Members Column メンバーズコラム

コロナで変わった身近の状況

池田良輔 (弁護士法人御堂筋法律事務所)  Vol.524

池田良輔

皆さま、こんにちは。弁護士(弁護士法人御堂筋法律事務所)の池田良輔です。
私が所属する弁護士法人御堂筋法律事務所の大阪事務所は心斎橋(南船場)の御堂筋沿いにあります(大阪事務所のほか、東京事務所と広島事務所があります。)。コロナ禍発生前は、事務所の窓から御堂筋方向を「ちらっ」と眺めただけでも、買物袋をたくさん抱えたインバウンド観光客の方々で溢れかえっている光景を目にすることが出来ましたし、心斎橋の交差点付近では、観光バスが縦列駐車状態となってインバウンド観光客の帰りを待っているといった光景を目にすることも日常茶飯事でした。コロナ禍発生後の心斎橋は、インバウンド観光客の数は激減し皆無と表現しても過言ではない状況となり、その後の緊急事態宣言下の時期の心斎橋界隈は、インバウンド観光客のみならず日本人の往来も激減し、ゴーストタウンとすら言いうる状況でした。現在の心斎橋は、人通りは一応回復してはいるものの、インバウンド観光客は依然として戻ってきておらず、コロナ禍発生前の賑わいには到底及ばない状況です。

 私の仕事面においては、世間の流れと同様、いわゆる「3密」回避の観点から、参加者が一堂に会して顔を突き合わせて会議を行う方式は減少し、Web会議方式で会議を実施する機会が増えました。参加者が一同に会する会議方式が全く不要であるとは言えないものの、Web会議でも会議の目的を十分に達成することの出来る場面は多いことに今更ながら気づいております。会議場所へ赴く時間・労力のコストのことを考えますと、Web会議を使用する機会は今後も増加してゆくものと思われ、個人的には、将来的には事務所内の会議室を削減しても良いのではないか?と考えております(私の業務の一場面である裁判手続に関しては、Web会議の方法による裁判手続の実施はまだ試行段階で、遠隔地の裁判所で実施される裁判手続であるといった一定の理由がない限り、実際に裁判所まで足を運ぶのが原則です。数時間かけて裁判所まで赴いたものの、裁判所での裁判手続は数分で終わってしまうということもあります。)。
 参加者が一同に会すると言えば、私は今年の10月をもって司法研修所を修了して弁護士登録をしてから20周年を迎えることになります。司法界では、司法研修所修了20周年の年には、司法研修所の同期・同級生と指導教官らが京都で一同に会して20周年記念行事(要は飲み会です)が開催されるのが恒例で、本来であれば今年に20周年記念行事が開催されていたはずなのですが、「3密」を避けるために20周年記念行事は延期となりました(私の司法研修所同期・同級生の人数は約800人で、同期・同級生や指導教官の全員が京都での20周年記念行事に参加するわけではないでしょうが、数百人レベルでの会合となることが予想されるため、延期は止むを得ないところだと思います。)。Web会議方式で20周年記念行事を開催する方法もあるのかもしれませんが、やはり、飲み会はWeb会議方式よりも顔を付き合わせての対面方式のほうが断然楽しいというのが私の個人的意見です(この個人的意見については、KNSの皆さまにおかれても異論ないのではないでしょうか?)。
コロナのことを気にすることなく、KMSの定例会が従前のように盛大に開催される日が一日も早く戻ってくることを祈っております。

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