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愛すべきサバトラ猫、小さな命を大切に、責任をもって飼います! 

谷智子 (三重県)  Vol.486

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我が家に新しい家族が!といっても、孫ではありませぬ。
庭にやってきた、きれいなサバトラ猫が、我が家の新しい家族です。
4年前、愛猫を亡くし、ぽっかりと心に穴が開いたさみしさを埋めてきたのは、猫番組や増える一方の猫グッズ、猫を集めるスマホゲーム。
しかし、様々な事情で、積極的な猫活にまで至っていませんでした。
大きな問題としては、飼う場合、猫とどのように出会うかということでした。
古い考えの家族なので、お金をだして飼うという選択肢はほとんどなく。
そうすると、捨て猫をもらう?ということになりますが、それも無理なことがわかりました。
皆さんもご存じのとおり飼い主のいない猫・犬の殺処分は全国で社会問題化しています。

野良猫に「かわいい」という理由だけで、餌を気まぐれに与え、糞尿のしつけもせずにいると、隣近所との悪臭などのトラブルを生んだり、避妊・去勢がされないことが多く、年2回繁殖の機会のある猫は増え続けます。家猫だったとしても同様で、増え続ける子猫を無責任に捨てる方が後を絶ちません。高齢化の問題も影響し、病院や施設に入ったり、亡くなってしまい飼い主がいなくなる場合もあります。、空前の猫ブームといいながら、小さな命が大切にされない悲しい現実があります。
猫を保護して、必要な処置を施し、飼い主をみつけるというNPO活動も熱心に行っていただいており、そして、三重県では、殺処分ゼロを目指して、三重県動物愛護センター「あすまいる」を設置し、クラウドファンディングで費用を集め、避妊・去勢の支援や保護猫・犬の譲渡会の取り組みを施策として進められています。
そんな状況であり、保護猫の譲渡を受けようとしても、飼い主の条件があります。
その最大のものが「完全室内飼育」をすることです。一部屋猫に明け渡す状態がとれず、その条件を満たすことは難しいものでした。
あともう一つ、世帯として高齢化しつつあるわが家。8050世代です。現在元気にはしていますが、老齢の親ができないことも増えてきますので、最後まで責任をもって飼いきれるのかという不安もありました。
そんな中途半端な状況では、飼うことはならず、とまあ、納得していたところでした、、、
しかし、でも、ご縁があるものです。
これまでも、庭には何度か野良猫がやってきていました。でも、人の姿を見ると逃げてばかり。虫の知らせなのか、今回家族になったサバトラ猫は、なんだかピンと来て声掛けあたら、近寄ってきました!4年間唯一の反応です。ナンパ成功か?
飼うのか飼わないのか家族会議以前に、あまりに痩せていた猫をかわいそうに思った、、、というより、猫とのふれあいに飢えていたのでしょう。父が、高速ダッシュで、カリカリ(猫の餌です)を購入して餌やり。そしたら、サバトラ猫は、庭の木に登って、周囲をパトロール開始!自分の家はこことのアピールなわけで。かわいいです。
ツンデレでも、丸まって眠る姿にキュンキュンします。なーんと返事する声も顔もたまらなくかわいい。猫じゃらしで遊ぶ姿は、俊敏な狩人で、動体視力とジャンプ力にびっくりします。
亡くなった猫との違いが面白く、新しい猫が来たからと言って、愛猫との思い出をわすれるものでなく、記憶がよみがえる。猫と暮らすことで、笑い声や共通の話題も増えました。
動物の体をなでるとセラピー効果ががあるということですね。守りたいもの、かわいがるものがあることは、癒しというか、張り合いも生まれる気がします。猫の力って、本当にすごいです。
避妊手術にも行ってきました。人間の勝手でこの子の世代で終わらせてしまうこと、やはり、小さな体にメスを入れたので、負担をかけてしまったことをかわいそうに思いましたが、前述しましたように、人強い猫の繁殖力で飼い主のいない猫を増やしてはいけなく、責任ある飼い方をしなくてはなりません。近所に迷惑をかけぬように、トイレのしつけ、年齢はどれくらいか、猫の種類(最初は、サバトラ猫という種類もわからず)による傾向など、一からネットで情報収集です。
飼いだして2か月。ガリガリだったのに、栄養状態がよいせいか、つやつやで素敵な?シルバーの毛並みになったと同時に、大食い傾向のあるサバトラ猫は、でっぷり太って、避妊手術に行った獣医師の予言通り、「トトロ」のような巨体になりつつあります。
私と一緒にダイエットだね。
しばらくフェイスブックはサバトラ猫ばっかりだとおもいます。
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