Members Column メンバーズコラム

地域との繋がり

深江裕宗 (双葉塗装株式会社)  Vol.377

深江裕宗

皆さま、はじめまして
「パテと塗装で預かった商品をべっぴんさんにしてお返しします」双葉塗装株式会社の深江裕宗と申します。
先ずは自己紹介です。
我が家は4世代10人家族です。私の両親、嫁、子供3人のうち長女夫婦と孫2人と同居です。
家の中は賑やかですよ。お蔭さんで家族全員元気に飛びまわっていますわ。
仕事内容は金属の焼付塗装業を営んでいます。自動車・家電関連の製缶フレームや鈑金カバーなどの産業用自動機械に塗装をしています。

双葉塗装の社名の由来は第35代横綱双葉山のように強い人間・強い会社にしたいという想いで屋号にしたみたいです。双葉塗装の核は「なにくそ?・負けてたまるか?・今に見とれ」です。
私は大阪生まれの大阪育ちで大阪が大好きです。
1つ目は私の地元の大阪市東成区深江村は地域の繋がりを大切にしております。小学校を始め地域の各団体そして私が所属している深江地車保存会などが中心に地域と共に活動をしています。
1番行事が多い時期は8月です。夏祭り・7町のだんじりが集結する区民祭り・盆踊りそして地蔵盆が終わると同時に私の大好きな夏も終わるのです。
あ?ゆっくりできない夏だ?
東成区は工業地域ですが現在では1200社の製造業が存在しています。製造業を地域の方に知って頂く為に
東成区のモノづくりを考えようと意見交換会からスタートをして、たどり着いた問題は住工混在の解消と区内モノづくりを活性化に繋げるにはどうするか!現在は区役所と大学の先生・企業と銀行が中心に「東成区住工共存まちづくり懇談会」に名称が変わり小学生を対象に親子モノづくり体験をする事でモノづくりの楽しさを伝えています。モノづくり体験は13回目ですが10回目ぐらいまでは定員割れ状態でした。現在は定員オーバーになるぐらい人気となり知名度も上がり主婦の皆さんが参加することにより地域で頑張っている会社があることを知って頂けるようになりました。何事も継続することが本当に大事になってきすわ。
2つ目は私達の職場は東大阪市高井田にあります。高井田地域は工業地域ですが町工場も減少し跡地に住宅が建ち仕事がしにくい環境になって来ました。
今から45年程前には東大阪市の企業数は12000社だったのが現在では6000社位で10年後には5000社を切ると言われています。モノづくり企業を守って活性化しないと製造業の事業継承が出来なくなってきます。
これは危機感です。
そこで我々、双葉塗装が地域とどのように関わって行くのかを社員と話をする中で出て来た意見が毎週月曜日
朝7:30からの15分間、会社周辺の清掃をしようでした。
もう10年間続けています。
ゴミ拾いをしていたら近所のおばちゃんが「いつもありがとうね」と声をかけてくれたり、朝から掃除をする会社も出てきました。高井田地域も住工混在の問題で会社が減少することが危機感になり「高井田まちづくり協議会」が11年前に設立されました。
ある印刷会社の隣に住宅ができ臭いがするからと市役所に連絡が入り住宅との境界線に塀を建てたが、まだ臭いと言われ合計600万円で改装をしたそうです。それでも住民の方からの苦情は止まらず、とうとう高井田から去り市外に移転されました。他にも400坪の会社が廃業されて跡地が売りに出た為、向かいの会社の社長様が、跡地にもし住宅が建ったら仕事が出来なくなると感じ急遽その土地を購入されました。
購入しただけで仕事の稼働はしていません。
なんとかして?な?市長さん!
市長をはじめ市役所の方も「東大阪高井田はモノづくりの町」とおっしゃっていますが現実の高井田は工業地帯では、なくなりつつあります。
現在、高井田まちづくり協議会に参加していたら高校の先生とも繋がりができてきました。
ある時、高校生が授業で塗装をするから指導に来てほしいと依頼があり初めて高校と関わった瞬間です。
その後も毎年2校で授業をする事になりました。
高校生に「働く喜びについて」話をしています。夢はあるかと100人の生徒に聞くと誰も答えませんが、ひとりの男子生徒が自衛隊に入って日本国を守ると手を上げてくれました。
この発言は私の心を揺さぶり、チョ?嬉しくなりましたわ。
女の子も3人ほど夢を語ってくれました。
ほとんどの学生は今が良ければいい、周りの事に無関心で1日を過ごしています。
なぜなら全校生徒の親御さんに話をした時でした。
いろんな話をする中で「国民の三大義務を知ってまっか?」と質問をして手を上げたのは170人中10人も満たず親が何も教えないから無関心な子供に育つと感じました。先生に尋ねても同じ意見が返って来ました。その後も私が学生に働く喜びについて話をしていたら市役所の方や教育委員会の方から依頼があり教員に話すきっかけを頂き地域貢献にも繋がって来ました。断らずに行動していくと私の夢だった新卒採用もでき、想いは必ず叶うと感じました。
全てはリーマンショックさまさまのお蔭です。
以前の私は外部との付き合いがなく、ただただ仕事をしていただけでした。
リーマンショックで売り上げはドーンと減り創業以来、初めての赤字を私が出してしまった、どないしょうと悩みに悩み続けていたら答えがポーンと出てきた。「考えてもしゃーないがな」そや、初めてのセミナーなどにも参加しょう!参加しながら沢山の仲間と出会ったお蔭で私自身の考え方や行動にも変化が出てきました。前向きに行動をしていた結果、想いは叶うと確信出来るようになりました。
「考えるより感じろですわ」
今回、中川鉄工の中川さんから連絡が入りコラムの執筆をさせて頂きました。
ありがとうございました。

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