アレから丸二年。やりたいことの優先順位をつける話

長川勝勇 (大阪産業局 大阪イノベーションハブ スタートアップエコシステムコンソーシアム事務局)  Vol.594

肉体的にも精神的にも安定して満たされている状態の時は、
急ぎはしないけど重要なことに着手できます。
なんか余裕というか、先が見通せている感じなんですよね。

ところが逆に身体や心が不安定になってくると、先が見通せないので
目先優先。大して重要ではないけど急ぐことから片付けようとします。

コロナ禍でメディアや人の価値観や考え方の違いが浮き彫りになりましたが、
優先順位をどう扱うかも人によって違ってきた、そんな気がします。

このような時代だからこそ、心も身体も健やかに保っていかねばと思います。

さて皆さんも一年の初めにその年の目標や願望などを書き出したり
家族や友人の間で話をしたりすると思います。
私も年頭にあたりいくつか目標を立てたのですが、
それらを眺めていて気がついたのは、今年はどうやら
これまで取り組んできた仕事や趣味の集大成をしようとしているのと、
同時に全く新しいことを始めようとしているようです。

年齢的に銀行員時代の同期達が次々と銀行本体から離れて
関係会社や取引先など新しい仕事に就いたりしているのですが、
同期会での会話が現役銀行員時代の内容とは明らかに違っていて
表情や声も生き生きとしてなんか新鮮な感じがします。

私もこれまでの集大成をしつつ新たな取り組みにチャレンジするような
再び銀行同期がライバルになるような年が始まったのかなと
自分自身もフレッシュな気持ちで一年をスタートしました。

ただ2022年1月もバタバタしているうちに終わった感じでして…
年頭に立てた目標を一歩でも進められたかはちょっと怪しい感じです(^^;

新年から感染症対策をしつつ多くの人と出会ったり再会したりして、
新たなプロジェクトの構想や妄想が自分の中でうごめいています（笑）

思いつくまま一部ご紹介しますと、
2年前までアメリカでオーケストラの指揮者をしていた30代の男性が
日本でアーティスト村を作りたい、という想いを持っていて、
空き家や古い建物をアーティスト自身がDIYでリノベーションして
アートによる街づくりに挑戦する計画を一緒に進めたり

昨年知り合った勤務医の女性とは
「家賃を払い続けていると何年か後はその物件が買えるぐらいの金額になる」
という彼女自身の腑に落ちない？経験から生まれたアイデア
「契約期間、家賃を払い続けると最後はその家をプレゼント」
という仕組みを実現するためのビジネスモデルを一緒に考えたり

限界集落や地域の自然や土地の特徴を活かして、グランピング場など
宿泊施設やミニテーマパークを中心に地元企業と一緒に新たな街づくりを
企画・提案する会社を立ち上げたり

大阪をフェスティバルとエンターテインメントで盛り上げたい！
という「2025大阪・関西万博」開催に絡めた活動を進めている
プロデューサー集団のネットワークサロンを運営する法人を作ったり

古代の日本を研究し、日本の伝統的な精神を次世代に伝えるべく、
現代の若者に教育活動をしている財団法人の理事になったり

昨年の大阪府主催のトークイベントに登壇した人達とイベント終了後に

（ゲストだったY氏）
「こういうパネルディスカッションとかに登壇した人達って、
この日限りで解散になるし、言いたいこと言って結果何もつながらないよね」

という話になって、（ちょっとムカついて）それならお互いの得意な分野で
とにかく何かを始めよう！となって、
新規事業開発や大学の研究シーズの事業化を民間の立場から
企画提案する社団法人を設立し、その共同代表になったり…

と自分でも何をやっているのか分からなくなりそうなくらい
今年になって新たなチャレンジを楽しんでおります。

コロナ禍は新しい価値観や選択肢を世界中にもたらしましたが、
自分としてはこれまでと変わらず、誰かの想いや願いに寄り添って
走り続けている、という感覚です。

それぞれのプロジェクトもまだ始まったばかり。

2月以降も走り続けるので、息切れしないように
身体も心も健康第一でいきます！（お酒の量はなぜか減りませんが…）

それでは皆さん、次にリアルでお会いした時に私の構想＆妄想が
どのようになっているかご報告できればと思います。

さて、あとは毎年目標になっているのに毎年先延ばししている項目
「体を鍛える」という目標をいつ始めるか・・・