Members Column メンバーズコラム

岩手で私達がやりたいこと!

古芝義福 (枚岡合金工具株式会社)  Vol.218

古芝義福

5月29日大安 岩手県北上市において「株式会社 I・M・Dワークス」を設立いたしました。
といっても自身は代表取締役ではありませんが、、、
「どうして岩手なの?」ってなぜか岩手の人によく訊かれます?(笑)
私の答えは単純明快です!「岩手が好きだからです」と答えます。
矢継ぎ早に「どこがいいの?」と訊かれ、「空気」と答え、
「たしかに自動車や工場も少なくていいけど、、、」
「いやその空気じゃないのです。風土が生み出した人の営みの「間」のことですよ。KY〔空気読めない)の感じに近いかな?」

すこし過去に遡ります。
2004年東北経済産業局主催MOTシンポジュームの招きで初めて岩手に来ました。
私にとって関東以北は行ったことのない世界であり、縁もゆかりもまったくない疎遠の地
だったのです。
当時周辺の、自己主張が激しく奥ゆかしさが足りないアジアチックな大阪人気質に一歩距離
を置き始めた自身にとって(自分のことは棚にあげております)、岩手の方々とのコミュニケーションは、
侘び寂び、恥じの文化をもつ日本人らしさに憧憬の念を持つ自身にすごくフィットし、
聖地巡礼者のような心境になったことを覚えております。

このフィット感が毎年岩手へと導いてくれたのです。
10年間も通い続けると縁が生まれます。ここではこの内容を記述すると長文になりますの
で割愛させていただきますが、前文では岩手の方々の素敵さに憧れがあると言いました。
しかし、その素敵さは大阪人の私にとって、もどかしさも感じるのです。
特に感じるのが小規模製造企業の社長さん達。真面目でしっかり者,おとなしく粘り強く頑固,
要領が多少悪くても着実に事を為しとげるといった良さを持ってるのに、どうして
このままでは、それで良しとしていないのに仕方がないと思うのか?
仕方がないを仕方があるに変えれば、、、、。

実は弊社も15年前はそのような企業風土でした。しかし3S活動と出会い経営者の意識
改革が起こり社内にさまざまなイノベーションが生まれだしました。
この記述でもうお分かりになられると思いますが、
「株式会社 I・M・Dワークス」は中小企業とりわけ小規模事業所のイノベーション
のお手伝いをさせていただきたいのです。
社長が変われば社員も変わる。だから会社が変わる。
そして会社が変われば地域になくてはならない存在になり、私から公への使命感が
芽生え、キーパーソンが生まれる。
岩手における地域産業創造と地域振興を草の根である小規模事業所から支えていく人材
づくりこそが、私たちが岩手でやりたいことなのです。
言葉では簡単ですが、急坂だと想像できます。
しかし10年間で生まれた産官学民の方々のご縁が私たちの背中を押していただいてます。
「要領が多少悪くても着実に事を為しとげる」の覚悟を持ち、皆さんのご支援のもと、
7/16 変革支援ツールである3S活動を岩手北上の地よりスタートいたします。

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