断していたことを社員にもわかるようにして娘が将来経営者になった時には社員もここで働いて良かったと言ってもらえるような企業にするとはっきり決めました。今私は久しぶりに燃えています。必死に頭から大汗をかいている毎日です。
双葉塗装は社内全員のことをチーム双葉と呼んでいます。チーム双葉の考え方は「三方よし」ではなく「三方よしプラス1(いち)」を心がけています。
三方よしプラス1とはお客様の先のお客様の事を考えて仕事をするという意味です。
いつも胸に入れながら社員も行動しています。
最も一番大切にしているのは先代の魂の継承です。
「人の恩を忘れるな、何事にも感謝を忘れるな」
これらを守ってこれからも双葉塗装は次の70年を迎えられるように精励して参ります。

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