Members Column メンバーズコラム
はしご酒
沼田秀彦 (KNS東北支部世話人(盛岡市商工観光部商工課)) Vol.33
東北支部世話人で盛岡市職員もしている沼田秀彦です。
平成14年の第2回INS in おおさかに参加したのがきっかけで、KNSと関わるようになりました。
私は、平成8年から現在のいわて産業振興センターの研究開発コーディネータとして
INSや産学官連携にかかわり、早15年になります。この間、平成10年から10年ほどは、
市職員ゆえの人事異動でIT政策、個人情報保護・情報公開などの分野を担当していたため、
あまり関わることが出来ずINSやKNSとは飲み会を中心に参加してきました。
しかし、昨年から企業誘致担当、今年4月からは商工担当となりましたので、
大手をふって参加しています。
KNSでは、常に(?)お酒を片手に情報交換をしていますが、
私が担当している商工業の分野においても時としてお酒を伴う意見交換会やイベントがよくあります。
例えば、10月6日(水)に盛岡市内の八幡町、南大通、肴町など河南界隈で「八幡はしご酒祭り」が開催されます。
特製の酒升と地図を持って4ブロックごとに1店ずつと、指定の1店の計5店を午後6時から3時間ではしごします。
前売り券は3千円で、5店廻れば抽選で豪華景品が当たります。
グループでのはしご、今まで入ったことがない店のみをはしごするなどの楽しみ方があります。
商店街の活性化をお手伝いする身としては、いの一番に前売り券をゲット、今からどの店に行こうか思案中です。
そんな考え事をしていたら、今度は盛岡市で一番の繁華街である大通二丁目で「盛岡ナイトおもしろ探検ラリー」が
9月21日(火)に開催されるとの案内があり、こちらは20の参加店から8店をはしごするもので、前売り券が4千円です。
さらには10月30日(土)に、盛岡駅東口界隈で「盛岡駅前えきいき東口飲み会ラリー」、
そして11月16日(火)にも大通・菜園地区で「第1回盛岡お月見ハシゴ酒祭り」が企画されています。
はしご酒をネットで調べると「馴染みの店を片っ端からひとつずつ、
まるで梯子を丁寧に登っていくかごとく訪ねて飲むこと」とのことで、
馴染みの店が少ない私には、本来の意味のはしご酒は、あまりしたことがありません。
もっとも馴染みの店ではないところに2次会、3次会と行くこともありますが、最近はずっと減りました。
勿論、2次会でカラオケルームもありますが、これははしご酒になるのか疑問なところであります。
その点、はしご酒祭りは、ゲーム感覚で短い時間にお店を廻り、初めてのお店に入るのは楽しいものがあります。
飲み会の形態は、花見や歓迎会、合コンなど色々なことを口実に企画されます。
はしご酒祭りもお酒の消費拡大や地域経済の活性化を目指して、全国いたるところで開催されています。
ここ盛岡も例外ではありませんが、30万人都市でこの3ヶ月に4回のはしご酒祭りがあるのは珍しいかもしれません。
もとよりお酒は嫌いではありませんが、INSやKNSの定例会での飲み会は、知らない方も多いのですが、
色々な出会いがあり、興味ある話を聞くことが出来ます。
無論、1回だけの名刺交換で終わる方もおりますが、1度お会いしただけで印象に残る方、
何回か杯を酌み交わす会を重ねるごとに、打ち解けて話すことができる方もいて、
あきない飲み会であり、万難を排して参加したいと思っています。
そんなことを考えると、数えるほどしか参加していないKNSでの飲み会は、
はしご酒の意味のとおり馴染みの方(店)と旧交を温めたり、それぞれの関心事について意見交換するひと時でもあり、
また、はしご酒祭りのように初めての方(店)と次々に杯を傾けるのもまた刺激的で、
はしご酒とはしご酒祭りが一緒になったような感覚を覚えます。
何より、KNSではお祭りのような熱気がひしひしと伝わり、そんな熱気がKNSの魅力ではないかと考えています。
限定された範囲の参加者で飲んでいると、人の噂とか組織のことが酒の肴になり、
それはそれで盛り上がるのですが、そればかりでは、発展性に乏しいというか、飽きるような気がします。
やはり、私はKNSとかINSのような「はしご酒祭り的な飲み会」が好きです。
なお、はしご酒祭りでは、、早く店を廻ろうとして自転車や車を運転するのは厳禁です。
これはKNSやINSでも同じことで、労を惜しまずじっくりと馴染みの方(店)を作っていくことがいい結果につながると考えています。