Members Column メンバーズコラム

コロナ禍でハマったこと ~そうです。私、Armyなんです~

出水孝明 (株式会社いづみ)  Vol.593

出水孝明

4年半ぶり、4回目のメンバーズコラムとなりました。
新型コロナウイルスの感染拡大が日本にも拡がってきてから2年が経とうとしています。
その間、全国的に何度かまん延防止等重点措置や緊急事態宣言が出され、外出自粛を求められたり、在宅勤務やリモートワークの方も多かったことと思います。
私は仕事がら在宅にはならなかったんですが、仕事後は真っ直ぐアパートへ帰り、早く帰った分、パソコンでYouTubeなどの動画を観る時間が増えました。
最初の頃は映画の予告編とかアメリカ、イギリスのオーディション番組などを漁るように観ることが多かったんですが、ある時、おすすめ動画で上がってきた「BTSのDynamite踊ってみた【永島優美の元気が出るダンス】」が目に留まり、観てみることにしました。

タイトルのとおり、フジテレビのアナウンサー 永島優美さんが韓国のK-POPアイドルグループBTS(防弾少年団)の大ヒット曲「Dynamite」に合わせて踊る動画だったんですが、永島アナのキレッキレのダンスとキラキラした笑顔に、コロナ禍の鬱々した気持ちがスカッと晴れる気がして、毎日何度もその動画を観たものです。
ひねくれ者の性格ゆえか、それからも2週間くらいはBTS自身の動画を観ることはなかったんですが、ふと関連動画にあった「BTS ‘Dynamite’ Dance Practice」BTSがダンス練習する動画を観た瞬間からドップリBTSにハマることになりました。
「Dynamite」の公式MVを初めて観た時には、クライマックスのサビの盛り上がりに鳥肌が立ち、「これこそがコロナ禍の今欲しかった感動だ!」と涙が流れてきたのを覚えています。
それからというもの、毎日朝晩欠かさず観ていて、現在同動画の再生回数は約13億7千万となっていますが、たぶん私の再生が1,000回以上含まれているはずです。
私だけではなく、「Dynamite」はアメリカの音楽専門メディアであるビルボード誌の「デジタルソングセールス」で通算18回1位を獲得しており、世界中のコロナ禍で苦しむ人たちに大きな希望を与えた曲だったのです。

「BTS、グラミー賞受賞を逃す」のニュースから
昨年3月に開催された「第63回グラミー賞」において、BTSの「Dynamite」が「最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス」部門にノミネートされ、受賞が期待されていましたが、結果はレディ・ガガとアリアナ・グランデの「Rain on Me」が受賞しました。
「Dynamite」は前述のとおり、間違いなく「2020年世界で最も聴かれた曲」の一つであり、アメリカ三大音楽賞のビルボード・ミュージック・アワード、アメリカン・ミュージック・アワードをそれぞれ受賞していましたが、グラミー賞では受賞を逃すことになりました。
この受賞を逃したニュースは、自国の韓国のみならず、日本の新聞・テレビなどの多くのメディアで取り上げられ、アメリカ、イギリスなどでも大きく報じられるほど、BTSの人気、社会的なインパクトの大きさを感じることができます。
その中でも、経済誌「フォーブス 日本版」の3月19日のオンライン版でブライアン・ローリー氏は、「BTSが受け入れたグラミー賞での敗北 主催者は『選考失敗』を悔やむか?(和訳)」のタイトルで、グラミー賞の人種問題への関心の薄さを非難し、賞の選考体制の課題を掲げるほどでした。
社会的インパクトでいえば、BTSの存在によって、国の法律が改正された例もあります。
例えば、戒律の厳しいイスラム教の国であるサウジアラビアでは、男女はカップルだという証拠がなければホテルに滞在することはできませんでしたが、BTSのコンサートの開催の4日前に法律が一時的に変更され、無条件で外国人の男女が一緒にホテルに宿泊できるようになったほか、サウジアラビアの女性は男性のボディーガードなしでも旅行することを許可されたそうです。
自国の韓国では、男性の義務となっている兵役の上限を28歳から30歳まで延期されるよう兵役法が改正されたうえ、「国の利益のためにもBTSの兵役免除を真剣に議論すべき」との改正案「BTS法案」が審議されるまでとなりました。
「BTS法案」については保留されましたが、BTSが社会に与える影響が大きいことが計り知れます。

2度目のグラミー賞ノミネート、今回はいかに…?
昨年11月には、BTSが「Butter」で、2年連続グラミー賞の「最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス」部門にノミネートされました。
2021年は、ノミネート曲「Butter」のほか、国連総会の特別イベントでも紹介された「Permission to Dance」、グラミー賞常連のイギリスのロックバンド コールドプレイとのコラボ曲「My Universe」の3曲がビルボード誌の「Hot 100」で1位を獲得しています。
また、昨年9月24日、ユニセフのグローバル・サポーターとして、BTSがニューヨークの国連本部で、世界中の若者たちに向け、「自分自身を語ろう」とテーマでスピーチを行い、国連本部内を移動しながら撮影された「Permission to Dance」のパフォーマンス映像が披露されました。
これらの活躍から、世界中の「Army(アーミー=BTSのファン)」が、「今年こそは!」と、アジア圏アーティストとして初のグラミー賞同部門受賞への期待を高めています。
もちろん熱狂的なArmyである私も4月4日の授賞式を楽しみにしている一人です。

KNSのメンバーにもArmyがいらっしゃるはずです。
いつか、KNSの定例会などで集まる機会にArmy同士熱く語らいたいものです。

※写真は私のLINE MUSICのライブラリ画面

PAGE TOP