Members Column メンバーズコラム

KNSに参加して12年目

釼菱英明 (京都府観光連盟 /(株)ケイズドア)  Vol.557

釼菱英明

初めてのコラム投稿なので、KNSとの関わりや今取り組もうとしていることをご紹介します。
主に定例会中心に顔を出し始めたのが2010年。2004年からの福岡・九州での株式会社日本旅行子会社時代オフに取り組んでいた「新現役の会」NPO活動で出会った熊本のオフィスチェイカス横山耕二さんから、大阪に帰るならKNSの堂野さんに会ったらと勧められたのが参加のきっかけでした。2010年に戻ってからはせっせと定例会に参加しずいぶんメンバーとも顔見知りになったのですが、NPOでもなく仕事でもない関係だったこともあり一向にピンとこなかったのも事実でした。

転機は2012年に舞鶴観光協会で仕事を始めてからですね。何回となくプレゼン大会で舞鶴を紹介し、「KNS in舞鶴」大会を開きたいと堂野さんに提案したとき、私はまだ会員ではなかったねと言われたことを思い出しました(笑)。

地方大会開催には受け皿がないと難しいと言われ、舞鶴で相談したメンバーが特定非営利活動法人(NPO法人)MCA(通称「まか」、舞鶴クリエイティブアソシエーション)を設立しようと動いてくれ、無事大会は2015年5月16日(土)に開催できました。舞鶴YMCA国際福祉専門学校の会場では、多々見舞鶴市長と舞鶴高専出身の田中さくらインターネット社長による基調講演に始まり、3教室に分かれて舞鶴や周辺からの参加者とKNSメンバー24人によるプレゼン大会、赤れんがパークに移動して交流会が行われました。17日(日)には舞鶴ならではのコンテンツ・ツーリズム「砲雷撃戦よーい!第16戦目」や「舞鶴港とれとれセンター」での自由食、「丹後天酒まつり」(池田酒造)見学と中身の濃い視察をしてもらったと思っています。このことがきっかけで舞鶴や海の京都エリアの地域活動をしている人達とも親しくなり、観光振興面でもスムーズに動きだした記憶があります。

ところで、その後のMCAの活動についても少し触れておきます。私も理事となり、正式に2015年7月に設立されました。MCAは4つのテーマを基に地域社会の発展と人々の交流・成長を目的とし、主に商店街活性化イベントや運営サポートを実施してきました。また、地域開発コンシェルジュ的な事案を企業や事業所に提案し商店街につなぐホテル誘致や行政施策のサポートやJR連携。飲食ガイド冊子や護衛艦カレンダー制作、おみやげ館でのコミュニティ展開とギャラリー事業などを手掛けてきました。
 今後はイノベーションやリノベーションまたはサイバーエージェント起業やベンチャー開発を目指す次世代プラットフォームとしての合同会社の設立を視野に入れ、いずれはKNS舞鶴大会を開催してご報告できたらと考えています。

さて、7年在職していた舞鶴観光協会を2019年5月退職し、2010年に設立していた?ケイズドアでのシニア短期留学事務局や観光交流コーディネーターなどをこなしながら、6月からは週3日、公益社団法人京都府観光連盟で働き始めました。内容はセールスマネジャーとして京都市内のホテルなどに府域の情報を伝え、滞在客に足を延ばしてもらうもので、今はコロナ禍で京都に来る人は日本人と在留外国人になりましたが、阪神大震災の起こる前の3年間、株式会社日本旅行京都勤務時代に京都新聞社や日本航空元京都支店と組んで世界8大美術館長サミットを開いたりしているときに、京都に来る人を府域に誘致したいと話していたことにつながります。じつはこの話題もその後転勤したりですっかり忘れていたやり残したことでもあります。

また、舞鶴観光協会時代、2014年に海の京都観光圏(その後DMOに)「観光地域づくりマネジャー」として観光庁により認定されて以来、地域で洗い出したタカラものを磨き、国内外に認知してもらうプロモーション活動を行ってきましたが、勤務先を京都市内に移したので昨秋からはコロナ禍もあり大阪や京都にいながらできることは何かと考え、かねてより声をかけてもらっていた観光業界紙「トラベルニュース社まちづくり観光研究所」シニア研究員として活動することにしました。記事を書く仕事はこれまでやったことはないので新たにトライすることとして、海の京都や舞鶴市で培った人脈を生かし、20年後30年後のまちづくりを自分なりに応援したいと思っています。
その決意を込めて昨年末第1回で発信したのがこの記事です。良ければご笑読ください。
「海の京都」感じる拠点施設 フェアフィールド・バイ・マリオット・京都宮津に宿泊/京都
https://www.travelnews.co.jp/news/yado/2020123009015418665.html
その後はなかなか書けていませんが、ネット上でいろんなところに発信できることを実感したので、今後は少しずつ投稿したいと考えてます。

最後に、現在取り組んでいることをひとつご紹介します。それはe-bikeを海の京都エリア全体で普及させることです。スポーツ自転車に乗っている方はKNSにも多いと思いますが、e-bikeは日本では「電動スポーツ自転車」と紹介されています。ヨーロッパでは圧倒的な人気を誇り、電車で旅行しながら各地でe-bikeを借りてのんびり地域を楽しむ。そんな旅がいま日本でも始まっており、海の京都をe-bikeの聖地にしたいと意気込んでいる若者たちを応援できればと私も動いています。

何回か乗るチャンスがあったのですがいずれも土砂降りで実現できなかった試乗が4月16日舞鶴ふるるファームのモニタリング参加でやっと実現できました。山岳コースはあきらめて比較的平地の多いコースを選びました。走行距離約22km。高低差は約60m。普通の自転車ではとても走れないアップダウンと向かい風の海岸線を走り切ったのはやはりe-bikeだから。スピードも時速18-20kmで走るのがこんなに気持ち良いとは思いませんでした。爽快でした。
昨年9月は飛騨高山の北にある古川町で2.5時間のガイドツアーを楽しみました。その時は少しのアップダウンでもハアハアとしんどかったのが嘘のようです。これからも機会があればe-bike`のレンタル利用やガイドツアーに参加したいと思います。ちなみに、乗ったのはパナソニックXM2(これはマウンテンイーバイクでした)とドイツ製THE TERNの折りたたみ型イーバイク。特にこの折りたたみ型が気に入りました。
合同会社海の京都イーバイクスではガイドツアーとレンタルでいろんな種類のイーバイクに乗れますので、機会がありましたら是非乗ってみてください。
   合同会社 海の京都e-bikes (https://kyoto-ocean.com/

今後とも、コロナ禍でなかなか思うような行動がとれないとしても、人のネットワークを駆使し、海の京都の魅力を発信し、その他の地域にも伝えていけるよう新たな挑戦を楽しみながら取り組めたらと思っています。

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