Members Column メンバーズコラム

地域とネットワーク

辻中健史 (KNS四国支部世話人(愛媛県西条市))  Vol.39

辻中健史

 KNS四国支部世話人の辻中と申します。愛媛県の西条市役所に勤めています。
 私がKNSを知ったのは、確か三鷹市で開催されたINSの定例会であったように記憶しております。
今から6年前のことで私もそのころはまだ20代で、よくわからず飛び込んだINSで、
そこで知り合ったKNS世話人の方々・・・本当によくわかっていなかったのですが、
とにかく「ニギヤカダナー」という感じでした。恥ずかしながら状況が良く理解できぬまま。

その後、平成18年より大阪事務所へ出向し、より一層KNSにハマり、メンバーに加わりました。
やはり、この3年間の大阪駐在時期に痛感しましたが、単独で大阪へ乗り込み、
知り合いも人脈も何もない頃、手当たり次第と言っていいほど色んな異業種交流会なるものへ参加しました。
でも何だかしっくり来ない。続かない。つまらない。
私のチョイス次第だと言えばそれまでですが、KNSは他とは全く一線を画したものに感じました。
単なる人脈とかいうものではない、エネルギーを感じています。
今では四国支部世話人のひとりです。
四国支部はまだ立ち上がったばかりですが、これからどんどん盛り上がって行きたいと思います。

 さて、何かを「書く」というのは非常に難しいもので、もともと得意でない私は非常に困惑しながら、筆を進めております。
今回のコラムではほぼ自己紹介と感想文みたいなものになってしまいそうですが、ご容赦下さい。

 私は現在、市役所産業経済部ものづくり支援課というところに所属しており、職場は市役所ではなく、
西条市産業情報支援センターという第3セクターの産業支援機関内にあります。
非常に厳しい事業環境にある地域中小製造業の支援、農商工連携や産学官連携による地域経済活性化を図る
といった産業政策にこれまで以上に注力する為、本年4月に新設されたセクションです。
今、地域産業のあり方というものがある意味での転換期を迎えているのではないかと感じられるときがあります。
これまと同じモノづくりをするのか、それとも新たな方向性を見出して変化していくのか、
様々な選択肢の中から客観的に判断しなければなりません。
そのような判断を迫られている中で、基礎自治体として何が出来るのか・・・悩ましいことが多いですが、
行き詰ったときには極力、現場へ行くことにしております。
企業が変わろうとしている今、行政も支援機関も変わらなければならないと感じます。

 個人としては、愛媛大学農学部の社会人学び直し講座「地域マネジメントスキル修得講座」を受講しており、
月1回の土曜・日曜に大学通いをしております。
そこでは、協同組合論や地域活性化論、生態系マネジメント、地域マネジメント論、炭焼き講習や単なる飲み会などなど、
わかったような良く分からない世界ですが、授業を受ける度に新たな発見があり、
非常に「濃い」教授陣の下、有意義な時間を過ごさせてもらっております。
最終論文の提出が必須でありますので、それが今から不安ですが、
何とか1年間やり遂げたいと思っております。

 仕事、プラベートを通じて「地域づくり」「地域自治」「協働」などといろいろ考えさせられる事が多く、
難しい方向にばかり考えてしまい、深みにはまりそうな事もよくあります。
基礎自治体において出来ることの限界、基礎自治体でしか出来ないこと、協働による仕組みをつくる必要があること等、
そこにある課題やニーズによってなされるべきことは様々ですが、意外と単純なのかもしれません。
お互いの違いを認識し、積極的に評価し合い、協力できるところでは協力し、対立するところでは対立しながら、
自発性を基本に交流する、しかも遊び心満載で・・・
そういったネットワークとそのエネルギーが今、地域にとって求められているんだと感じている今日この頃です。
 まさにKNSは、それが実践できる場であると感じてます。
最近は、関西方面での活動にはあまり参加できていないので、寂しい限りですが、
その分、四国支部で動きます。四国らしさというものを前面に出したものにできればと思っております。
 今後ともよろしくお願いします。

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