Members Column メンバーズコラム
イベントも、ビジネスも ATCは咲洲で、人と人をつなぐ企画と場づくりを加速させます
福井崇之 (アジア太平洋トレードセンター株式会社 広報企画室) Vol.514
2020年3月、「トミカ博 in OSAKA」の開催中止が決まりました。理由はコロナです。今年はトミカが発売されてから50年というアニバーサリーイヤー。テーマは「トミカの世界に飛び込もう!」で関係者が毎年テーマを変えながら繋いできたバトン。2002年にスタートして以来、JR宝塚線の事故や、東日本大震災の折にも、子供たちの笑顔をつくるという目的と使命感で開催を継続してきたイベントが、初の中止となりました。3月のイベントが全て中止になる中、桜が散る頃にはコロナウイルスも終息し、トミカ博からイベントを再興していこう!と願っていただけにとてもショックなニュースでした。
さて、皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
何とかコロナウイルスの第1波を乗り越え、徐々に社会活動を戻していく最中ですが、まだまだ先の見えない長い闘いが余儀なくされそうですね。1日も早くワクチンや薬が開発され、蒸し暑い中でのマスクから解放され、飲んで騒いで仲間と繋がり、明日へ繋げる。そんな何でもない日常を一日も早く取り戻したいものです。
わが社でもコロナで大きな打撃を受けました。1月下旬から免税店が海外からの団体旅行中止により休業状態になったのがスタート。豪華客船のニュースもどこか対岸の火事のような気分でしたが、2月下旬に発表されたUSJや海遊館、学校の休校をきっかけに一変、3月からは予定していた全てのイベントが中止・延期となり、3月の来館者は前年の半分となり、4・5月は緊急事態宣言によりテレワークが進み、外出自粛等によって来館者が前年の1/3まで落ち込みました。開業以来経験した事のない来館者の減少です。(昨年のG20厳戒態勢下よりも少ない数字)
中でもイベントを取り巻く環境は厳しく、ガイドラインに沿った形での展示会・イベント・興業は成立が難しく、いまだに秋以降のイベントも中止・延期の連絡が入ってきます。学校の夏休みの短縮や土曜授業なども逆風なのですが、夏にはマンモス展(ロシアの永久凍土から発掘され、愛・地球博で人気だったユカギルマンモス他の展示)を開催し、一歩一歩できる事を積み重ねて、以前に近づける努力を重ねていきます。秋にも話題の展覧会を企画しておりますので、是非、ATCにイベントを楽しみに来てください。
さて、イベントでの認知度が高い一方、ATCの複合型施設のオフィス・ショールーム・産業振興施設(エイジレスセンター、エコプラザ、大阪デザイン振興プラザ、IHPC、TEQS、Robo&Peace、IATC)といった機能はまだまだ知られていないかもしれません。
2018年11月、大阪・関西万博2025が決定し、大阪ベイエリアの開発に注目が集まる中、昨年4月に僕も広報企画室に配属されました。ATCの強みを活かして、万博やIR誘致の風を捉え、地域社会・経済の役に立つためにどうしたらいいかをずっと考えてきました。いわゆるATCの顔づくり(ブランディング)です。
産業振興施設の集積と、そこに集うコミュニティをコミュニティマネージャー(CM)のネットワークでつなぎ、ビジネスカテゴリーや成長ステージにとらわれず、ビジネスの成長を支援する「Business Gateway ATC(構想)」を立ち上げようとしています。きっとここにしかない機能・サービスになると確信しております。現在、ホームぺージの作成と、CMの連携会、企業の顔が見える関係づくりの場「咲洲Meets(仮称)」など、ATCは咲洲で人と人をつなぐ企画・場づくりを加速度あげて取り組んでいきます。
実証実験の場としての認知度も上がってきております。万博へサービス導入する前には、ATCで実証をしてください。研究開発拠点や、万博のサポートオフィスの需要もあるでしょう。万博よりも進んだ研究段階の技術・サービスのショールーム機能としての活用もあると思います。
これからは大阪・南港ATCを改め、咲州を全面に打ち出してCIを再構築していきます。
咲州ATCのコミュニティ活動にご参加ください。詳細はこれからドンドン発信していきます。
3年前のコラムで表明したフルマラソン完走は、2018年と2019年に2度達成する事ができました。結果報告とこれからの決意表明まで。