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高知龍馬空港に季節の風を! 新たな産学連携プロジェクト「空飛ブ八百屋」
佐藤暢 (高知工科大学 研究連携部 研究連携専門監) Vol.358
2015年11月にオープンした高知龍馬空港の「空飛ブ八百屋」が好調です。このプロジェクトは、高知工科大学の教員や、生産者である地元の農家、そして事業主体である高知空港ビル株式会社との連携によるものです。その日の朝に収穫した新鮮な野菜を空港フロアで販売しています。野菜は生産者から直接買い付けています。このことで地元の農家が元気になります。また、学生も接客やマーケティングに参画することで、地域活性化への取組みを通じた教育効果も狙っています。
地域プランナーでもある松崎了三特任教授によりますと、現場での実践がより深い学びをもたらし、学生の成長を促すということです。また、かつて石垣島空港で島ラッキョウなどの特産野菜の販売事業をプロデュースした那須清吾教授によれば、空港で野菜が買えるという非日常感や限定感が、さらなるブランド化につながるのだとのことです。その土地のらしさや季節を地方空港から伝えたい、という思いが詰まったプロジェクトでもあります。いわゆる研究開発型の産学連携とは一味ちがう取組みではありますが、高知に立ち寄る機会がありましたら、ぜひ、陳列された野菜たちの色彩や味わいに触れていただけたらと思います。
空飛ブ八百屋(Facebook)
https://www.facebook.com/soratobuyaoya/