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よさこい高知 – 自己紹介の補足にかえて –

佐藤暢 (JSTイノベーションサテライト高知)  Vol.86

佐藤暢

 平成20年10月にJSTサテライト高知の事務局長として着任して以来、丸
3年が過ぎました。今年4月からはJSTサテライト徳島の事務局長も兼任し
ており、いわば「四国担当事務局長」といったところです。私は生まれが東
京で、両親も東日本にルーツがあり(父は新潟、母は秋田)、四国には地縁
も血縁もなかったのですが、少年時代を思い返すと、なんとなく見聞きして
いた土地であることに気づきます。それはたとえば、漫画好き(野球漫画
「ドカベン」のライバル校は高知の土佐丸高校)、鉄道好き(四国には「お
おぼけ」「こぼけ」「ごめん」「はげ」など不思議な名称の駅がある)、天気
好き(台風ニュースなどで、しばしば「足摺岬」「室戸岬」の地名を聞く)
などに由来しています。

 実りの秋に高知にやって来たこともあり、最初に衝撃的だったのは、野菜
や果物など農産物がいずれも大きいこと、色が濃いこと、味が良いこと、そ
して値段が安いことでした。魚介類のおいしさは言うに及びません(日本酒
のおいしさも!)。関東から連れてきた2人の息子はすっかり魚好きになり、
相方は自分で釣った魚を捌くことを夢見ていますが、なかなか釣りに行く機
会もなく、いまだ夢半ばです。ちなみに、昨年8月に娘が産まれ、いまは5
人で四国での生活を送っています。
 いま、高知では産学官民連携の活動が盛り上がりつつあります。高知県庁
主導のもとで「高知県産学官連携会議」が立ち上がり、土佐経済同友会主催
の公開シンポ「大学と地域貢献」は3回の開催を数えました。来年には、産
学連携学会の第10回記念大会が高知で行われるほか、地域活性学会の全国
大会なども開催されると聞いています。これを機会に、INSやKNSに倣い、
TNS(土佐ネットワークシステム)を立ち上げる機運も高まっています。僭
越ながら、私も今年からKNS会員となり、また、KNS四国支部では世話人
のひとりとして名を連ねることになりました。今後ともよろしくお願いしま
す。
 そうそう、高知にお越しの際には、ぜひ「ひろめ市場」に来てくださいね。
「地元商店街の活性化の核に」とのコンセプトのもと平成10年に誕生した、
ひとことでいえば「屋台村」です。新しい観光スポットとしてガイドブック
などでも取り上げられ、全国的にも有名になりました。週末は行列を作るほ
どの人気です。昼下がりは中高生のしゃべり場、夕方からは大人の宴会場に
なります。客層だけを見れば、渋谷と浅草と銀座と新橋が同居しています
(言い過ぎか?)。隣り合った地元客と観光客とが気軽に声を掛け合える雰
囲気があります。おみやげ店などもあるので、ぶらぶら歩くだけでも楽し
いと思います。ご一報いただければ、全力で歓迎させていただきます!

【注】「よさこい」という言葉の意味は諸説あるようですが「夜にいらっし
ゃい」という意味の古語が起源だそうです。単に「いらっしゃい」という
意味もあるようです。

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