Members Column メンバーズコラム

ものづくり中小企業と大阪市立大学との医療機器開発の取り組み

平 亮一 (株式会社平創機)  Vol.349

平亮一

初めてのコラム投稿をさせていただきます。
先ずは自己紹介から。私は堺市に会社を置く株式会社平創機の
代表取締役をさせていただいております、平 亮一と申します。
よく「何やってるかわからん?」と言われることがありますので、簡単に事業内容を紹介したいと思います。創業は1998年、私が前職の経験を生かしてコンベヤー等、省人省力化機器等の設計・開発・製造・据付・メンテナンスを中心に事業を開始しました。経済産業省さんの支援で2000年よりインターネットを使ったBtoB取引を開始。2001年楽天市場に業界初の専門店として出展。2007年以降インターネット事業に特化して、自社ECサイトを立上、現在Amazon、Yahoo!等にも出店し、多店舗展開を行っています。
現在は通販事業を中心に、物流機器のコーディネーターとしても動いています。

3年前に一般財団法人ものづくり医療コンソーシアムが設立され、私は現在理事を拝命しております。少し宣伝なんですが、来る2月20日(月)に創立3周年記念式典を開催します。ご興味のある方がおられましたら、直接事務局まで参加申し込みください。
お申し込みはこちら→http://cmc-samurai.jp/

さて本題に入りたいと思います。「モノづくり中小企業と大阪市立大学の取り組み」について、昨年5月の大畑理事長のお話をご紹介します。
「医療の進歩は目まぐるしいものがあります。しかし、医療に従事する者や患者がかかえる不便、不満も跡を絶ちません。医療機器・器具のみならず、療養生活環境においても、改良を加えたいと思う「ニーズ」は山積みです。例えば、車椅子の点滴台設置補助具など、考案されているものは使い勝手が悪いと不評です。ちょっとしたものから高度先進医療まで、適用範囲は無限大です。しかし、どうすればいいのか? 誰に相談すればいいのか? 誰が解決してくれるのか?このような「ニーズ」の応えられるのは、大阪が誇る中小企業の「ものづくり」技術です。しかし、東大阪市だけでも8000社もある会社から、マッチする「シーズ」を探し出すことはやさしいことではありません。また、中小企業側では、自分たちの持っている技術(シーズ)が、いったい医療分野の何に貢献するのか、そもそも、医療の世界でどんな技術が求められているのか、何に困っているのか、雲をつかむような話です。これらのニーズとシーズを集め、お見合いをさせて、新しい医療機器開発を後押しし、知的財産の管理支援も行うのが本コンソーシアムの使命です。お見合いは、写真やメールではできません。Face-to-Faceのべたなアナログのコミュニケーションを実践します。
「ものづくり」を「医療」に融合させ、大阪を中心とした我が国の産業を活性化させることにより、経済のみならず、医療の更なる発展を目指します。本会は、大阪市立大学前医学研科長で現学長の荒川哲男先生、「まいど1号」の青木豊彦氏、医学部附属前病院長の石河修氏を設立者とし、目先の利益を追求しない「サムライ」が集結し、非営利の一般財団法人として立ち上がりました。夢とロマン満載です。本コンソーシアムを通して、アジアの兄貴分として、アジアへの「ものづくり」と「医療」での貢献を行い、人と物の交流につなげていきます。その先にあるものが、本コンソーシアムから生まれた「もの」のグローバル展開です。36億人の架け橋となる東洋一のコンソーシアムを目指して、一緒に楽しく頑張りましょう!」

ということで、私の現在の役目は、ものづくり中小製造業を中心とした企業部会活動で、ニーズとシーズのマッチングのお手伝いをさせていただいております。町工場が医療機器開発に取り組むには様々なハードルがあり、一足飛びに実現できるものではありません。小さなことの積み重ねからしか、打開策は無いと思います。企業部会では様々な取り組みをしております。平成27年度は大阪バイオ・ヘッドクオーターのご協力で、関西広域連合医療機器専門相談員の泉 博子氏や西本延子氏をお招きし、あべのメディックス6階研修室にて医療機器の勉強会を実施しました。また大阪市立大学医学部及び同付属病院(大阪市阿倍野区)並びに東住吉森本病院及びツカザキ病院のご参加を得て、講演とニーズ発表をメインとしたワークショップをあべのメディックス6階ホールで開催しました。
また、平成28年度には7月に大阪産業創造館にて「ものづくりによる健康・医療改善フォーラム」が開催されました。ワークショップの発展型オープン企画として、現役の医療現場の医師との直接面談9ブースを設置。大阪市立大学から医学部心臓血管外科教授の柴田利彦先生や、大阪市立大学工学部機械工学科助教授の佐伯壮一先生の講演発表。そして大手医療機器メーカーからシスメックス株式会社研究開発本部の久保田文雄本部長、テルモ株式会社代表取締役の村松啓史副社長による医療機器の関わる市場と今後の期待についてご講演いただきました。また、10月には京都大学原子炉実験所を訪問見学。中性子によるガン治療についての理解を深めることができました。
そして、本年2月医療機器参入セミナー(企業の具体的な取組み事例紹介)を開催。
本セミナーは、実際に新たな医療機器や健康医療周辺機器の開発に取り組んでこられた
企業経営者の方2名をお招きしてお話をいただきました。あっと株式会社 代表取締役 武野團氏による「毛細血管スコープによる健康指標化事業~産学連携からNHKガッテンまでの経緯とこれから~」と題してのお話や吉村メディカル福祉株式会社 代表取締役 吉村 一成氏による「いつでもどこでも使えて、肌にもやさしい『ながら灸』の開発と販売までの過程。参入・開発初期から機器販売に至るまでのこれまでのご経緯、ご苦労なさった課題点、ビジネスモデルなど、先導的な生の実践経験をお聞きしながら医療分野参入にあたっての秘訣を学ぶセミナーでした。
そして、2月15日(水)-17日(金)迄 メディカルジャパン第三回医療総合展に「ものづくり医療コンソーシアム」として出展します。是非インテックス大阪まで足をお運びください。
私も医療現場に少しでもお役に立てればと日々取り組んでおります。関西ものづくり中小製造業のネットワークを大切にして、KNSの皆様に良きご報告ができるよう頑張ってまいりますので、今後ともご協力よろしくお願い申し上げます。

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