Members Column メンバーズコラム
メビック3度目の移転に際し
堂野智史 (公益財団法人大阪産業局 メビック) Vol.505
![堂野智史](http://kns.gr.jp/wp-content/uploads/old/20200409-dono.jpg)
2020年3月9日。
メビックは長年慣れ親しんできた扇町を離れ、
大阪の中心部・堺筋本町の大阪産業創造館(産創館)に移転しました。
2003年5月以来17年間、大阪市水道局庁舎、旧カンテレビル、
カンテレ扇町スクエア(現カンテレビル)と3回拠点を移し、
とうとう4回目は北区を離れることに・・・。
名称も、「メビック扇町」から「メビック」に変わりました。
大阪産業創造館といえば、皆さんもご存じのとおり、
創業、経営革新、事業承継、販路開拓やマーケティング支援等々で
大阪の中小企業を支える中核的施設。
企業や経営者を対象とした少し堅いイメージのある施設ですが、
今回その17階にメビックが移転するこに・・・。
最初はクリエイターに不評かなと心配したのですが、
今のところ、来所したクリエイターの皆さんの反応はさほど悪くはなく
カンテレビルよりもいいよといった声が聞こえるくらい。
ちょっとホッとしました。
ただ、明らかに施設は狭くなりましたし、
交流スペースは産創館との共用ですので
今後どこまでこれまでのような活発な活動を行えるか
また試練の年月が流れそうです。
そんな中、スタートダッシュに歯止めをかけたのが
昨今のコロナウイルス感染。
いきなりイベントの目処が立たず、
入籍をしたけど結婚式・披露宴ができない夫婦のような状態。
お披露目のイベントの開催目処は全く立ちません。
おまけに、国の緊急事態宣言を受け、
大阪府・市では外出やイベントの自粛が強く要請され、
あえなくメビックも明日4月9日から休館に。
最少限のスタッフで対応し、残りは在宅勤務に・・・。
これまで17年間活動をしてきましたが初めての経験です。
こんなメビックですが、
移転に際して出鼻をくじかれるのは、実はこれが最初ではないのです。
前回、水道局から旧カンテレビルを経て
カンテレ扇町スクエアへの移転の際には、
オープニングイベント(2011/3/29)の直前に
東日本大震災が起こり(3/11)、お祝いムードも一変。
当初予定していた市長と市幹部、クリエイター代表と私による
鏡開きもキャンセルになるなど、華美な式典は極力自粛。
会場で参加者から義援金を募るという事態に。
それでもオープニングイベントは開催しましたし、
そこに500人を超える皆さんに集まってもらい
日本中に沈滞ムードが漂う中、それを大阪から変えていこうという
強いメッセージも発信でき、メビックにとっては
ある意味幸先のいいスタートを切れたかなと・・・。
でも今回は、全く様相が異なります。
世界的一大事ですので、仕方がないことですが、
これほど身動きがとれない状態になるなんて
移転準備をしていた時には想像もできませんでした。
これからしばらくは表舞台からは遠ざかり
コロナウイルスの終息をじっと我慢するだけですが、
その間に、再開後猛ダッシュを切れるよう
しっかりエネルギーを蓄えておきたいと思います。
KNSも同様、2月のMOBIOでの定例会のキャンセルを皮切りに
依然活動を再開できない状態ですが
この事態が終息したら、再び活発に活動を再開しますので
皆さん引き続きよろしくお願いします。
また、コロナウイルスが落ち着いたら
新生メビックにもお立ち寄り下さいね。
https://www.mebic.com/