Members Column メンバーズコラム

大阪、そして日本を支える「ものづくりの力」

奥田三枝子 (株式会社コンベンションリンケージ)  Vol.613

okudamieko

大阪のものづくりは古くから多様性の中で磨き続けられてきた。
デジタル時代を迎えても
その根底にあるオモロイを形にする気質は大阪固有の財産。
作られる製品は国内外でも高く評価されている。
大阪のこれまで、そしてこれからを支えるものづくりに携わる人々に寄り添いモビオは応援し続けます。

……と、渋めの声でナレーションが流れるMOBIOのプロモーションビデオが、このほど完成いたしました。

ものづくりをカッコよく、そこに寄り添い応援するMOBIOをなんとも素敵に仕上げていただきました。
ここに登場するのは、全て関係者。現場の映像も常設展示場の出展企業さまや大阪製ブランドの企業さま。映像ではほんの数秒のシーンですが、何時間もかけて撮影にご協力いただきました。
また、施設内での様子はいつも参加いただいている企業さまや、スタッフのみなさん。
スタジオ撮影でご協力いただいたのも常設展示場の出展企業さん。元、役者さんです。
なんて暖かみがあり親しみのある映像なんでしょう。(笑)

あ。自己紹介が遅れました。私は、MOBIOで情報発信、常設展示場の運営管理などをしている奥田三枝子です。KNSとの出会いは2003年からなので来年には20年になります。
MOBIO……正式名称はものづくりビジネスセンター大阪。このMOBIO(モビオ)は大阪府と公益財団法人大阪産業局が運営する中小企業のためのものづくりに関する支援拠点です。建物は東大阪市役所の西隣。私がKNSと出会った同時期にオープンしたクリエイションコア東大阪の中にあります。そのため「クリコア」の方が認知度は高いようです。しばらく「クリコア」と呼ばれていましたが、2010年5月、公募により名称を「ものづくりビジネスセンター大阪(MOBIO)」となりました。場所は東大阪ですが、事業としては大阪府下全域が対象です。
私は2011年から民間の立場でMOBIO事業の一部を担っております。何だかんだと気が付けば12年目に突入しました。12年もいると周りの人はほとんど入れ替わり、ほぼ年下。年上と言えばコーディネーターの皆さんだけかもしれませんね。こちらはまだまだ大先輩の皆さんが頑張っておられます。
そんな中で、ものづくり企業さまも世代交代が進んでいるようです。正式なデータは取っていませんが、当初、私より年上の社長さまが多かったように思いますが、いまは同世代、もしくはぐっと若い世代になっているように感じます。
え?これって私が年を取ったから?それもあるかもしれませんが、それだけではないと思いますよ、きっと。
ちなみに、私が担当している常設展示場の企業さまだと、従業員数10~99人が約7割、9人以下が1割、100人以上が2割という企業規模。
世代交代が進んで一番感じるのは、情報発信の違い。HPは会社案内ではなく仕事を受注するツールとして考えておられるところが増えました。リクルートを意識してかSNSの活用も盛んですし、新規事業への取組みも意欲的ですし、女性の進出も目覚ましいと思います。現場で製造に携わるいわゆる現場女子をはじめ、女性経営者も増えてきましたね。

そんな中でこの数年注力してきたことが「発信力」から「伝達力」向上への取組みです。個人や個企業の発信は急激に広まりました。ただ発信しても伝えたい人に伝わらなければ目的は達成できません。これが意外と難しい。「誰に」「何を」「どう伝えるのか」。これを基本に、この3つの連続講座を始めました。
1.展示会で成果を出すために「展活」
2.HPから受注するために「デジ活」
3.経営者が誰かに何かを伝えるために(この設定から自分で決めます)「部活」
3つ合わせて「MOBIO社長の3活」と呼びます。(ここでいう社長とは経営者に限らず、経営者マインドを持った人のことを指します。)
基本的にグループワークを中心にゴールに向け「誰に」「何を」「どう伝えるのか」これを徹底的に考えます。業種の違う他社の発表を聞き、自分事として考え意見を言うスタイルは共通しています。
我々サポート側は、企業さまの設備や加工技術だけではなく、背景や企業風土、経営者の考えなどを知ることが必要だと思っています。これらの講座を通じて知ることも多く、ご相談を受けた際、「あの企業さんなら、相談に乗ってくれるのではないか」そうあたりを付けることができます。とは言え、マッチングとは、そう簡単にはできないのですが。

そんなこんなで、なんとも纏まりのない話になりましたが、大切なのはコミュニケーション力なんだと思います。これはKNSで培った気がします。KNSでは決して手取り足取りのサポートはありませんが(割と放置プレーかと思いますが)、関わる人のコミュニケーション力の高さにはいつも刺激を受けています。自らのコミュニケーション力=伝達力向上のためには、KNSは欠かせない存在になっていると、改めて感じる今日この頃です。

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