Members Column メンバーズコラム

建築系学生連絡会議とKNS

近江郁子 (株式会社サンビ)  Vol.149

近江郁子

皆様、奈良の近江です。
コラムは、初めての執筆です。
奈良の地域づくり塾で同じ班だったKNSの世話人の廣田さんに誘われてまち研の交流会に約2年前に参加して、その雰囲気に学生時代に建築系学生連絡会議に参加していていた私は、すぐにはまり込んでしまいました。
もう30年も前になるあのころ、私が参加していた建築系学生の活動は、「豊かな生活空間の創造をめざして」1970年代前半にスタートしました。当時、建築系の学生に自主ゼミ活動を呼び掛け、夏休みと冬休みには関東から九州までの大学から200~300名の参加でセミナーやシンポジウムを開いていました。

ゲストには、建築家や大学の先生、地域の活動家等が来られていましたが、学生のイベントに皆快く引き受けてくださいました。ゲストの交渉には、出版社から連絡先を教えてもらって直接交渉したり、と、のどかで大らかな時代でした。
当時の議論の中心は、技術的な事よりも、建築やまちづくりのあり方や私たちの進んでい行くべき方向といったことが中心だったような気がします。全国総合計画で日本中に経済の価値観を押し付けたような地域計画が推し進められて、日本中が経済一辺倒に画一化されていく中、生活空間には何が必要かを真剣に議論していました。
と、ここまでは、まじめな話でその後は、お決まりの交流会。飲んで騒いで、馬鹿な事をやって。というところは、KNSと同じです。
学生時代にのめりこんだ活動からは、卒業後すっかり離れていましたが、その私が再びまちづくりに関心を持ったのは、2008年7月に兵庫県の都賀川の水害でした。住民参加で美しくなった河川敷、市民の憩いの場になったこの場所で、ゲリラ雨による鉄砲水で死者がでたのです。誰の仕事だったのだろう?どんな思いでこれを作ったのだろう。そんな思いから、まちづくりの現状を調べ始めました。
そこでたまたま、大学時代の友人に会う機会があったことから、関西建築系学生連絡会議OBOG会の開催を呼びかけました。
建築にもまちづくりにも全く関わっていない私が、無謀にも先輩後輩に片っ端から呼びかけました。大学も年代も異なるメンバーを少ない資料を元にやっと60名程度に連絡し、40名程度の参加を得て2009年OBOG会を開催することができました。
それからは、オフ会でつなぎ、三年後の昨年秋には、関西から全国に向けた、第一回全国建築系学生連絡会議OBOG会の開催にこぎつけました。上は初代の60代から下は40代、関東、愛知、関西のメンバーが参加してくれました。そして、今もfacebook等を通じて、新しく見つかったOBOGも繋がっていっています。
今は、設計事務所や都市計画の事務所は、厳しい状況ですが、頑張っています。一昨年前の大震災で東北の仕事に関わっているメンバーもたくさんいます。理想だけで突っ走った学生時代から社会にでて、苦労を重ねたそれぞれの30年の思いが、感じられるOBOG会になりました。
私は、何もできませんが、今もあの当時の思いを持ち続けています。そして、繋がることで何かが生まれることも信じてみたいと思っています。この会を開催することで一番勇気をもらったのは私自身です。このことを機に一歩踏み出せたのだと思います。
そんな中で出会ったのがKNSでした。
何か、懐かしく新しく、面白く、一気に参加していくことになりました。
私たちの道はまだまだ半ばです。
これからも、自分のできること目指すことを見つめて歩みを止めないようにしたいと思っ
ています。

PAGE TOP