Members Column メンバーズコラム

これからのスマホ時代-自分の身は自分で守る-

長谷川陽子 (有限会社Willさんいん)  Vol.164

長谷川陽子

平成18年から島根県内外で小中高等学校、教職員研修、PTA研修で情報モラル講演・授業を行って既に360校になります。その間、インターネット社会は進化しPSP・DS等のゲーム機、音楽プレイヤーのipodtouch、デジカメまでもが家庭や街の至る所でネットに繋がっています。さらにスマートフォンの急激な普及により私たちは益々ネットを身近に感じるようになりました。災害時に、威力を発揮したソーシャルメディアをご存じの方も多いはずです。まさにネットは生活のインフラになってきました。

 しかしながら、便利なネットに潜んでいる危険性をどれだけの大人が理解しているでょうか?「普段仕事で使っているが別段危険性があるように感じない。」「スマホのセキュリティってなんだ?」「悪意のあるアプリ!?」使う側の意識が追いついていないのことがPTA研修を行うと良くわかります。
 例えば、メール。便利な連絡手段も使い方を誤ると個人情報であるメールアドレスを社会に大量に流出させてしまう結果を招きます。
 また、全国的にも中高生の利用率が高まりつつある実名登録制のFacebookに、友達の写真を掲載し、日々の出来事を詳細に公開している学生をネット上でよく見かけるのですが、個人情報公開の危険性について小さい頃から理解していれば、使い方を誤りません。ましてや、スマートフォン利用者になればGPS機能(位置情報)をONにしたまま写真を撮り、ネットに公開するとその写真が撮られた場所まで特定できてしまいます。また、中学生対象のアンケート結果で「困った時にだれに相談しますか?」の問いに対して「ネットで知り合った知らない人」と答える中学生が多いのに愕然としました。大人なら当たり前の「知らない人とのコミュニケーションには危険が伴う」ことの理解がされてないのです。
  小さい頃から、知らない人から声をかけられてもついて行かない教育が浸透しているはずですが、ネットになると途端に「知らない人に返事する。ついて行く。」ことがおきているのです。このような危険性を子どもたちにどのように家庭の中で伝えて行くか。オンラインゲームで知らない人と何度も対戦して、その人と仲良くなり、個人情報を伝えてしまった小学生もいます。小さい頃から、「ネットのいかのおすし」「個人情報公開の危険性」「個人情報は知らない人には伝えない」を成長過程に応じて子どもに伝えることが急務です。また、人の心を傷つけてしまうケースも増え続けています。「人の嫌がることはしない。自分がされて嫌なことはしない」モラルを育むのはネットを使わない方でも出来ることです。長谷川家のルールは、「ネットへ書き込みをする時は全世界中の人に読んで下さい!と気合を入れて書きなさい」「ネットの書き込みは誰が書いたか分からないからと言って自分が読んで嫌な気分になる言葉、自分が書かれて嫌な言葉は書かない。現実の世界同様に人の嫌がることはしない」と二つです。家庭内でネットを使う時のルールを作り、ネットを使う時には誰も守ってくれないから、自分の身は自分で守れるよう保護者がネットに関する情報を収集することも必要だと思います。そして、未来ある子どもたちのために「判断力」「規範意識」「倫理観」を家庭で育むことが急務だと思います。

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