Members Column メンバーズコラム

時間と可能性?

福岡秀明 (伊賀市企画総務部財政課)  Vol.76

福岡秀明

みなさん、こんにちは。
 この春、東海支部の世話人の一人となりました“伊賀流忍術発祥の地”
三重県伊賀市の福岡です。
 今後ともよろしくお願いします!!

 ≪時間と可能性?≫
15年ほど前、故俳優の森繁久弥さんに「遊ばなきゃだめだよ!遊べない奴は
仕事も出来ないよ!」と、そっと微笑んで言われたことがある。
 それは、当市に講演にお越しいただいた少人数の夕食会の時のことだった。
 よく聞くフレーズだ!と思ったが、流石、言う人によって説得力が違うように感じた。

 女性のマネージャーも、「森繁さんは時間を大切にしている。
忙しい時間も、ゆったりした時間も。」と同調していた。
多忙の中、遊ぶには時間を作らなければならない。
時間を作るには合理的に時間を使うか、寝る時間を削るしかない。
元私の上司で尊敬する一人である半田泰士氏は、飲むたびに言っていたことがある。
「1日24時間しかない。
8時間仕事で、8時間寝て、自分の自由な時間は残り8時間だ。
 人生80年として寝る時間は1/3だから26年は寝ていることになり、
自分の自由な時間は26年しかない。
自分は色々なことをしたいが、26年では時間が足らない。
時間だけは人に平等だから、与えられた時間をどう使うかいつも考えている。」と。
昔から時間の使い方についてあまり考えた事がなかったので、
そう言われてハッとしたことを覚えている。
26年も寝ている?!
26年しか自分の時間がない・・・確かに少ない!
早死にしたらもっと短い・・・!!
 あまりにも当たり前のことだが、私にとってとてつもなくセンセーショナルな話だった。
その時から時間をどのように使うか考えるようになった。
 一番効率が良いのは仕事を楽しむことができ、忙しい時も、ぼーっとする
時も、自分の納得できる時間を過ごすことかな? と思う。
プラス、寝る時間を削れば人生80年の内、60年くらいは思うことができるのではないか!!
とは言うものの・・自分には仕事も遊びも、漠然としたものはあるが、
このごろ明確なビジョンがない・・・
コラムを書いていて気付いた・・・。
 いや、多分前から気付いていた。
経済部で産業振興に携わっていたときは形や結果が出るものが多かったが、
議会事務局や現在の財政課では内部的な事務がほとんどで、形になるものがあまり無い。
KNSに参加し、沢山の方と話しながら自問自答している。
そのとき身体で必ず感じる、熱く、快い感覚は「自分も何かできるのでは」
と常に考えるからだろう。
中には自分に似た人もいると思うが、ほとんどの方が熱いものを持っている。
 身近では、同僚で商工観光課に勤務しているKNSメンバーの川部さんは、
色々なイベントを企画し、アクティブに活動しているのを見ると凄いなとよく思う。
 財政課は毎日、何千万円、何億円と数字を触るが、現物は見たことも無い。
 現金なら・・・ちょっとリアルかも。
 しかし考え方を変えると、色々な部署に勤務できるので公務員も悪くはない。
 今は仕事に追われ、時間をコントロールできていないことが歯がゆいけれど、
少しは異なった角度からも物事を見ることができるようになった、と我ながら思う。
 人にはそれぞれの知識や価値観の違いがあるし、それが個性だと思う。
その分、様々な発見や発明があるのだろう。
自分にも何かできる可能性を秘めているに違いない。
 「焦る気持ちもあるが、今は漠然としたものであっても、
いつか必ず形にしていこう!! 」と、前向きに考えよう。
 これからも時間を大切にし、秘めた可能性をいくつも見つけ、
一つ一つ形にしていきたい。

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