Members Column メンバーズコラム

新型コロナウイルスで気づいたこと、新たなチャンス

飯田大介 (株式会社アイテック)  Vol.521

飯田大介

KNSの皆様、こんにちは。今回、メンバーズコラムを担当することになりました株式会社アイテックの飯田大介です。今年で35歳の二児の父であります。株式会社アイテックへ入社したのは2012年の春で、アイテックは高温高圧技術を活かした装置メーカーであり、機能性ナノ素材を添加剤として開発・販売も手掛けています。超臨界装置の販売だけでなく、ドライアイスを用いた洗浄装置、高温高圧技術を活用したお試し試験も行っており、お客様と共に新たなニーズの開拓へとつなげていきたいと考えています。ナノ材料や応用製品を扱い、幅広いサービスを展開することが将来のヘビーユーザーへのアプローチになり、新たなビジネスチャンスをつかむのではないかと信じ、仕事をしております。

今年は特に大きな出来事といえば、新型コロナウイルスの世界的流行だと思います。多くの方が不要不急の外出を控え、自宅待機を余儀なくされおります。その結果、生活者の意識に変化が出てきているのを実感しています。多くの企業が働き方の見直しをされ、オンライン会議などの導入を行い、仕事や暮らしのスタイルが今後も変化していくことが予想されています。私も「ZOOM」を用いて、社内会議やお客様との打ち合わせを行う中で、時間短縮ができ、効率の良い打ち合わせが出来ることに気づかされました。そのような中で、新たなビジネスチャンスが生まれてきていることも実感しております。自粛ムードの中、家で過ごす時間が多くなってきており、その結果、楽天市場ランキングのトップにゲームソフトがランクインするという珍しい事態も起きているそうです。家の中でエンタメのニーズが高まっており、家で過ごすためのグッズの人気が上がっているそうです。また、新しい生活様式では、買い物時は極力商品には触れず、会計も電子マネの活用や、外出時や会話する時はマスクをつけることが以前より進んできているように感じます。手洗いの徹底や、身辺を清潔に保つという意識が高まり、消費につながる可能性がありますし、最近では、マスクを自作する方も増えてきて、マスク関連の新しいアイデアや商品が登場しています。人との接触を減らすことや、むやみに物を触らないためにも、「タッチレス」や「非接触」を実現するグッズや新商品の開発も今後ますます発展していくのではないかと思います。また、会社の従業員を新型コロナウイルスの感染から守る対策も進められています。マスクやアルコールスプレーなどの支給や、出社時間の変更やリモートワーク導入などは、自社内の制度として導入し、会社の入り口やフロアにアルコールスプレーを設置するなど、社内の衛生環境を整える動きへ変化していると思います。また、3密を防ぐためにオンラインで生活者とダイレクトにつながることを検討している企業は多いそうです。生活必需品を購入するために、スーパーなどの店舗が混みあっていることが問題視されており、緊急で必要ないものはオンラインでの購入が推奨されています。会社の販促方法も変化がでてきており、SNSは比較的新しいメディアで、マーケティングの手段として使うには判断をためらう企業が多い傾向にありましたが、リアルでの人の接触機会が減った今、対面でのコミュニケーションや店頭販促、交通広告など、これまでの販促手法が困難になりつつあり、それに変わる案を探す企業が増えきているみたいです。新しい販促方法を模索する中で、SNSが着目されているみたいです。コロナ禍による不要不急の外出の自粛、オンライン会議やテレワーク化など、毎日仕事をする中でも、業務環境の変化を否応なく痛感させられてますが、その中でも多くのチャンスが生まれてくることを感じ、チャンスに気づくのが遅かったのも痛感させられたりもしています。これまで、超臨界技術による装置、およびそれを用いたナノ材料の開発・製造・販売をしていましが、この技術を応用した商品である透明スクリーンフィルムを2017年に開発し、既存の窓ガラスやアクリルなどの透明体に貼り、プロジェクターから投影した映像を映すことができるフィルムとして販売しております。これまではイベントの空間演出などに使用されることが多くありました。ところが、新型コロナウイルスの影響で、店舗のレジや受付の前に透明フィルムを活用した飛沫防止パネルを設置することが多くなり、この透明フィルムやパネルを飛沫防止対策だけでなく、+αの機能を持ち合わせたい声が多くあります。開発した透明スクリーンフィルムを飛沫防止フィルムとして使用することで、新商品の情報や施設の案内などの映像を映すことが可能となり、集客効果や販促効果を生むことができるのではないかと考えております。これもコロナ禍による変化が生み出した新たなチャンスではないかと感じています。ピンチをチャンスに変えて我社も頑張っていきたいと思います。

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