Members Column メンバーズコラム
リアルとヴァーチャルの狭間で
神門英昭 (積水ハウス株式会社) Vol.69
こんにちは、神門英昭(ごうど ひであき)です。
うめきた(大阪駅北地区)グランフロント大阪の開発事業者12社の一員
として、「感性と技術を融合して新しい価値を創造する」を合言葉に、中核
施設のひとつナレッジキャピタルの場と仕組みづくりに取り組んでいます。
KNSには第20回定例会in甲南大学から参加させていただいています。
世話人の一人である樽谷さんから、とある情報交換会のメーリングリストへ
よくKNSを紹介されていたので興味をもっていました。たまたま遠方での
開催が多かったこともあり、参加できていませんでしたが、歩いて行ける甲
南大学で初参加した後は、定例会には九割がた参加しています。
しかし、もっぱら、趣旨どおりに本番の交流会で、必ず飲んで騒いでただ
けでこれまでプレゼン大会で発表したこともなかったで、今回のコラム担当
がKNSでの発信デビューとなります。
ということで、あくまで遊びであるKNSに1歩踏み込んだこの1年を振
りかえりたいと思います。
去年7月、泉英明さんが運営されている「もうひとつの旅クラブ」のまち
遊学に参加し、暑い高井田で、ものづくりの現場を見て回りました。参加し
ている方皆さんがiphoneを手にしていて写真を撮っては立ち止まって、つ
ぶやいていました。その時はツイッターの仕組みもよく分からず、仕組みを
教えてもらったのですが、何が面白いのか良く分かりませんでした。ただ、
ほんとに皆はまっているんだということは分かりました。何か宗教的な魅力
なのかとも思ったくらいです。
携帯であまりネットを使っていなかったので、SNSをはじめるにはスマ
ートフォンでなければと決め込んでいました。遂に、12月にiphone購入し
たのですが、しばらくは、おもちゃとしての慣らし運転でした。今年の1月23
日に映画「ソーシャルネットワーク」を見に行った翌日にtwitterとfacebook
のアカウントをとり、ようやくのデビューです。少しづつ、フォローお友達
を増やしていき、KNSの皆さんの活動をtwitterでフォローしていました。
今年初めての定例会では「産学官民連携の地域力」の著者の面々のプレゼ
ンには思いがたっぷり詰まってました。KNSの活動の意義・メンバーの思
い入れにあらためて触れることが出来たこと、また、KNS初参加から3年
後の同じ甲南大学での開催であったことに意義深さと偶然の巡り合せを感じ
たものです。
2週間後に3.11が待ち受けていようとは。あらためて、お亡くなりになら
れた方のご冥福をお祈りするとともに、被災された方にお見舞い申し上げま
す。
自分に何が出来るか?INSの「出来ることを出来る範囲ですぐに」精神
に基づきHOPE FOR JAPAN プロジェクトの説明会に参加していました。
このプロジェクトは関西のベンチャー企業を中心としたメンバーで立ち上げ
られました。HOPE FOR JAPANと刻まれたイエローバンドの購入代金の9
割が支援金となる。そしてイエローバンドを締めて被災地への思いを寄せる
というプロジェクトで、6月初めまでに500万以上が被災地に届けられてい
ます。
5年ほど前から御影群家のだんじりの世話役をしていたのでメンバーに呼
びかけました。賛同を得てゴールデンウィークのだんじり祭りで、皆でイエ
ローバンド締めて、その様子をtwitterで実況しながら2日間ねり歩きました。
facebookでは宮入の動画をアップし、You tube デビューも果たしました。
第33回定例会 in MOBIOで(株)三木谷三木谷毅社長らが開発した地域密着
型携帯SNSについてプレゼンしました。今、そのシステムを使って、協働
して地元地域のポータルサイトを立ち上げています。神戸市東灘の伝統文化
である地車(だんじり)やお店の紹介など、地域の情報共有と交流を想定し
ています。
twitterやfacebookにはない独自価値をどう提供できるか。現在、スマート
ホン対応・PC対応のバージョンアップ等の試行錯誤中です。
人と人をつなぐのはシステムではなく、人です。楽しく遊べるか、使える
か。もう少し、じっくり地域の人たちと話し込むことが必要なようです。近
いうちに、共感してもらえる価値が見つけて、タイトルページだけ作って、
そのままにしているブログにアップしたいものです。
今後も皆さんのいろいろな活動に触れ、KNSを楽しみたいと考えていま
す、益々よろしくお願いします。リアルとヴァーチャルの狭間で。