Members Column メンバーズコラム

電車に乗っていて考えたこと

藤川昌浩 (有限会社デジタル・マイスター)  Vol.140

藤川昌浩

 みなさん、こんにちは、有限会社デジタル・マイスターの藤川です。今回
で2回目のメンバーズコラムとなりますが、今回は、電車に乗っていて感じ
たこと、考えたことを書き連ねてみたいと思います。
 仕事で移動するとき、私は安全で時間通り目的地に到達できる交通手段と
して電車を利用します。でも、最近のJRは人身事故が多いですね。そんな
とき、ふと車内を見るとシルバーシートに座った若者が携帯電話(スマート
フォンを含む)を操作している光景を目にします。しかし、このような光景
は日常茶飯事で、常態化していますね。

ここで私はふと思ったのですが、今の時代にシルバーシートって全然意味を
成さないのではないか、と。そんなことは分かっている、と思っている方も
いると思いますが、このシルバーシートというアイデアを実施した当初はど
うだったのでしょう? テレビのニュースにも流れたことと思いますが、シ
ルバーシートに座った若者がお年寄りに席を譲る光景などを放映し啓蒙活動
などしたのではないかと想像します。
 でも、これっておかしいよね。シルバーシートだからお年寄りや妊婦、体
の不自由な人に席を譲るのではなくて、シルバーシートじゃなくてもそうす
るのが当たり前と思っている人が多いと思います、いやそうであって欲しい
ものです。こんなことをつらつらと考えているうちに世の中には良かれと思
って作った制度や仕組みの中には、初めから考え方やアプローチを間違って
いたものや、今となっては時代にそぐわなくなっているものがたくさんある
ように思います。
 例えば、国道43号線を道路標識(最高速度制限)通りに走っている車は
皆無で、このような道路で法規走行されると迷惑千万ですし、昭和の時代の
刑事ドラマと何等変わらない捜査方法のお陰で誤認逮捕された方々も少なく
ないと思います。自分のことは横に置いて書き連ねる事が許されるなら、企
業支援施策にも散見されると言ってみたいものです。起業家支援施策と掲げ
ながら、そのような施策を必要とせずとも立派にやっていける会社が利用し
たり、まだまだ起業するには早いステージから利用して(利用させられて)
延命処置を講じられた後に去っていったところも少なからずあるのではない
でしょうか。誤解されないために申し添えますが、全ての企業支援施策を否
定するつもりはありませんし、制度そのものは良いのだけれど使い方を誤っ
ていることだってあると思います。また、意見には個人差がありますので、
異議のある方は12月1日開催予定の第39回定例会の交流会で受け付けます
のでよろしくお願いします。
 事故の影響で止まっていた電車の中では、取りとめも無いことを考えてし
まうようですが、どうやら電車運行が再開されるようです。では、ここまで
書いてしまったので結論をまとめることにしましょう。
 先程、いろんな例を挙げましたが、十把一絡げに出来るものではなく、問
題解決のアプローチも違っていると思います。電車の座席の問題は英国紳士
のように弱者には手を差し伸べるという一人ひとりの意識改革で解決しそう
ですし、そのためには教育が重要かと思います。国道43号線の例では、法
律は変える必要は無いけど道路標識は実体に合わせて見直して欲しいもので
す。それに対して誤認逮捕を防ぐには法律を見直さねばならないと思います。
 KNSは設立から10年を迎えます。皆さんの中には、最近のKNSはここ
が変だぞ、だとか、ちょっとマンネリ化してきたな、と感じられている方は
いないでしょうか? あるいは、こうすればもっと良くなるというアイデア
がひらめいた時、そんな時はお近くのKNS世話人にお話しください。きっ
と、これからのKNSはもっと面白くなることだと思います。

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