Members Column メンバーズコラム
人生を悩まないために
安田耕三 (甲南大学) Vol.209
KNSの皆様、今回で三度目の登場、世話人の一人の安田です。
Sochiオリンピックでは、当初の期待の大きさを受けて、十分に実力を発揮できなかった選手や、話題にも登らなかった選手がメダルを獲得したりとか、何か人生劇を見ているような気分です。プレッシャーに負けたとか、プレッシャーに勝ったとか、マスコミは言いたい放題、結局マスコミが騒いで火を付けて結果が出ないと叩くこの繰り返しの様に感じました。選手たちは自分と戦い精一杯に戦っています。結果うまくいかないことも、うまくいくこともありますね。オリンピックに出れるだけでもすごいことですよね。一度ダメならまた再挑戦すれば良いですね。今回のオリンピックで引退される選手もいます。失敗で終わった選手も、貴重な失敗体験を後輩に伝え残すことができます。マスコミは、事前に冷静に評価して、結果に対して感情的にならずに冷静に反省し、その上で今後の課題と解決策を提案する、このように成ってほしいなと思います。
学生さん達の就職活動では、多くの内定をもらった人がいる反面、少しも内定を取れていない方もおられます。何どもチャレンジしているのに評価してくれない虚しさ、失望感はすごく大きいと思います。全人格が否定されてしまったと思う学生もいるでしょう。でもしっかりとした勉強や部活、人と人との付き合いからの学び、そして充実した学生生活を過ごしてきたのなら、結果は必ず出るものと思って、夢を見失ってはいけないと思います。
悩まない公式があります。縦軸にうまくいく、行かない、横軸に努力する、努力しないを取ると4つの領域(象限)に分かれます。
1)一生懸命努力してうまくいけば当たり前でよかったと思う。悩むことはない。
2)努力はしていないのにうまく物事が運ぶ、運が良かったラッキーだと思えるので悩まない。
3)努力を適当にしかしなくて物事がうまくいかなかった時には、あの時ああすれば良かった、こうすれば良かったと反省しきりで、誠に悔いが残ることになります。人生を悩むことになります。
4)最高の努力をして、結果が思わしくなかったら開き直りをすればいい。煮ても焼いても何でもしてくれとの心境です。悩んでも仕方がない、最善の努力をしたのだから。それ以上どうしろと言うのか。
従って物事を悩まない為には、「努力を適当にしかしないで結果が悪かった時」を避ける事になります。そうです、何事もしっかりと努力して最善を尽くせと言うことですね。
私はこの原則を、先輩の上司に教えてもらいました。どんな時にも最善を尽くせですね。やってやってやりぬく、その時結果はついてくるものです。