Members Column メンバーズコラム

観光で大切なことは全てKNSから教わった

平川武 (九州ちくご元気計画)  Vol.192

平川武

「九州ちくご元気計画」こと「筑後地域雇用創造協議会」スタッフの平川武と申します。私のKNSとのご縁は今年の3月に事業の情報発信基地を福岡の中心部に開設した際、オープニングイベントの一環でマチオモイ帖展のお手伝いをさせて頂いた事に始まります。その主催者である堂野さんとご縁を頂いたのですが、3月16,17日にはKNSinちくごを実施して頂きました。その出会いは強烈で気が付けば6月定例会への参加を決めたことを覚えています。この時実はKNSと元気計画のご縁は2012年の6月から始まってた事を知りました。コミュニティスポット2525の栄えある第1回目のゲストを元気計画の仕掛け人の一人、スーパー公務員の田代が努めさせて頂いたそうです。話はそれますが、久留米にて地産地笑居酒屋を経営していた私を元気計画に引っぱりこんでくれたのもその田代。ありがたやー。

 6月の定例会ではプレゼンの機会を頂き非常に有意義な時間でしたが、今回あらためて九州ちくご元気計画のことを少し紹介させていただきます。2009年に第1期が始まりました。3年の期限付きの厚生労働省の事業なのですが、今までにない地域の雇用創出のための取り組みをご評価いただき、2011年グッドデザイン賞を受賞。それを受けて2012年12月から第2期が始まりました。
 通常の厚生労働省の雇用創出事業というのは働きたい人の為の技術の習得・資格の取得のお手伝い等。しかし、ちくごという地域、言わば地方、つまり田舎には働きたくても働く場所がなく、働きたい若者が活躍する場を都会に求めて出ていく。ちょっと待った!を掛けるには地元の事業所の商売繁盛・魅力の向上が必須。そこで、第一線で活躍するアートディレクター、クリエイティブディレクター、料理研究家、バイヤー等スペシャリストの皆さんに講師になって頂き、事業所さんと研究会形式で商売繁盛に向けて喧々諤々やって参りました。講師陣も事業者も今まで縁がなかった人種との出会いに違和感を感じていましたが、商売繁盛→地域活性化という命題に双方持っているものを出し合い事業のコンセプトを明確にしていく事で素晴らしい商品が生まれました。元気計画ではその商品・事業所をより沢山のひとに深く知って頂く為に、個々の情報発信はもとより、元気計画として様々なイベントをする事で色々な点を面として発信し続けました。
ここまでは元気計画の1期2期に共通する部分ですが、2期から新たに観光事業が始まりました。3月実施のKNSinちくごに始まり、様々なツアーを開催してまいりましたが、通常の風光明媚な名勝名跡巡り、グルメツアーと言う所謂観光では無く、基本的な考えにあるのはあくまでも事業所の商売繁盛。研究会参加者の商品の価値を知って頂く為に、それを買いにわざわざ足を運んでもらう為に一番そのことをよく伝えることができる事業者と交流をしてもらう事に重きを置いています。これはKNSの皆様のアンケートの結果「どんなんエエもん見て、喰ったとしても、も一遍行こうとは中々思わんけど、今回のツアーみたいにオモロイおっさんおばちゃんにはも一遍会いに来たくなるわ。いや会いに来るでー!」と言葉を頂いた事に始まります。
 実はKNSの定例会の参加に際してそのことが良く分かりました。6月定例会が初大阪だったのですが、一度来て、の前に皆さんとお会いしてたから一歩踏み出せた。当日沢山の濃い変態(もちろん褒め言葉)の皆さまと出会えた事で心の距離がぐっと縮まりまた行きたくなった。その後8月参加して、今月14日の定例会に参加。その間に今年度末にちくご元気計画in大阪イベントの視察にも来ました。ちょっと極端な例だとは思いますが0回→4回に、そしてこれはまだまだ続くと思います。
そしてその間KNSからは世話人の領家さんや、エサキさん、甲賀さんにも筑後に足をお運び頂き感謝してます。魅力的な人に出会うと、その人を通してその地域の素晴らしいところが沢山見えました。大阪がいつかは行くまち→愛すべきまちになりました。ちくごに置き換えれば、私たち地域の黒子役はもとより、各事業所の皆さんがちくご代表としてその仕事、商品を通し、その素晴らしさをしっかりお伝え出来るフィルターの様になっていけたらと思います。
 さて14日定例会の翌日にはKNS大阪~九州弾丸ツアーに30名を超す方々に遊びに来て頂ける事を非常に嬉しく思います。今回の訪問先である別府、日田も共におもしろいかたちで地域の活性化を進めています。別府ではオンパクこと「別府八湯温泉博覧会」、「混浴温泉世界」が有名ですね。今回は残念ながら温泉につかるだけです。そして日田では「日田 きこりめし」が2013年グッドデザイン賞を受賞した日田杉を活用した地域活性化プロジェクト「ヤブクグリ」のメンバー、元気計画との兄弟分「ヒタモノつくり」こと「日田雇用創造協議会」との交流を行います。この二つのプロデュースは元気計画総合プロデューサである江副が担っております。そして何と!この企画の目玉はその江副プロデューサーの新居見学(建設中)笑。丁度塗壁の最中ということで「日田職人会」のリーダーである左官職人「原田進」さんとの交流も。非常に残念ながらこの弾丸ツアー定員に達した為新規の申込みは出来ませんが、参加された方からのお土産話をお楽しみに。
 今後も明るく元気な地方の田舎の未来、次の世代の子どもたちの幸せな笑顔が輝く社会をつくる為にも、重要な役割を果たすそれぞれの臓器の間を新鮮な酸素を運ぶ血液の様に走り続けたいと思います。それでは14日定例会お会いできるの楽しみにしております。

PAGE TOP