Members Column メンバーズコラム

コミュニケーションと聞いて思うこと

増見浩一朗 (財団法人大阪市都市型産業振興センター メビック扇町)  Vol.46

増見浩一朗

みなさんこんにちはメビック扇町の増見です。
錚々たるメンバーの中でまさか自分がコラムを書くとは思っていませんでしたが、
たまにはゆるい感じにお付き合いください。

自己紹介しますと、機械部品メーカーや自動車情報誌で営業や営業企画を経験し、現在の財団に来ました。
どの部署でも教育や情報共有の担当をすることが多く、今でもセミナーやフォーラムの開催に携わる機会があります。
クルマとバイクが異様に好きで、未だにサーキットを走ると燃えてしまいます。
趣味の話になると「仕事の話の時と目の輝きが違いますよ」と言われ、エエ歳して本当に恥ずかしいのですが、
恐らく一生この病気は治らないのでしょう。

メビック扇町に異動して3年9ヶ月、KNS歴もほぼ一緒。
そう、メビックに来たことがKNS参加のきっかけでした。
当時のクラ研の会場はメビックであることも多く、
IM研修の実習で花巻の佐藤利雄さんにお世話になった時にもINSに参加させていただいたりと、
IMになる=KNSで多くの人に会う、といった形で当然参加するようになりました。
KNSに参加してみると凄い方ばかり。自分の発想や行動の狭さを感じることしきりです。
何よりコミュニケーション能力の高い方が多いと思います。

コミュニケーション能力といえば、中古車情報誌の営業をしていた頃のことですが、
ある中古車販売店に自由広告スペースを活用した販促提案として店の姿勢を語る企画を持ちかけました。
社内の制作スタッフとのやり取りでページデザインを形にするのですが、その時の担当に年下の先輩がいました。
芸大出の彼は私の話を聞くと、サラサラっとペンを走らせて、「言いたいことはこういうことだろ」とすぐに形にします。
そしてクライアントに案を持参する際には更にアイデアを入れた形に仕上がっていました。
もちろん提案内容に違和感はなく、クライアントから高い評価をいただいた覚えがあります。
私の思いや提案内容からは外れず(クライアントの思いも外さず)、かつ彼でないと出来ないものが出来上がる。
普段は自分でラフを書いたり、制作スタッフに細かな指示を出すこともありましたが、
彼に対しては「余計なことをするより自分の思いと狙いを的確に伝えよう」という絶対的な信頼を置いていました。
今から思うと私はクリエイターとしての彼を強く必要としていた訳です。
その後も一緒に仕事をして、大きな広告企画を取ったこともありますが、
その際も客先に同行してもらい、社内の人間ながらどのように料理してくれるか楽しみに思った記憶があります。

メビックに来てからは多くのクリエイターと接する機会があります。
制作物を発注したこともありますが、期待以上のものが出来ることもあれば、
ヒヤリング段階から仕上がりまで違和感が残り、色々伝えてもわかってもらえず、
結局最終的には細かい指示まで自分がやってしまったケースもあります。
「思いを形にする」というのはクリエイターがよく使うキーワードですが、
出来上がったその「形」が本当にクライアントの思いを具現化させたものでないと
「形にしてくれた」とは思われにくいものです。
もちろん金額や納期も含めたクライアントの期待値によって満足度は大きく変わりますが、
やりとりの中でのコミュニケーション能力や発想の豊かさは非常に重要であると思います。

翻って自分の仕事を考えた時に、期待値以上の仕事が出来ているかと考えることがあります。
自分では出来ているつもりでもそれは相手の期待値以下かもしれません。
特にIMやコーディネーターには引き出しとなる発想の豊かさが求められると思います。

KNSは皆さんあくまで個人としての参加、そして様々なジャンルの方が集まりますが
コミュニケーション能力が高く、現在の仕事の幅を越えて広い視野と自分の考えを持っている方が多いように感じます。
話を聞きながら「もし自分がこの人と同じ環境に居たとして、こんな動きが出来るだろうか」と考えることもしばしばです。

ですので多くの方との接点を求めているクリエイターにはよくKNSへの参加を勧めます。
クリエイターはあらゆるジャンルの方と仕事をする可能性があるので、
発信をしたり、話を聞くことがコミュニケーション能力を磨いたり、仕事につながると思えるからです。

常に期待値以上の仕事が出来るようにしたい。
そういった意味でもKNSは私にとって職場から離れ、自分を見直す良い機会になっています。
KNSは個人の集まり、所属組織の一員というだけではなく、
個人として人に伝えることをもっと持たねばと思いつつ参加している次第です。 

写真はたまの山遊び、
見た目は簡単そうですがアクセルを開けても進まない上りで完全に体力消耗して途方に暮れている図です。
でも少し休んで落ち着くと違うラインやクリアの仕方が見えてきます。
人生も簡単には進みませんが周りを見る余裕が必要ですね。

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