Members Column メンバーズコラム
自分にできる小さな産官学民連携のキッカケづくり
藤田 泰仁 (合同会社well co) Vol.819
関西ネットワークシステムに関わらせていただく中で、僕自身、産官学民連携というものを小さくても前に進めていきたいと思っています。
僕自身は現在、合同会社well coという会社を運営し、事業戦略顧問として市役所さんや商工会議所さんと企画を考えたり、公的機関のお仕事に関わらせていただいたりしています。ただ、今の関係性は発注する側と受注する側という関係です。
そこからもう一歩踏み込んで、一緒に何かをつくるような関係を増やしていきたいと思っています。産官学民連携まではほど遠いですが、そこに向けた最初の一歩として2026年9月23日に西宮商工会議所の『にしのみや地域活動支援事業』・西宮市後援で『健幸マルシェ』を開催しました。この時の構想や結果について共有します。
【 連携する意義は? 】
「産官学民連携をしたい」だと目的と手段が逆転してしまい、中身のない活動に陥ってしまいます。そこでKNS第80回定例会 in 兵庫県立大学 神戸商科キャンパスにて、『【共創力】スモールビジネスが、成長する“つながり”活用法』でプレゼンさせていただいた内容を考えます。共創する上で重要なのは、”お互いの目標に対する交点になっている共通目標を立てる”ことです。
自分の主張だけでは、協力は得られません。でも相手の主張だけ聞いても、自身が継続できません。だから両者の共通目標が大切になってくると考えています。
今回は西宮市役所のことを考えたので、市のアクションプランや審議会の内容を確認することで西宮市・担当者の目標を想定しました。多岐にわたる課題の中で、民間が担えることとして”広報”があります。つまり市が普及させたい何かを広く知らせ、定着させ普及させることです。
民間企業 ⇨自社サービスの集客・広報
西宮市 ⇨市民に広報すべき内容を広報
西宮商工会議所⇨市民向け活動&事業者支援
非営利団体 ⇨団体活動の広報
主催の藤田 ⇨健康の普及(元医療系として)、顧問先支援
各想定目標から、展示を軸にした健康分野のマルシェを企画。
本企画の来場者数が各々の共通目標にすえて開催に向けて動きました。
【 『健幸マルシェ』準備から結果 】
まず西宮商工会議所・西宮市からの協力が得られました。何の実績もない任意団体を主催としましたので、お互いに様子見をしながら進めた印象です。また出展者募集も、協力団体や地域メディアに関しても比較的スムーズに進みました。これは前述の共通目標と目的が社会的意義があったからだと思います。
開催内容としては①BtoCのマルシェ ②BtoBの展示商談 ③広報用掲示及び配架 を混ぜた形でした。この広報用掲示及び配架に西宮市健康増進課・男女共同参画課のリーフレット配架などを行いました。
肝心の結果ですが、実測で200名の来場と複数の出展者に売り切れや商談報告が入りました。西宮市の広報物ですが、手に取っていただく方や掲示内容を読まれる方がおられて市の担当者にはポジティブな感想をいただきました。
運営としての反省ですが、シルバーウィークの人の流れを予測仕切れなかったことや広報力が足りなかった結果が200名の来場だと捉えています。1事業者や市として1日で200名を集めることは難しいですが、それでも西宮市の広報や事業者の集客、市民への広報としては不十分だと思っています。こちらは関係者を増やすことや、メディアへの対策を次回以降強化しようと考えています。
【 今後、目指していくこと 】
最後にこの活動にも繋がっている僕の経歴です。
阪神淡路大震災を被災した経験から”有事に役立つ人”として医療の道に進む。
整形外科・鍼灸整骨院などで勤め、27歳で自費診療の整体院を開業。
WEB集客で目立っていたので、集客に関する講師依頼を受けるようになる。
コロナ禍で同業の廃業が多かったので、WEB集客を教える為に法人化し活動開始。
段階的に商工会議所や市役所からの依頼が増え、2025年度は111件対応。
現在は多業種の事業単位での総合支援を行っていますが、以上の経歴もあるので健康産業への思い入れがあります。また公的機関と話す中で、民間と違った悩みも聞きます。また、市長選などに関わり、自治体の抱えている現実とも向き合うことが増えました。
今回開催した健幸マルシェは、産官学民連携に直結するものではありません。それでも同じ目標(健康)を持つ企業間、自治体と企業がお互いを知るキッカケとしては機能していました。KNSの思想を引用しますが、関係者である産官学民がコミュニケーションを取り仲良くなった先に産官学民連携が生まれる場にしたいと思います。机上の空論にならないように、改善しながら進めていきます。
僕の地元である西宮で初開催しましたが、力が分散しない範囲として阪神間で今後は開催していきます。今回は大学との関わりが全くなかったので、この部分は早く関われるようにしようと思っています。また健康産業、自治体の方などもより広く関係者を増やしたいので、面白そうと思っていただけた方々と繋がれたらと願っています。
