Members Column メンバーズコラム
走ってます!ハマってます!
堂野智史 (メビック扇町) Vol.240
皆さん、こんにちは!
いよいよ定例会、来週ですね。
初めての芸術系大学での開催、どんな感じになるか、
今からわくわくドキドキ楽しみです。
ところで、50歳にして趣味を持ったというか、今まさに走ることにハマってます。
それまでKNSが趣味みたいなもので、仕事か趣味か区別がつきにくい感じだったのですが、
ここ2年は明確に仕事とは区別して楽しんでいます。
でも、これが案外仕事にとってもヒントになることが多いんですよ。
中でも、今虜になってるのがフルマラソン。これまで2回走りましたが、
その奥の深さは計り知れないというか、難しさにはますますのめり込みそうです。
「マラソンは人生だ」とか「マラソンは経営だ」とか言われる所以が
何となくわかるような気がします。
だから、仕事にとってもヒントになることが満載なんです。
先週の福知山で人生2回目のフルマラソンに臨んだのですが、結果は惨敗でした。
37Km地点で足が止まり、そこからはほぼ徒歩でゴール。
実質的にはリタイアでした。
敗因は、練習不足とか、飛ばしすぎとか、コースを知らなかったとか、いろいろとあるのですが、
最も致命的になったと思うのは、綿密な計画をたてて臨んだことだと思っています。
つまり、今回は5月の初マラソンの経験と反省から、数日前から当日の食事内容、
レース途中の補給内容やタイミング、ウエアの調整などにも気を配り、
ある程度計画的に進めました。また最終目標タイムと5キロ毎のラップタイムも決めて、
しかもそれを手に細かく書いて時計と手を見ながら走りました。
食事や補給、ウエアの調整は予定通り上手くいったと思っていますが、
目標タイムを決めたこと自体が結果的に重荷になり大失敗の原因になりました。
当日は体調もすこぶるよかったので最初から積極的なレース運び。
30kmまではほとんどの区間で4’57″~5’05″/kmと快適に飛ばしました
(当初予定では5’15″~20″位の予定でしたから、ちょっとオーバーペースですね)。
35kmの通過も、少し遅れたものの3時間5分だったので、ほぼ予定通りいけるかなと
思ったんですが、、、。その矢先、37kmで完全に脚がロック>_< 走れなくなりました。
古傷が傷んだりしたのではなく、脚が限界で動かなくなったのです。
終了後、敗因を冷静に考えてみたのですが、おそらく心が折れたんだと思います。
30kmまではほぼ設定タイム通りか、少し上回るタイムでいけていたので良かったのですが、
設定タイムから遅れ始めると、最初のうちは元に戻そうとする意識が働き
身体を動かそうとするのですが、バテて来て身体が思うように動かなくなると、
タイムを元に戻そうとしてもどんどん遅れるので、逆に喪失感が出てきて、、、。
そのうち“もう設定タイム通りいけないや”って思い始めると、急に戦意喪失というか、
走ること事態が嫌になって、同時に脚もロックされてしまい、身体が動かなくなる
という感じでした。
身体が鍛えられていれば、少々遅れても取り戻せるのですが、
身体がそうはなっていない状況で、きつめのタイム設定は却って精神状態に負担をか
けてしまい、
ギリギリのところで緊張の糸が切れた瞬間、全く走れなくなってしまった、
というのが今回の顛末だったように思います。
心が折れる、ってこんな状態をいうのかなと思いました(泣)
初フルの時のように、あまり綿密な計画を立てず、どんぶり勘定でペースを落としても
絶対に歩かないで完走しようと強い信念で臨んだ方が結果は良かったのかもしれません。
また、目標タイムの「下方修正」という概念が念頭になかったことも敗因でした。
ペースが落ちてきた時に、ここから先10kmは、km6分~6分30秒、いやそれより遅く行くと
割り切れれば、精神的に気楽になり完走できたような気がしています。
何が何でも目標タイムをキープしなければと強く思っていた意識と現実のギャップが
戦意喪失という結果をもたらしました。
今回は、環境変化に柔軟に対応するといいながら、レースでは思考が硬直化して、
身体の変化に意識がついていけない自分がいました。
人生や経営においても陥りがちな状態に、自分自身の性格を改めて自覚した次第です。
2回のフルマラソンを通して、いろいろな経験をしました。
次の2月の東京マラソンに向けては、こうした経験をふまえ、
思いっきりパフォーマンスが出る走りをしたいものですね。
そのためにもこれから約3ヶ月間、目的を持ってトレーニングしたいと思います。