Members Column メンバーズコラム

CHとして独立して

佐々木研 (CH)  Vol.462

佐々木

みなさま、こんにちは。 CHの佐々木 研(ささき きわむ)です。私は、2016年5月にCH(シーエイチ)という屋号を掲げ、個人事業として独立をしました。それまではファッション、教育、まちづくり、中小企業支援など様々な仕事に携わり、計4社を渡り歩きました。その中でたくさんの方々との素敵なご縁を頂き、会社員時代の終盤に取り組んでいた「ミライ企業プロジェクト」という協働プロジェクトをより推進したいと思い、独立を決意しました。(ミライ企業プロジェクト http://miraikigyouzukan.jp/
独立する際に、大切にしたい想いなどを整理し、その中でキーワードを出してみたところ、CHANCE(機会)、CHALLENGE(挑戦)、CHANGE(変化)、CHEER(応援)、CHAIN(つながり)という5つのキーワードが出揃いました。この5つのキーワードの始まりが全て「CH」であったことから、屋号を「CH」とさせて頂きました。

そしてもうひとつ、自身の肩書きを「チャンスメイカー」と名乗っております。上記の5つのキーワードを基軸とし、関わるすべての方の素敵な「機会」を創出し、幸せのお手伝いをすることが自身のお役目であると考え、みなさんに対してチャンスメイクをし続けていきたいと思っております。

これまでずっとそうでしたが、私はすべて人との出会い、ご縁で生きてきました。これまでの仕事もすべてご縁がきっかけで始まったものばかりです。
実は2016年春、独立と同時に、大阪市立大学大学院に進学しました。これもある恩人から「あなたはこれから大学などで若者に向けて講義などを展開していくんでしょ?それであればここで更に見識を深め、研究してみては?」という一言がきっかけでした。正直、自分が35歳を超えて、まさか学校に通うことになるとは全く想像などしておらず、少し迷いましたが、徐々にその熱が高まり、意を決して入学試験にトライしました。なんとか無事に合格し、個人事業としての独立と、大学院進学という二足の草鞋を履いて新生活がスタートしたのです。
独立後はありがたいことにたくさんの方々にご支援頂き、まずまずのスタートを知ることができましたが、想像以上だったのが大学院生活でした(笑)。毎週、平日2日18 – 21時、また土曜日の朝から夕方までと計3日講義があり、そしてそのほとんどの授業で翌週までにレポートなど課題が課せられるという過酷なものでした。それまでの自身のライフスタイルは、週3 – 5日、終業後に誰かしらと飲み歩くという生活でしたが、文献を読んだりレポートを作成したりと、とても飲み歩く生活ができなくなりました。夕方まで仕事に勤しみ、就業後は大学院へ。授業終了後はまっすぐ帰宅し文献を読み漁り、翌朝早朝からレポートを作成し、仕事に向かうという日々。180℃変わった生活に当初は戸惑いましたが、人間不思議と慣れるもの。一ヶ月もすれば、苦手だった早起きも苦ではなくなり、当たり前のようにレポートに取り掛かれる身体になりました。
大学院ではNPO論をはじめ、人権、ジェンダー、貧困など、共生社会に対してのさまざまな課題について学びました。自分自身の無知さを痛感しましたが、新しく知ることができた喜びの方が大きかったように思います。
修士論文は「NPOと企業による協働の次元性に関する考察?キャリア支援プログラムを事例として?」という形でまとめました。これは、まさに自分自身が立ち上げ、取り組んできた「ミライ企業プロジェクト」を題材とし、これまでの取り組みを整理したのです。共にこのプロジェクトを立ち上げたNPO法人JAEの山中昌幸さん、株式会社PRリンクの神崎英徳さんをはじめ、プロジェクトに参画して下さったミライ企業の経営者の方々に取材をさせて頂きました。論文制作を進める中で、改めて多くの方々のご支援があり、このプロジェクトが前進しているのだなぁと感じ、とても幸せな気持ちになったことを今でも強く覚えています。
論文は、NPOと企業の協働における定義として、「対等性」「非同一性」「目的の共有性」に加え新たな概念として「次元性」というものを加えまとめました。論文の出来栄えとしては、まだまだ研究の余地が大いにあると感じますが、改めてこれまでの取り組みについての棚卸しができ、また今後進めるべきことが見えたという点において、このタイミングで進学したことは非常に良かったと感じています。独立と進学という、やや無謀な(苦笑)選択をしたようにも思いますが、チャレンジすることの大事さも体感することができましたし、思い立ったが吉日と言われる通り、何事も行動することによって自分自身を変え、成長させることができると確信できました。
独立し4年目に突入しましたが、まだまだ課題は多くあります、それでもたくさんの方々に支えられ、大学での講師の仕事をはじめ、毎年新たなチャレンジの機会を頂いております。これからも創業時の「5つのCH」を大切にしながら、ひとつひとつ丁寧に取り組んでいきたいと思います。

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