Members Column メンバーズコラム

KNS 心得の条

長川勝勇 (大阪産業創造館経営相談室)  Vol.81

長川勝勇

 私が初めてメンバーズコラムを執筆したのは約一年半前。当時はメビック扇町(旧水道局庁舎)でインキュベーションマネージャをしていましたが、現在は大阪産業創造館経営相談室で中小企業の経営者及び創業者の方々に対するサポートの仕組づくりを主にやっています。創業セミナーやゼミ、ワークショップや勉強会の企画運営はもちろん、相談業務では資金繰りやビジネスプランなどのほか、プライベートな相談も受けることがしばしばあり、仕事を通じて頑張っている人達とつながっていくのを実感しています。

 また前回のコラムでは故郷・四国での活動について紹介いたしましたが、おかげ様でKNS四国支部も立ち上がり、昨年は香川大学、今年は愛媛大学でKNS in 四国が開催されました。ご協力ありがうございました。それらをきっかけに各地で頑張っておられる方同士が出会い、連鎖反応を起こしながら今もネットワークが広がっています。そして来年2012年は高知県で開催する予定です。もうすでに高知のキーマンの皆様がいろいろと開催に向けての動いていらっしゃるようで今から本当に楽しみです。

 ところで私が同じくこの「約1年半」という月日の中でKNS以外に時間と労力を費やしてきたのが、趣味の音楽(バンド)活動です。「こら!仕事じゃないんかい!」と突っ込まれていますが、最近は本当に趣味の範囲を超えつつある活動になってきましたので、今回ご紹介いたします。

 私の所属する「Passion Lives Here BAND」は、平均年齢42歳の所謂「オヤジバンド」なのですが、普通とは違うちょっと変わったコンセプトを持つバンドです。普通はビートルズやストーンズなど若い頃に好きだったナンバーをコピーしたり、ジャズやブルースなど落ち着いた大人な雰囲気の音楽を演奏するオヤジバンドが多いのですが、私達は40代男性が抱える想いや人生をオリジナル曲で代弁し、応援するバンドなのです。そのアップダウンの激しさ、本音過ぎるストレートさは10代の若者も引くほどです。

 ほぼ月1回のペースで、ある時は街外れのライブハウス、ある時はパーティ会場、そしてある時は大阪で頑張る「ものづくり企業の工場」などに出かけていっては、40代オヤジの応援歌を熱く切なく詩っております。一所懸命に生きている人に届く何かがあるのか、演奏後の打ち上げはいつもお客さんを巻き込んで、終電を超えて朝まで盛り上がります。

 この1年半に創ったオリジナル曲は約100曲。ボーカル(Passion JOE)が実際に仕事や遊びの現場で知り合い、本音で向き合った人達とのコミュニケーションから生まれた詩とメロディをメンバー6名で奏でます。中には「あれ?どこかで聞いたことある?」というのもありますが、そこはご愛嬌。昨年末に引き続き今年もオリジナルCDを制作する予定です。

 オリジナル曲のみ演奏するアマチュアのライブは、観客にとって知らない曲ばかりのため長時間聴くのは大変辛いものなのですが、「LIVE SEMINAR」と称する演奏スタイルは、ステージ上にスクリーンを設置し、歌詞やメッセージを映し出すセミナー方式。つまり歌っている曲の歌詞がスクリーンに出てくるので、初参加の人でもその詩を読んで、ふむふむ、なるほどと、2時間を越える長丁場でも最後まで聴いていただける仕掛けです。

 KNSの定例会や分科会の交流会で何度か(ゲリラ的に)演奏したのでお聞きになった方も大勢いらっしゃることと思いますが、ライブは全然違いますのでまた見に来てくださいね。決して技術的に上手な演奏はできませんが、どんなトップアーティストにも絶対に歌えない、「日本を支えるオヤジの本音の詩(うた)」を、いつも客席やステージ裏で支えてくれる仲間(Passion family)と一体となって、熱い想いを忘れることなく唄い続けています。http://www.youtube.com/user/passionjoeこれからも力を合わせもっともっと元気な日本にしよう!という気持ちで活動していきます!

 最後に、先日の定例会前に「KNS 心得の条」を勝手に作りましたのでご披露いたします。知る人ぞ知る名時代劇「大江戸捜査網」の中で出てくる「隠密同心 心得の条」をご存知の方は、壮大なテーマ曲と時代劇っぽいナレーションを思い浮かべながらお読みください。
http://www.youtube.com/watch?v=buJX6i29ESg

?KNS 心得の条?
  我が命 我がものと思わず 交流会 ことごとく参加し
  大いに飲んで騒ぎ 己の変態度を試すべし
  尚、死して屍拾うものなし
  死して屍拾うものなし

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