Members Column メンバーズコラム

なにごとも“自主・自立”

清水英彦 (三重県教育委員会事務局)  Vol.221

清水英彦

みなさん、こんにちは。4年に一度のワールドカップも終わり、寝不足気味の日々から解放された方も多いのでは!4年ぶりのコラムとなります三重県の清水と申します。十数年前、KNS発足に向けた胎動の時期に、三重県大阪事務所に勤務していたこともあり、発足当時からKNSにお世話になっています。前回のコラムでは、KNSへとつながるINSとの出会いや、当時担っていた防災業務の話、学生時代から関わっているバスケの話をさせていただきました。ワールドカップブラジル大会が終わったばかりですが、サッカーとは関係なく、はたまたKNSともまったく関係のない、バスケの話を今回も徒然にさせていただきます。

もともと、社会人のクラブチームに携わっていたのですが、数年前から小学生のミニバスケットボールチームにコーチとして関わり、2年ほど前からは、ミニバスチームにどっぷりとはまり込んだ状況になっています。
バスケットボールはトランジションが激しく、瞬時の判断が連続して求められるスポーツです。このため、ハビットゲームとも言われるように、練習を繰り返し反復することにより、動作を身体に覚え込ませることが重要です。ミニバスの子達は初めてバスケをするので、まずは基礎的な体の使い方やドリブル、パス、シュートなどの技術を体得させることからはじめ、チームとしての動き、連携に発展して教えていくことになります。身体の成長段階において神経系が最も発達する“ゴールデンエイジ”にあたりますので、いわゆる運動神経の向上を目的としたコーディネーショントレーニングを取り入れることも意識しています。

メンタル面では、団体競技の特性から、目標達成に向かって仲間と一緒に頑張っていく過程が、子供達の成長にとって重要な要素となります。連帯感、協調性、忍耐力、チームにおける役割の認識・・・。頑張った結果として達成感を得る経験、試合に勝つことも、その一つです。
ここで、コーチである自分の心の中に葛藤が生じます。ともすると子供達の成長や将来性を見据えた練習よりも、チームの勝利を優先した戦術・戦略中心の練習をしたい衝動にかられるわけです。もちろん、これらもスポーツの重要な要素ですし、基礎的なスキルがなくて戦術・戦略を実行できるものではないので、必要がないと言うつもりはまったくありません。

コーチとしては、こんなことを思いながら、子供達一人ひとりに対してメンタル面も含めて、バスケに臨む姿勢や成長過程を観察しているつもりです。そして、ああでもない、こうでもないと思案するわけですが、子供達のバスケの技術が向上し、心身ともに飛躍的に成長するのは、“もっと上手になりたい”、“もっと技術を身につけたい”、“相手チームに勝ちたい”、と子供達が本気で思い、自ら行動するようになった時です。昨日までとはまるで別人です。目に見えて上達していきます。
つまり、ポイントは「自主・自立」です。これは、子ども達に限らず、スポーツに限らず、大人でも、仕事でも、すべてに共通していますね!
我が身を省みて・・・。果たして、どこまで自立した行動をとれているのか、周囲の人に助けてもらってばかりでは?なんとなく惰性に流されて毎日を過ごしているのでは?と反省しきりです。コーチとして子供達を指導しているようで、実は私自分が成長させてもらっています。(^ 我が身は五十路にかかりますが、これからも、子供達に負けないように、一緒に成長していきたいと思います!

KNSとはまったく関係のない話に最後までお付き合いくださった皆さん、ありがとうございます!!

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