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中小企業診断士とは?

廣田光政 (一般社団法人滋賀県中小企業診断士協会)  Vol.217

廣田光政

中小企業診断士・・・って何ですか? と経営者から質問を受けることがよくあります。それほど、「中小企業診断士」の知名度は一般的に知れ渡っていない、ということですね。
「中小企業診断士」は、中小企業支援法で「経営の診断および経営にかんする助言」を行うとされており、「現状分析をふまえた企業の成長戦略のアドバイス」が主な業務ですが、その知識と経験を活かして各種講演会の講師や地域経済振興プロジェクトの専門委員等幅広く活躍しています。経営コンサルタントとして唯一の国家資格ですが、知名度が低い理由としては、有資格者の70~80%が経営管理に関する資質向上の一方策として受験し、取得後に独立の道を選ばず、民間企業や金融機関、公務員等のサラリーマンとして(診断士業界では、企業内診断士と呼ばれている)、組織内で活躍をするためと言われています。また、中小企業診断士という名称自体が現状に合わないから、他の呼称に変えよう!という議論も起こっております。いずれにしましても、独占業務を有する他の士業(弁護士、公認会計士、税理士、司法書士、行政書士、社会保険労務士等)と比べて認知度が低く、この向上を目指して努力を続けているところです。

さて、その中小企業診断士の業界動向ですが、アベノミクスの成長戦略に係る中小企業施策が矢継ぎ早に打ち出されたため、当該施策を中小企業者へご案内する広報業務や補助金申請用事業計画の作成支援等で日々忙殺されているのが現在状況です。新製品開発や新規設備投資等、マーケテイングから事業化計画・財務計画に至るまで幅広く対応できるのは、多様な士業の中でも、中小企業診断士が最適であるから、と自任しております。特に中小企業に係る施策を専門的に良く勉強しているのは、やはり我々診断士であると考えております。
しかし、昨今依頼業務が増えるに連れてやはり客先である経営者の方々から苦情が増えてくるのも確かなところですね。支援レベルが粗雑であるとか、対応が悪いとか、様々な申し入れを受けるようになりました。我々中小企業診断士が今後より一層業務を拡大するうえでの大きな課題の一つが、資質の向上(優れた支援品質の確保)であると認識しております。
国家試験をパスしてきた最近の診断士は、いずれも理論武装はハイレベルにありますが、経営支援の実務や中小企業経営者との人間関係の上手な構築方法等に疎いため、これらの実務サイドからの研修アプローチが必須と考えております。滋賀県中小企業診断士協会では、マーケテイングを始め、再生支援事業や海外展開から創業支援に至るまでこのような実務に直結した専門分野支援研究会を設置して診断士の品質向上に努めているところです。もちろん、KNSと同じように研修後は別添写真のとおり、滋賀で飲んで騒いで(SNSと呼んでよろしいか?)おりますのでハードな研修会ではありますが、会員から楽しく待ち望まれる会でもありますね。現在、このような各種専門分野支援研究会は、中小企業診断士だけではなく、経営者や他の士業の方々にもご参加いただけるオープンな開催方式をとっておりますので、お気軽にご参加下さい。

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