Members Column メンバーズコラム

“誰も教えてくれない『老化』”について

星乃 勝 (社会課題研究所)  Vol.790

社会課題研究所(昨年、スマート観光推進機構のNPO解散)の星乃と申します。77歳です。
昨年11月のプレゼン大会でお話させていただき、50歳代、60歳代の方は「なるほど、なるほど。勉強になりました」という感じで、同年輩の70歳代の方は「そうだった、そうだった」といって好評でした。
不思議ですが、『白内障』・『難聴』・『頻尿』など個々の病気に関する情報はあるのですが、『老化』についてまとめられた情報は見かけません。7年前、万博シンポジウムで日本抗加齢協会の先生が「シニアの老化」についての情報が無いと仰っていたので、69歳からの老化を正確に記録し、60歳までは記憶を辿りました。このコラムはそのエキスについて書いています。

こうして老化の体験を繋ぎ合わせてみると、「老化」がよく見えてきました。
それでは“誰も教えてくれない『老化』”についてお話しします。私はいたって健康ですが、『白内障』・『難聴』・『コムラ返り』・『腰痛』・『頻尿』にはなりました。ほとんどのシニアに起こる症状です!

『眼』は、視覚・聴覚・臭覚・触覚・味覚の五感の83%の情報だといいます。私は60歳の頃、『老眼』が始まりました。その前に『飛蚊症』が起こりました。何か異物が入ったように見えるのです。
『白内障』は、眼の「水晶体」が濁り、視界がかすみ、視力が低下する症状です。70歳代で80〜90%の人が発症します。私は74歳で人工レンズに交換しました。(10分程度の手術です。痛みもほとんどありません) ポイントは人工レンズです。手術前に「焦点を遠くに合わしますか、近くに合わしますか」と聞かれます。「近くに合わす」と近くはよく見えるのですが、遠くが見え難くなるなり、「遠くに合わす」と遠くに焦点が合うので、近くは老眼鏡が必要です。しかし「近くに合わす」方が、手術前と違和感が無くて好評なようです。人工レンズで明るく見えるようになったとので喜ぶ人が多いです。また白内障手術で「近眼が治る」方も多いです。

『斜視』は、左右の目が同じ方向を向かず視線がずれることです。目の筋肉の老化でも発症します。
私は、60歳の時『斜視』と診断され、70歳頃、二重・三重に見えだし、74歳のとき手術しました。眼球は6つの筋肉にぶら下げられています。手術は、この筋肉を切って縫って視線が合うよう調整するのです。手術は40分程度で、手術中は麻酔が効いているので痛みはありませんが、麻酔が切れるととても痛いです。
最近、若者に斜視が増えています。スマホの見過ぎです。眼が内側に寄ってくるのです。子供さんやお孫さん、スマホの見過ぎではないですか? 手術、痛いそうやでと、脅しておいてください。
また老化により明暗差がなくなり、暗い所が見えにくくもなります。

『ふらつき』の話です。「めまい・ふらつき」には、脳の異常と、耳の耳石の異常によるものがあります。
64歳の時、MRIで脳に異常が無かったので、耳石による“ふらつき”だと判りました。三半規管の根元に重力や方向を感知する「耳石器」というものがあり、ここの耳石が剥がれて、三半規管に入り込むと”ふらつき”を起こすのです。治療は、枕を高くして寝る。寝起きに、天井を向いたり床を向いたり、寝返り運動を繰り返す。そうすると耳石が溶けて“ふらつき”がなくなるのです。

70歳で『突発性難聴』になりました。右耳が急に聞こえが悪くなり“ふらつき”を起こり、『突発性難聴』と診断されました。ステロイド注射で聴力が70%ほどまでは回復しました。 難儀なのは、この突発性難聴、72歳・74歳・76歳に再発しています。

『難聴』の話です。『難聴』は、耳に聞こえる音を電気信号に変換し脳に送る経路が衰え、耳がこもって、聞こえにくくなる症状です。『認知症』の一番の原因は『難聴』です。『難聴』には“補聴器”を使いますが、これが使い難い。補聴器は周囲の雑音もひろうので雑音か、聴きたい音かの判別できない。慣れるしかないので、挫折する方が多いのです。
私は、低音が30デシベル低く聞こえます。テレビの音量を上げて聞きますが、やはり聞こえにくいので、耳に手を添えて聞いています。しかし手がだるいので「耳ダンボ」のような治具があればと思っています。

