Members Column メンバーズコラム

継続は力なり、そして宝なり

藤田治 (東光機材株式会社福祉事業部)  Vol.52

藤田治

まず最初に是非一言。
KNS編[産学官民連携の地域力」刊行おめでとうございます!心よりお祝い申し上げます。
出版にあたり、執筆、および関係かたがたに敬意を表します。
この書籍が、さらなる波を興していくことをお祈りいたします。

では、テーマのお話をする前に簡単な自己紹介から・・・
氏名:藤田 治(ふじた おさむ)→祖父友治郎の一字をもらいました。
年齢:昭和28年生まれ→もうすぐ60歳!信じられない。
KNSへの入会時期:最初から→お世話になりっぱなしです。
住まい:兵庫県三木市 会社も三木市→「金物の町」
現在の職:東光機材株式会社 専務取締役→福祉事業部兼任
性格:ちょっと変りモノ。とにかくオリジナリティにこだわりすぎ。
幅広く人と付き合うのが苦手→こんな人間もKNSにいるとは・・・

<会社について>
 会社は、あたり一面田んぼと畑にあり近くには美濃川が流れ、
遠景に、三木盆地の山々が連なっています。
ここで、金属加工(プレス加工)を柱としたモノづくりをしている町工場です。
主に、建築金物を製造し、2×4工法用接合金物では国内3割程のシェアです。
しかし、競争が厳しく10年あまり前から福祉事業に参入すべく現在に至っています。
自社ブランドの確立に、今必死に取り組んでいます。

<ここから本題です>
 コラムを書かせていただくにあたり、私も含めてなにが今求められていることはなんだろう?
と考えた末に、思い至ったのが「継続する、続ける」ということです。
続けるということは「あきらめない」ことであり「逃げない」ことであることにも通じています。
誰しもつらく悲しい時には、やめたい、逃げたいと思うものです。
私も過去に途中でやめてしまったりあきらめたり何度もありました。
でも続けてこられたことがあります。
以下、3つの「継続」について述べてみたいと思います。

<日記>
 そのひとつは、中学3年から書いている日記です。
気がつけばかれこれ40年あまり続いています。積み上げると約1mくらいになります。
高校時代の多感なときには、1日6ページくらい書く日もありました。
たまに読み返すときがありますが、ものの考え方の変わりように驚いたり、
過去の自分に励まされたり、ツマラナイ事に悩んでいたりすることに気づかされたりします。
また、30年前の今日は何をしていたんだろうということもわかります。
 このきっかけは、友人がクリスマスプレゼントに日記をくれたのがきっかけでした。
書いているうちに、日誌の側面と日記の側面があることに気づきました。
それ以来、友人の結婚や自身の挫折や、父母を見送ったときも1日も欠かさず書き続けました。
「喜びも悲しみも幾歳月」という唄がありますが、そんな心境です。
この日記は私にとって今や、貴重な宝ものとなっています。

<福祉事業>
 もうひとつは、福祉事業への取り組みを12年余りに渡り、続けてこられたことです。
今は自分のライフワークとして生涯にわたり関わっていきたいと心に決めています。
やりがいのある事業に出会えたことに、感謝の念で一杯です。
この取り組みをきっかけとして、会社も私も初めての経験や、出会いがありました。
 この事業へ取り組んでいるときにKNSというネットワークが立ち上がることをお聞きし入会しました。
KNSでは、実にさまざまな分野とさまざまな考え方の人たちに出会うことが出来ました。
今、こうして福祉事業を継続し、さらに発展しようとしてしていけるのは
出会ったかたがたのおかげであると感謝しています。
残念ながらその恩返しができておりません。
 しかし、初めのころは販路もなく、社長と二人で、新規開拓に関西一円をかけずり回りました。
そして失敗も多くありました。
「これなら、絶対売れる!!」と倉庫に一杯の製品をつくったものの
2年間まったく売れない製品もありました。
知り合いの人から、「さっさとそんなものは止めてしまえ。」
と言われたこともありました。
このときが一番つらかったときです。
そのとき、会社はどん底でした。
 しかし、病床にあった父(当時会長)に
「どないしょう。やめたほうがいいかな。」と相談しますと、
父は一言こういいました。「とことんやらんかい。」
 私は、この言葉を聞いて「よし。とことんやれるところまでやったる!」と腹をくくりました。
今の事業が軌道に乗りつつあることを父が生きていたら、
きっと「続けてよかったなあ。」と喜んでくれるのにと、
生前に報告できなかったことが悔やまれます。
 この事業は、人の役に立つ事業であり、
ユーザーから感謝のハガキやメールをいただくとつくづく続けてよかったとしみじみと思います。
ちなみに前述の不振製品は、今やわが社の看板商品としてがんばっています。

<点字付き名刺>
 この点字付き名刺は、およそ10年前に国際福祉機器展で出会いました。
そのとき、地元三木市で、この名刺づくりを障がい者の方の自立支援に役立てたい
と思ったのがきっかけで、今も継続しています。
現在、知的障がい者の支援活動をしている「三木市手をつなぐ育成会」
?じゃがいもの家で月に数千枚の点字付き名刺を製作しています。
 支援できることは、ひとつは点字付き名刺を機会あるごとに、
1人でも多くの人に紹介すること、
もうひとつは私が1人でも多くの人と出会い、名刺交換することです。
これが、ささやかながら「小さな社会貢献」につながると思っています。

 以上です。最後までお読み下さってありがとうございました。

PAGE TOP