Members Column メンバーズコラム
はじめまして、「社外IT戦略企画部長」をやってます
山口透 (株式会社エムティブレイン) Vol.412
コラムを執筆するのは初めての山口透と申します。
3年前に独立開業して、株式会社エムティブレイン(http://mt-brain.jp)という会社を立ち上げ、経営とITのコンサルタントを行っています。
KNSは独立した3年前に初めて参加し、定例会やプレゼン大会にも参加して様々な方とつながりを持ち、毎回楽しく交流させていただいています。
まずは、自己紹介をさせていただきます。
私は、50人から1000人ぐらいまでの中小企業に対する経営とITのコンサルタントです。
ITのコンサルタントというと、「システム開発」や「パッケージ」の販売というイメージが多いと思います。
ですが、私は、「ITを導入する前に、業務を整理して、かんたんな仕組みにする」という「業務改善コンサルタント」「IT企画立案」「IT戦略立案」という仕事をしています。
ITを使ったシステムというのは、大雑把に決めていたルールのうち、単純にできるルールを決めるてその通りに動くようにするものです。
この「業務改善」や「IT戦略立案」ということを決めて実行していく役割が必要です。
少し大きな組織でいうと、CiO(Chief Information Officer:最高情報責任者)や情報システム部長という立場の人をイメージしてください。
このような仕事をしている理由は、
「システムを入れたけどうまく動かない」「ITやIoTってなに?」「AIで仕事がなくなるのか」という中小企業の社長の気持ちに答えたいからです。特に事業承継された後の若い経営者や、事業承継中で組織を変えようとしている経営者が、自社にシステムを導入したいけれど、どのように進めればよいかわからないという声を聞くからです。
ですので、最近は、「社外IT戦略企画部長」という言葉で仕事の内容を説明しています。
この他には、
・新技術を用いた新製品や新サービスの企画開発(IT活用、ビックデータやIoT製品活用)
・経営戦略に基づいた、新製品開発や新事業の導入プロジェクト支援
・アイデアを整理して実現する、デザイン思考を用いた新製品や新サービスの企画開発支援
・見えにくい技術を見える化し、顧客へ営業ではなく商品提案できる人材の育成支援
なども取り組んでいます。
こんな仕事をしているので、ITを使った新しいことにはできるだけ首を突っ込むようにしています。
今は注目しているのは、IoT、AI、自動化という分野です。
まず、IoTやAIは、センサーや中継器やネットワーク、クラウドといった多種多様なITの技術を組み合わせです。
製造業やサービス業ですと、作業の見える化が今熱い分野です。センサーで情報を集めて、誰がどのような工程で何をやっているかということを自動的にデータに集めます。
またセンサーと自社の製品を組み合わせて、新しい商品とサービスを提供するということが比較的簡単にできるようになってきました。
私はコピー&トナービジネスと呼んでいますが、消耗品が付いた機器を製造しているメーカは、このビジネスができると考えています。
例えば、フィルターを消耗品として販売しているような浄水器メーカーがわかりやすいようです。
フィルターが汚れてて交換をするタイミングをセンサーで感知して、営業担当者やお客様に知らせることができます。これによりフィルターが詰まって使えないというクレームを最小限に抑えることができます。
この他、自動化は古くからある分野ですが、まだまだ面白いと思います。仕事で考えると、パソコンもロボットも自動化の範囲です。
さらに、自動化は仕事以外に家庭でもできる部分です。最近では、自宅でも自動化をできるだけ進めています。
まず簡単なところからですが、照明器具をセンサーでON&OFFしています。
玄関や勝手口は、夕方や雨の日など周辺が暗くなると明かりがつきます。
これは、防犯の効果があるかなと感じています。
トイレ、洗面所、廊下は辺りが暗くなって、人が近づくと明かりが点くようにしました。
当初は、明かりの消し忘れ防止による節電効果を狙っていました。
しかし、センサーを付けてみるとわかりましたが、非常に快適です。
人が明かりをつけるという行為は簡単なことです。
しかし、両手に何かを持っているときはもちろん、なにより、「ついてほしい」と思った瞬間につくので、
まるで心の動きを感知してもらったようなイメージになります。
このようなことをやってみて感じるのは、「無意識」というのは「意識」をしているのだということを感じます。
IoTやITや自動化などの仕事は、私一人では何もできないので、KNSでいろいろな方と繋がって連携をできるようにしていきたいです。
システム開発できる方、ITがよくわからない方、同業者でもつながって、お仕事をしていきましょう。
よろしくおねがいします。