『低体温』の話です。65歳の頃から体温が低くなってきました。最近の平均体温は35.5度です。75~84歳の平均が36.5度なので人より1度低い「低体温」です。それでも「汗かき」で新陳代謝には問題ありません。母も娘も低体温で遺伝なのかもしれません。加齢で体温が低くなる方もいます。
65歳の頃、冬場は「靴下を履いて」寝るようになりました。70歳で「靴下を二重に履く」ようになり、75歳で夏場も「靴下を履き」、今は、スエットスーツで寝て、寒さが厳しい時は長パッチもはいて、「手袋」もして寝ています。

ふくらはぎの『コムラ返り』に悩む方も多いです。就寝中に起きることが多く、足首を反り返らすと良いと言われますがあまり効果はありません。効果的なのはピリピリと予兆を感じたら、すぐに立ち上がって“ふくらはぎ”を伸ばしてやることです。冷えてくると『コムラ返り』になりやすいです。
夜間にトイレに行く回数が増える『頻尿』も、「冷え」から起こります。
身体を暖かくして寝ましょう。

65歳で最初の『腰痛』になりました。
腰痛は“整形外科”でレントゲンを撮って診断してもらうことです。腰痛の原因は、背骨の軟骨が擦り減ることにあります。軟骨が擦り減れば筋肉で補強するしかありません。ともかく「運動」して鍛えましょう。
膝や足首の関節の痛みも出てきます。 痛む時はサポーターを着けることです。

喉も使わないと、声が出にくくなります。『喉の筋力低下』です。
喉の筋力低下は「声」が出にくくなるだけでなく、「誤嚥性肺炎」を起こしやすくなるのです。
70歳から月2回カラオケをしています。少し声が出るようになってきました。カラオケは喉の筋肉の運動になるのです。

74歳、『帯状疱疹』に罹りました。帯状疱疹は、水ほうそうウイルスが加齢とともに復活する病気です。体の片側に痛みを伴う発疹が出ます。痛みがひどく、安眠できませんでした。痛みを緩和するステロイドの薬を服用して2ヶ月ほどでおさまりました。予防接種をオススメします。今は、自治体からの補助も出てきたようなので、一度調べてみてください。
76歳、 『脱腸』になりました。恥ずかしいですね… 加齢により腹筋が弱くなり、小腸や脂肪の一部が股の間から飛び出してくるのです。日帰り「腹腔鏡手術」で治りました。

70歳の頃から『スマホは使い難く』なりました。スマホの文字が小さくて見えないのも困り事ですが、『指先が乾燥』して“スマホが反応しない”のです。本当に困っています。
また、足など『皮膚が乾燥』し“かゆみ”を感じるようになりました。加齢により「保湿成分が減少」するのです。「ニベア」などで保湿した方がいいです。

加齢により『筋肉が低下』します。1年間で1%減少します。健康な人も老化とともに、虚弱(フレイユ)になり、要介護になります。怖いのは、寝たきり(入院)になると、筋肉は1日で1%減少し、『14日の入院で7年分の筋肉が減少』するのです。高齢者が入院するとリハビリを受けるのは、筋力低下で歩けなくなるからです。

69歳から『運動』を始めました。理由は「腰痛」です。若い時は運動が嫌いでした。でも「背骨の軟骨が擦り減り、背骨を筋肉で支えなければならない」と気付いたからです。最初はジョギング+筋トレでした。
73歳の頃、ジョギング中にこっぴどく転倒しました。歩道の縁石に蹴躓いて、顔からスライディングしました。ここでの忠告は、加齢とともに足が上がらなくなることです。上り坂を歩く時、心持ち脚を上げて歩くようにしましょう。今はジョギングをあきらめて、「ウォーキング3km+筋トレ30分」です。

『老化』にも、男女差や個人差があります。しかし『老化』は確実にやってきます。『老化』は、背骨など軟骨が擦り減ることです。身体中の筋肉が減ることです。そして、いろいろな異常が出るのです。
ピカピカの新車も50歳の頃にガタが出始め、油をさしたり部品を交換して、使い続けるしかないのです。
対策は、『運動して筋肉をつける』しかありません。

プレゼンが終わって、素晴らしかった! 「動画を撮ろう」と、オフィスShinomooの久保信一さんから声をかけられ、先日YouTubeにアップしました。またケプラデザインスタジオの大倉清教さんやアッシュ デザイン スタジオ平山健介さんが難聴の治具『耳ダンボ』を試作してくれています。
こうして、仲間が応援してくれるのもKNSの良いところですね。これからも皆さんよろしくお願いします!

「誰も教えてくれない 『老化』 について話します!」のYouTube動画
  こちらをご覧ください

 

hoshinomasaru

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