Members Column メンバーズコラム

台湾の年末年始

岡本信秀 (阪神電気鉄道)  Vol.345

台北駅のライトアップ

KNSの皆様、こんにちは。2016年1月より阪神電気鉄道から台湾の現地法人に出向・駐在しております岡本です。関西の鉄道会社の人間が台湾で何をしているのかと申しますと、実はアイスクリームの販売なのですが、それはまた別の機会にでもお話させていただこうと思います。
さて、今や台湾は日本にとって最も身近な外国の1つであると思われ、各種ガイドブックや個人のブログによる観光・グルメ関連の記事は引きも切らず、実際に当地を訪れられ堪能された方も非常に多いと思います。このコラムではありきたりですが、そういった他で探せばヒットする話ではなく、「台湾のこのあたりはどうなっているのだろう?」という皆様がふとしたときに思い浮かぶ(かもしれない)疑問に答えるような内容を目指していきたいと考えています(まぁここで私が触れる話題もきっと他で答えが見つかるとは思いますが!)。

 今回は1月掲載ということで、台湾のクリスマスとお正月に焦点を当ててみます。

 台湾は中華文明の国で観光ガイドには台北の龍山寺などが載っていることもあり仏教国であると思っておられる方も多いと思いますしそれは事実でもあるのですが、一方でキリスト教徒も多く、台北市内には実に多数のキリスト教会が見られます。それもあってか台湾のクリスマスは厳かな部分もあるのですが、一方で大多数はお主に信仰している宗教に関係なく賑やかにクリスマスを祝っているようです。そう、日本と同じですね。台北にはそごう・三越の日系百貨店がありますが店の前には大きなツリーが飾られ、また台北駅も赤と緑にライトアップされます。一方、文房具店には大量のクリスマスカードが並び、主に若者が送る相手を思い浮かべながら品定めする様子は日本では見られない光景だと感じます。

 続いてお正月(元旦)です。東アジア一高いビルである台北101(全く知られていませんが正式名称は「台北金融大樓」です)の花火が有名なので台湾も日本と同じく12月末から1月初めはお祭り気分なのだろう、と思われる方も多いでしょうが、実のところ台湾でお正月というと旧正月を指すため、お祭り気分なのは年末年始に台湾に来ている日本人だけで1日は祝日ですがなんと通常は翌2日から出勤です(2017年は土日と重なったので3日からでした)。そして毎年変動しますが1月下旬から2月中旬にかけての旧正月期間が「本物の」お正月ということで、およそ1週間近い連休となり、多くの台湾人が故郷に帰省し、家族と過ごします。

 ということで台湾はまさに今が忘年会(尾牙と言います)シーズン!レストランなど満席が続くようですので、ご旅行に来られる方はご注意くださいね。KNS的には度数の高い高粱(ガオリャン)酒にご注意ください。台北より阪神の岡本でした。

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