Members Column メンバーズコラム

危機管理

清水 英彦 (三重県)  Vol.690

KNSの皆さん、こんにちは。三重県の清水です。令和3年4月から5年3月までの2年間、東京で勤務していたこともあり、しばらく大阪に顔を出せ失礼しております。この投稿も何年ぶりかなあと思い出せないくらい久しぶりです。

ということで、今回はオンオフの近況を徒然に書かせていただきます。

 いよいよ還暦を迎える今年度、定年退職を迎える年に、危機管理を所管するポストに異動しました。今年元日早々に能登半島地震が発生し石川県を中心に大きな被害が発生しましたが、4月に入り台湾での地震やインドネシアでの大噴火、豊後水道を震源とする地震など日本やアジアで大きな災害が発生しています。三重県では南海トラフ地震の発生による大規模な被害想定されており従前より地震発生に備え対策を進めています

 

能登半島地震の被災地支援では、三重県は輪島市の支援を担当しており、遅ればせながらではありますが、私も4月中旬に現地入りし、副市長等と情報共有、意見交換をさせていただきました。応急仮設住宅の建設や水道の復旧も徐々に進みつつあり、地震発生直後の混乱からは落ち着きを取り戻していたものの、まだまだ多くの方が避難所生活を強いられており、復旧にはもう少し時間がかかると感じました。そうしたなか、金沢市や輪島市では、ちょうど桜が満開に咲いており、輪島市朝市全焼した痛々しい情景との対比に、何とも言えない想いがこみ上げると同時に、復旧・復興に向けた被災地の皆さんの願いや希望を代弁しているのかなとも感じました。私どもとして継続して支援していかなければなりません。

一方で災害は地震だけではありません。毎年のように全国のどこかで台風や線状降水帯による豪雨災害が発生しています三重県は全国的にも雨の多い地域であり、大なり小なり毎年被害が発生しています。また、大雪による被害や交通機能の麻痺なども、毎年報道で目にしますし、三重でも起こっています

行政の危機管理としては、自然災害だけではなく、船舶などの海難事故や北朝鮮による弾道ミサイルの発射などアンテナを立てておく必要がありますし、さらには世間を騒がせている紅麹に関する被害や、児童虐待いじめ問題、熊の出没など危機管理は、ほんとうにさまざまな分野、多岐な事案に及びます。

それなりに知識のある事案もありますが、まったく携わったことがなくわからないことのほうが圧倒的に多く、よく言えば刺激的な毎日、実態は脳みそと心が摩耗する日々を過ごしています。

仕事柄、何かあった時にすぐに登庁できるよう、徒歩数分のところで単身生活を始めています。実はここにもプチ危機が潜んでいました。家庭を持ってから初めて一人で生活しているわけですが、実はこれまでご飯を炊いた経験が一度もないという、ある意味自慢ですらあるほど炊事はまったくできません。そんな私が単身赴任を機に炊飯器を買い、今夜の食事は何にしようかと考える毎日を送っているわけです。不幸にも近くに飲食店やコンビニはなく、スーパーが一軒あるんですが、さすがに毎日同じ店の総菜や弁当では飽きてきますじゃあ一念発起して料理に目覚めたかというとそんなわけもなく、何度か炒め物は作っていますが、ほとんどが電子レンジのお世話になっております。最近の冷凍食品、レトルト食品は本当に美味しい。家事初心者3人のバラエティ番組「家事ヤロウ!!!」はけっこう好きで以前から時々視聴していましが、ちょっと本気で見るようになりました。

というわけで、30代前半から比べても20数キロ増量している体に、炭水化物を大量に投与する食事を摂っており、これを危機と言わずしてなにが危機なのかと。わが身の危機管理がもっぱらの悩みです。

しょうもない話に、最後までお付き合いいただきありがとうございました。皆さんにお会いできる日を楽しみにしています。ではでは。 

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