Members Column メンバーズコラム
2017年の個人的目標
吉永幸善 (パラボラデザイン) Vol.344
皆さんあけましておめでとうございます。
ついに本年度本厄に突入しました。前厄である2016年はフットサルのプレー中に膝を痛めるといった事がありました。初めての(内側)靭帯損傷です。
結局その膝も完治せず、2017年を迎える事になりました。この膝はいつ治るのか。身体を動かすのが好きな自分としては早く治れ、と
治療に勤しむしかありません。幸いにも自転車には乗れる程度には治っているので愛車のマウンテンバイクを乗り回してごまかしています。
さて、そんな2017年。常日頃色々と企んでいる自分のなかで、「これを絶対に実現させよう!」と思っている事がいくつかあります。
その1つご紹介しようかと思います。
それはなにかと言いますと、「自分のタイパンツを着物生地で作る」ということです。
僕と親しい方はご存知かと思いますが、割と珍しい服を着る事が多いです。
よく着てるのはタイパンツに和柄やエスニック柄を縫い合わせたもので、
これは嵐山にある「縦横無尽」というお店で購入したものです。これを見た時は本当に感動して、すぐ買いました。
それからはよくお店にも顔を出し、「縦横無尽」で売っているタイパンツ、
ほとんど僕が購入しているんじゃないでしょうか。何故、そんなに惚れ込んでいるのか。
数年前、部屋着としてラクな服を着たいとタイパンツをエスニックな某雑貨屋で購入しました。
当時、タイパンツ(と、サルエルパンツ)はヨガをやる人やダンサーの間でよく使われていました。
家で着る分にはラクだし、汚してもすぐ洗えるしでこれはいい!と思って履きだしたのですが、これが思いのほか快適で。
タイパンツにハマった僕はクライアントと会う予定もないある平日に事務所に履いていきました。
基本デスクワーク(設計)なので、ずっと座ってるのですが、腰もお腹もいつもより軽い感じがしました。
「あれ?なんかラクだな。」と思った僕は、またタイパンツを履いていきました。
それからは可能な限り、タイパンツを履いていくようになりました。
やっぱりラクです。裾も広がってるので見た目以上に軽い運動にも向いてたりするという事にも気付きました。
「あれあれ。これやっぱなんかラクだな。」
そう感じた僕はタイパンツをgoogle検索。
その時にフィッシャーマンズパンツ(漁師さんがはいてたパンツなので)だったりサバーイパンツといわれているのを知りました。
「はあー。そうなんか。」
ふと思いました。
「あれ、タイパンツと着物って似てる。」
どちらも伝統的な服(民族衣装)であること。
着方は特殊だけど、体型をえらばないので身体にはラクだということ。
僕は時々、着物も着ていたのでそんな考えに至ったのですが、
そのまま続けざまにこうも考えました。
「あれ?これもしかしたら組み合わせたら面白いのかな」
なので、ものは試しと、タイパンツを着物と羽織に合わせてみました。
その時の感想は、「おお結構合うねー!けど色地味だな。。。。」
元々、女性着物の柄を男性着物にも取り入れたらいいのに。。。
と思ってた僕はさらにこう思いました。
「古きものをタイパンツにリメイクしたらかっこいいんじゃないか」
「総柄だとなかなか男性っぽくないから、なんか一部だけ柄とかやったらどうだろう?」
そこで再び、googleさんに聞いてみましたが
エスニック柄はありますが、柄のバランスが悪かったり、色が好みじゃなかったり。
和柄も探してみましたが、こちらも同じ。一歩間違えるとヤンキー服みたいなやつがあったり。
ないかなーないかなーとほんとに探しました。が、ない。。。。。。
そこで以下の様な結論が出ました。
「いいのがないならつくればいいじゃない」
そう、いろいろ調べていた時に「作り方」も調べていたのです。
一般の人のブログ等で作り方を見た僕は「作れる」という確信を得ていました。
また、同じ時期に俗にいうファストファッションに嫌気がさしていたり、
わりとインディーズな作家さんの服とかを好んで着てた事もあったりという事で、
「ないなら作る」という方向に考えが至ったのも当然の事なのかもしれません。
さて、それからは「生地探し」と「どうやって製作の時間を作るか」
この2つに注力する事になります。
そんな時です。「縦横無尽」のパンツと出会ったのは。
「理想のパンツ」に近いパンツを見てびっくりしたのはいうまでもなく、
これが売れてない(お店の一番奥にあったので。)のにも驚きました。
それからは自分のを作るという考えを頭の隅に置きながら
「縦横無尽」のパンツを愛用しています。そんななか、自分の頭には1つ心配事もありました。
「縦横無尽のタイパンツのパクリや」と思われないか。
「縦横無尽」のパンツがそんなに世の中に流通してるのは知っていますが、
お店の人にそう思われるのではないか、という心配があった僕は昨年末
お店の方に「自分もこういうタイパンツの構想があって、作ろうと思っている」という話をしてみました。
その反応は思った以上に好印象で、「ぜひ作ってくださいよー」
「気にしないですよー」「会社の人たちにも言うときますねー」とか。
そうやって心配事が無くなった僕は安心して2017年の目標の1つとして
「自分のタイパンツを着物生地を使ったリメイクで作る」という事が出来ます。
これを最後まで読んでいただいた皆さん、もしご自宅に余ってる着物等がございましたら、
ぜひご提供ください。よろしくお願いします。
というところで、僕のコラムは終わりにします。読んでいただき、ありがとうございました。