Members Column メンバーズコラム

現在の私、奈良、これから

小川睦 (共栄印刷株式会社やまとびと編集部)  Vol.79

小川睦

◆奈良と私、まちづくり
 3歳で大阪から奈良に引っ越してから現在まで、奈良県内を転々としながら生活をしています。
小中学生のころは、野っ原を駆け回るような外でみんなと遊ぶのが好きな活発な子どもでした。
 そんな私がまちづくりや地域社会に興味を持つようになったのは、
奈良県立西の京高校の地域創生コースに入学してからでした。
 地域創生コースでは、「郷土への愛情と誇りにあふれた生徒、
地域の課題を理解し問題意識を持てる生徒、自分の興味・関心・
特技を生かして地域の課題解決や発展に寄与する意欲と力量を持った生徒」
を育成することを教育目標として独自のカリキュラム
(「奈良の歴史と現状」・「観光学」・「地域学」といった学校設定科目、
学校外の学修活動の単位認定等)を課していました。

 そこで奈良県の歴史や観光事業等を学び、ボランティア活動やフィールド
ワークを通して地域と関わる難しさ、面白さを知りました。それから自分の
住んでいる地域社会との関わり、地域活性化、まちづくりについて興味を持
って考えることが出来るようになったのです。
 加えて、父がカメラマンだったのがきっかけでカメラ(映像制作)に興味を
持っていた私は、「映像」を利用して「地域活性化」に繋げることは出来ない
か、と考えるようになり「映像を使った地域活性化」をテーマに高校から大
学までを通して論文を書き、現在も時間が許す限り調査や取材を続けていま
す。

◆KNSとの出会い、つながり
 KNSとの出会いは、世話人のお一人である堂野さんが大学に講師としていら
っしゃっている講義を受講したのがきっかけで、2009年のKNS in 岡山が私の
初KNSとなりました。
 当時学生だった私は、参加して衝撃を受けました。大人が真剣に話をして、
真剣に楽しんで飲んで、とても活気に溢れていました。学生の私にも分け隔
てなく接して下さり、まさにフラットな方々ばかりで驚きました。
 その居心地の良さがたまらなく好きになり、参加を重ねるようになりまし
た。たくさんの様々な分野の方と出会い、刺激をもらうことでとても自分の
視野が広がり、何より参加することで活力をもらいました。
 7月に行われたKNS in 奈良女子大学では、本番の交流会で天平衣装を着た
り…またとない経験をKNSでたくさんさせてもらいました。

◆現在の私、奈良、これから
 いま、私は奈良県内各地を観光情報収集のため歩き回っています。本当に
足で歩いて地域を回っているので、毎日よく眠れるようになりました。
 県内各地の観光情報を収集して、ドライブプランや町歩きルートを考えた
り、紙媒体やWeb媒体を通して観光情報を発信していけるように日々県内のお
もしろい場所・ひと・ものを探しています。
 歩き始めてまだ間もなく現在回っているのは中南和地域だけですが、奈良
にはたくさんの寺社や史跡の歴史的なものだけではなく、地域に愛されてい
るお店やイベント、景観などが多くあることに気付きました。
 その一方で、高齢化が進んでいる地域も多くあり、「若者がいない(少ない)
から寂しい」「お店を続けるにも後継者がいない」等の声を聞きました。そん
な中で「その地区に住んでいる“現役以上引退未満”の元気なシルバー世代
でイベントをしよう」と取り組みを続けている団体もあります。
 また、「観光で賑わうようになるのは良いが、そこで生活している住民に迷
惑がかからないようにしてほしい」といった話も聞きました。観光地として
“外”からやってくる人と、その地域で生活をしている“内”の人とがうま
く関わり合いながら共存できるような地域・まちづくりを考えていかなけれ
ばなりません。これまで取材で出会った方々は、一様に「奈良は良いところ
なんだけどねぇ」と言います。謙虚なのか卑下しているのか…。私は何がで
きるのか、さまざまな人との会話を通じて日々煩悶しています。

 これからもその答えを探しながら広い視野をもって観光でやってくる人、
その地域で生活をしている人、どちらもが楽しく過ごせるまちを目指して自
分に出来ることからこつこつと頑張りたいと思います。

取材先、日本一大きい村の十津川村より

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