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自転車サービス“ナビチャリ・プロジェクト”

葛西純 (有限会社 forte)  Vol.142

葛西純

「自転車サービス“ナビチャリ・プロジェクト”
       ドイツミュンヘンでの国際展示までの経験のご紹介!!」

 「ナビチャリ」とは、その名前のとおり「ナビ」=「道案内」・「チャリ」
=「自転車」のことです。簡単にいうと、自転車の位置情報にあわせ、音声
で道案内と観光案内をしてくれるサービスです。
 基本設計コンセプトは「 簡単」。実世界インターフェースとして、誰で
も操作できる簡単インターフェースをつくること。
 また、ナビ機能のコンセプトもカーナビとは異なります。カーナビは目的
地までの最短コースを出力ナビしますが、ナビチャリは初めてその土地を訪
れた方に、自転車で走ってもらいたい快適コースを細かくナビします。素敵
な景色や風や匂い、食べ処、遊びどころ、危険を避けた安全な自転車道など、
運営側のおすすめコースを詳細にナビします。

 ユーザーに提供するサービスは以下の4つのボタン機能です。
  ?観光ルート設定ボタン
  ?観光コンテンツ詳細ボタン
  ?Facebook投稿ボタン
  ?緊急連絡ボタン
 また、運営サポートシステムとしては、以下の4つの機能もあわせて提供。
  ?簡単観光コンテンツ管理機能
  ?簡単観光ルートマップ作成機能
  ?ウェルカムレポート作成機能(走行記録マップ)
  ?振動ハンドル・骨伝導ヘッドセット等のオプションデバイス
 ナビルート設定はルートマップから行きたい番号を選び、左下黄色の「観
光ルート設定ボタン」をその番号の回数押すだけ!
 コースを走りだすと、ウェルカムガイド案内の音声が流れ、その後道案内
とあわせて観光案内が開始されます。道を間違えても、気にすることはあり
ません。音声ナビの軌道修正案内に従い走行すれば、目的地に到着!走行時
に五感を妨げないよう、骨伝導ヘッドセットの音声ナビを採用しているので、
騒音の多い屋外でも耳の遠いお年寄りでも、音声情報がしっかりと入ってく
る優しいインターフェース。当然、鼓膜を通しての音声情報も入ってくるの
で、走行時の外部音声を妨げず安全です。さらに、ナビ&ガイド音声は、ど
この国の言葉でも、どこの方言でも再現できる多言語対応。英語はもちろん、
津軽弁や大阪弁にも対応可能です。
 また、右上橙色の「コンテンツ詳細ボタン」を押すと、さらに詳細な観光
施設の情報を聞くことができます。
 その他、Facebook投稿機能はウェルカムレポートにも反映され、ユーザー
がどこで「いいな」と感じたか画像で投稿することもでき、ユーザー目線で
のコンテンツ発見や偶然の出会投稿も!?
 さらに、ナビチャリのオプションサービスとして振動ハンドルが実装!案
内情報出力があるときはハンドルの振動で教えてくれます。ナビチャリは五
感をフルに活用したシステムと言えるかもしれません。

 今回のドイツミュンヘンでの国際展示会出展は自分たちのプロジェクト
が、自転車文化のより発達したヨーロッパにてどのように評価されるかを自
分たちの目で確認することが目的でした。
 まず率直な感想は、日本と違って反応がストレートで、より積極的な要望
を求めてくること。また、私どもは自転車にフォーカスをあててサービス開
発をしてきましたが、ニーズは逆にトレッキング等のウォーキングのほうが
大きいことが意外でした。あとはドイツに行ってすぐ感じたことですが、異
常なほどスマートフォンが普及していて、これもまた意外でした。
 ナビチャリのサービス説明をしていたところ、ミュンヘン市より「トレッ
キングガイドの説明ポイントで音声ガイドができないか?」という機能要望
があり、ちょうど青森県十和田渓流でも春から同様のサービス開始する予定
で、機能開発に取り組み始めていた矢先でしたので、できると即答しました。
 また、ナビチャリにはスマートフォンとのBluetooth通信したアンドロイ
ドアプリ連携機能もあると説明すると、「コンテンツ詳細ボタン」を押すと、
スマートフォンにガイド側が提供したい動画やその他のコンテンツを出力し
たいという要望もでました。
 確かに、珍しい野鳥や植物の動画など、もっとリアルなコンテンツ提供が
可能です。確かに、青森県の十和田渓流や八甲田山、世界遺産の白神山地な
ど、最近はトレッキングも盛んで、全国から「見る・食べる・体験する」観
光客より、その地域特有のより深い体験を求める観光客層が増えてきたよう
に感じます。
 今回の経験は、自分たちのプロジェクトのサービスベクトルが確認できた
こと、また、サービスニーズを客観的に評価できたことが非常に大きかった
と思います。

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