Members Column メンバーズコラム

まちのルーツと多分野ネットワークのチカラ

泉英明 (有限会社ハートビートプラン、NPOもうひとつの旅クラブ)  Vol.48

泉英明

皆さま、こんにちは。ハートビートプランの泉英明です。
行ってみたい、働いてみたい、住んでみたいまちを目指し、
まちづくりのコンサルタントをしています。
大阪の市街地、地方都市の中心市街地や郊外部の集落をフィールドとして、
地域再生やコミュニティ運営に奮闘しています。
また、もうひとつの旅クラブというNPOに所属し、まちに学び楽しみながら
オルタナティブな大阪の旅「大阪まち遊学」「ご来光カフェ」などをつくりつつ、
大阪水辺にて川床を楽しむ「北浜テラス」などを実践しています。
「OSAKA旅めがね」という市民有志で立ち上げた着地型観光事業の事務局を務め、
大阪を旅人に開いたまちにしたい!と真面目に取り組んでいます。

KNSは1年程前にひょんなご縁で堂野さんよりお誘いいただいてから参加しています。
様々な方とお会いすることができ、そのつながりが仕事やNPO活動にも影響を及ぼしており、
KNSのチカラを再認識しつつ世話人の方々にはいつも感謝しています。

少し自己紹介します。
両親は九州ですが転勤後の東京で生まれ育ち、高校の時手塚治虫を読み環境問題に興味を持ち大阪の大学へ。
大学の時、バックパック旅行でまちに対する興味が深まり、都市再開発というとても刺激的な授業に影響され、
まちに関わり新たな暮らしを創り出していく商売があることを知り、
その先生の都市計画コンサルタント事務所に就職させてもらい、10年修行の後独立。
流れついたのが今であります。

都市計画やまちづくりといえば難しそうとよく言われますが、実は生活にとって身近なもので、
ユニークで愛すべき人達によるストーリー・ドラマづくりのようなもの。
まちには先人達が積み重ねてきた歴史や智恵があり、
現在のメンバーの動きは将来のまちにおいて些細なことに過ぎないかもしれませんが、
わがまちをなんとかしたい、将来を予測しつつ現在の課題を解決しようと思った人がいることから始まります。
普通は自分のことで精一杯なのに、人のこと、まちのことを思って
何かしたいと動く人が集まっている場は、少し変ですが必ず夢がある!んです。
今後、多様な主体や小さいエリアでの様々な取り組みが増加するにつれ、
方法論やプロセスは多様化してきますし、それらの情報が人に蓄積され伝承され、
まちの価値を決めるようにもなると思います。
自分の暮らすまちは、どのような社会環境のもと、
誰のどんな想いによってどのように作られ維持されてきたのか?
あなたのひいおじいちゃんがこの神社の祭りを守った、
あの人が創ったあの事業のおかげで今のまちの人材と資金の循環がある、
あの人が仕掛けた当時の反対運動が今となっては功を奏している、
あの人がこれを誘致してからまちがおかしくなった(笑)など、
顔の見えるまちのドラマの記録のような情報。
このようなまちのルーツが共有できれば、普通の生活者からも
自らのまちや動きを身近に感じられるし、現在の活動にも非常に役に立つと感じます。

今、現場で求められるのは、次世代や次々世代の可能性を最大限確保しつつ、
現状のせまりくる課題に対して大きく舵をきることです。
それには都市計画、空間デザイン、不動産活用、農商工連携、
アート、コミュニケーション、福祉、観光などなど、
地域課題に対応できるツールが求められます。
もしかしたら課題解決の方向性によっては将来の可能性を摘んでしまうかもしれませ
ん。
その時に、判断の的確さを高めてくれるのは、
縦軸のまちのルーツの認識と横軸の必要とされる専門性の見極めの両方で、
縦軸は普段からの世代を超えた地域コミュニティの中で継承されるストーリーやノウハウにあり、
横軸はまさにKNSのような多分野の人的ネットワークや価値観にあると思います。
答えのない時代に、迅速で的確な対応ができる力をつけるため、
これらのことを日常時からの習慣にしたい、それを通じてまちのよりよいドラマ
づくりに関わっていきたいです。

これからも、ユニークな方々との出会いに感謝し、KNSに参加していきたいと思います。
皆さま、いつもありがとうございます。

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