Members Column メンバーズコラム

めざせ!堺に国際学校

砂田千秋 (株式会社CLC)  Vol.235

砂田千秋

私は放課後児童対策事業を専門に行っている会社をしています。
放課後に小学校の空き教室で学習や体験的な活動をする教室の運営を行政に委託されて行っています。
私は漠然と若いころから社長になることを考えていましたが、まさか学童保育を運営するとは夢にも思いませんでした。
しかし8期目が終わろうとして今、私がこの仕事にたどり着いたのは、偶然と必然が重なったからだと思っています。

私は10数年前、アジア危機のころに東南アジアに住んでいました。ちょうど子育て時期で、私の子どもたちはそれぞれローカルスクールとインターナショナルスクールに通っていました。初めての海外赴任家族として、子育てを通して学校運営の在り方やそれぞれの学校の特質について深く考えたころでした。
特にインターナショナルスクールで私が感銘をうけたのは、保護者が教師や職員と密に連携して協力し合って、子どもたちのために学校を盛り上げようとしていたことです。
世界中の伝統行事や入学・卒業のセレモニーに至るまで、教師と保護者が準備から片づけまで一丸となって奔走していました。
一つの行事が終わるとそれぞれの達成感が高まり、親密度が増し、学校への理解も深くなりました。保護者たちはイベントを成功させるため学校側の苦労を、学校は保護者の無償のサポートで支えられた成功をお互いが感謝することができました。
我が家の子どもたちが通った学校だけでなく、他のインターナショナルスクールでも同様でした。
子どもたちはその後帰国したり他国に進学・就職したりと各国に散らばっていますが、今でもその学校で出会った子どもたち同士は人生の友としてのおつきあいが続いています。
親子共々本当に良い経験をしたと思います。
帰国後は偶然にも語学センターとインターナショナルスクールで働き、今度は学校側として教えることもあれば運営に参加することにもなりました。
その時の私のモットーは、子どもが楽しく通え、保護者とつながる学校運営でした。
子どもたちが毎日を楽しく過ごせるように先生たちと常にミーティングを重ね、学校方針を基本にクラス内容やイベントの工夫をしました。
また運営・カリキュラム・指導者のことについてなど保護者が疑問を持てば、納得いくまで説明する、行事の際には無理のない範囲での協力を依頼する、など常に保護者とつながりを持つようにしました。
民間の学校の規模や方針を考えれば当然のこととも言えます。
幸せなことに当時勤めていたスクールの保護者たちは喜んで行事に協力、参加して、いつも温かい目を学校に向けてくれた良き理解者でした。
学童保育の運営会社となって8期目、この事業を会社の土台としてできるだけ継続運営をして、2018年までには今年度中に堺東商店街に開校予定の英語学童保育をしっかりとした学校にすることを目指しています。そしてその先の国際学校設立のための第一歩を踏み出す基盤にしようとしています。
まずは英語学童保育で子どもたちの自主性を重視したテーマスタディを、年間通して取り組むようなカリキュラムを構想中です。英語の単語や言い回しはその中で身につけていけるものと考えます。
また子どもたちがそのようなカリキュラムを楽しく、自ら進んで取り組めるようにかかわれる講師の方々にも早くめぐり合いたいと思っています。
そして何より、子どもたちがワクワクするような体験ができる学校、保護者の方々に喜んで行事に参加してもらえるような学校作りを目指します。
振り返ってみれば、すべてが必然のように現在とこれからの事業展開につながっていると思えてきます。                     

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