Members Column メンバーズコラム

謙虚な変態が地域を変える

領家誠 (大阪府商工労働部)  Vol.135

領家誠

 久しぶりのコラム投稿です。前回は、2010年12月8日でしたので、約2年
ぶりになります。
 この間、KNSへの参加をきっかけに、たくさんの良縁に恵まれ、いろんな
地域の人と「つながる」ことができたことに大変感謝をしています。
 2年前に書いたタイトル「つなぐ」。それは、益々重要に、さらに能動的
に「繋がる×心・思い=絆」へと進化しているように思います。
 我々、行政の仕事も、ここ2?3年で大きく変わってきています。「カネ・
モノ・ヒト」から「ヒト・モノ・カネ」へ。この正しい優先順位が意識され
始めてきたのではないかと思います。

 3.11震災以降、地域における動きもこの順になってきているのではないか
と感じます。もっともインフラの復興には、カネから動いてもらわないと始
まらないのですが、「予算(お金)が無いと何もできない」というパラドッ
クスから抜け出た地域は、より強くなってきています。これは、被災地域に
限った話でなく、各地域で、行政で成功している例に共通しているように思
います。
 よく、私は、うちの組織の中で、「事業の奴隷になるな」と言っています。
予算がつかないと組織的な認知がとれなかったとして、何もしなかったり、
事業こそが役所の力の根源で、それで世の中を変えることができると本気で
考えている人間が多いのも事実です。
 ただ、予算と人員がどんどん縮小する中、それだけでは、成果がでないの
も如実で、自らが予算取りのために机上で課した成果指標に自問自答する風
景もまれではありません。そして、査定側の人間の浮世離れも手伝い、とん
でもない方向に行くこともしばしば。組織の中では、驚くほどの大本営発表
をして、それがまかり通ることをよく見るんです。
 やはり、もっと現場に出なければ、いけない。つまらない打ち出し事業に
お金をつぎ込むこらいなら、旅費でもたっぷりつけてアクティブな公務員を
ふやせばもっと、いい事業は自然にでてくると思ったりします。
 さて、愚痴っぽくなってきましたので、話を本題に戻します。外部のネッ
トワークに身を置いてみていると、積極的に繋がっている人には、ある種の
「謙虚さ」があるように思います。単に触発されて振り回されているのでも
なく、素直にハイハイでもなく、他人の言葉や思いに共感し、助言に素直に
自問自答し、それらを自らの糧として成長する「謙虚な人」。そんな人が、
あれよあれよと大きな活動の中心になっていたりする例が多くなってきてい
ます。
 世の中は、すでにかなり細分化され、たくさんの専門家が増えてきていま
す。あまたの資格と肩書があふれる世の中。こういう人々が繋がっていくキ
ーワードが「謙虚さ」であると思います。細分化された個人は、一人では世
の中に無力でも、繋がれば大きな力になる。そのためには、競争性のパラド
ックスからも抜けることも必要なのかもしれません。しっかり勉強したり仕
事をすることに競争が万能ではありません。いかに謙虚に社会や組織に貢献
する思いを持てるか。その使命感の醸成が欠かせません。そいう先にしか、
「謙虚な人が集う」いいネットワークや地域コミュニティはできないと思い
ます。それには、たくさんの地域でがんばる人に出会うことしかないと思い
ます。
 だからこそ、私たち行政ができることは、人を知り、つなぐ場を提供する
こと。それに尽きると思います。まずは、「ヒト・モノ」です。周りを見渡
せば、活用できそうなものはたくさんあると思います。
 そして、私は、そんなことを考えながら、今日も「謙虚な変態」を探して
「ヒト・モノ」そのものである渾身会に身を投じています。
 写真は、全国のものづくり企業の「謙虚な変態」の集合体でありますmono
zukulink.netの島根での総会写真です。ともかく、会うと元気になります!!

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