Members Column メンバーズコラム

マラソンをする自分を振り返ってみる

岡田恵実 (独立行政法人中小企業基盤整備機構)  Vol.476

岡田恵実

中小機構の岡田恵実です。通称だえみ(←おか「だえみ」)です。
KNSのメンバーズコラム、はじめて書かせていただきます。

仕事は、東京・丸の内にある「TIP*S」という空間で、対話を通じて学びあう&つながるスナック的な場(もちろん夜専門(笑))を運営しています。
スナック的な場から生まれるいろいろな感覚もおもしろいのですが、それはいつかのKNSプレゼンにとっておくことにして、今回はあえて個人的なこと・・・KNSメンバーでもやっておられる方の多い「マラソン」に関することを書いてみます。振り返り日記みたいな感じですが、ご容赦ください。

<初マラソン>
私の初マラソンは、2014年の東京マラソン。3回にわたる両足首の靱帯再建手術が終わり、10年以上小走りすらままならなかった自分が走れる足になれそうだ、というタイミングでした。

走れるようになったら東京マラソンにも出れちゃうのかなーと軽い気持ちで東京マラソンのプレミアム会員となったところ・・・2013年9月の3回目手術からわずか2か月、11月末にまさかの当選メールが!
あと3か月しかない。10年小走りすらしていない、手術終わって2か月・・・でもこの10倍という幸運を放棄したらこれから幸運が来ないかも、そう思ってとりあえずスポーツショップで「フルマラソン完走に必要なモノを一式ください!」と大人買い。シューズからウェアなど6万円でした(笑)
レースまで3か月ですから、走る練習をしても間に合うわけがない。
そこで私がとった作戦は、「ゴールドジムに通って太い筋肉を鍛える!」
3か月、週3回出勤前にゴールドジムに通い、ひたすら筋トレ・・・・。この3か月間で走った距離は、わずか100km。最大走行距離16km(笑)
そんな感じで臨んだ初めての東京マラソンは、5時間30分で歩くことなく完走!
感動的な、気持ちのいい時間でした。帰りの電車で、ハンガーノックで気を失いましたが(笑)

<マラソンを続けるきっかけ>
東京マラソンの感動をきっかけに走ることにはまり・・・といいたいところですが、そうはならず(笑)
ゴールドジムは当たり前のように行かなくなり、1年以上無駄に支払い続けた末に退会。年1回人気大会に出られる権利を得られたらその直前2か月だけ練習する・・・そんな状態が2年半以上続きます。
2016年秋、深く落ち込むことがあり、仕事すら満足にできない時期がありました。その時に申し込んでいたレースは、仲間と一緒に申し込んでいた12月の湘南国際マラソン。普段の生活ですら息することが苦しいくらいなのに、走るなんて無理・・・そう思いながらも、仲間に引っ張られて会場へ。
会場までは仲間と一緒でも、スタートラインを越えれば当たり前だけど一人。ひたすら一歩一歩足を進める。辛い上り坂も、飽きてしまうような直線もひたすら無になって走る。この無になるっていう感覚は、ずっと落ち込んで物事に集中できなかった私にとって、とても豊かで心がうるおっていく時間でした。
ずっと1人で走り続けた42.195km。4時間26分と大幅な自己ベスト更新。なによりも、ゴールには仲間が笑顔で待っていてくれました。
「一人だけど、一人じゃない。」そんなことを教えてくれたのがマラソン。落ち込んでいたことも、このレースをきっかけに少しずつ回復していきました。

<なぜ走るのか?>
湘南国際マラソンをきっかけに継続的に走るようになり、レースにも出て順調にタイムを縮め・・・2018年3月の名古屋ウィメンズマラソンは、自分なりに練習を積んで心身充実、最高の状態で臨みました。
でも結果は、自己ベストは更新するも目標の4時間3分に大きく及ばず。悔しさがこみあげて、仲間に見えないところで号泣した自分がいました。
その時、ふと思いました。「そもそも走ることは好きじゃないのに、なんで走るの?」
きっと走っている方なら、一度は考えるであろうこの問い。
走ることを少し休んだりもしたけど、答えは出るはずもなく。結局、「走ることは好きじゃないのに、なぜ走るのか。その意味を見つけるために走る」ことを決めて練習を再開。
・・・その答えは、2018年11月のつくばマラソンで、名古屋ウィメンズマラソンの目標タイムを達成した時=自分が目指していた場所にたどり着いた時、に感じることができました。
「自分のためだけに何かをする」自分を感じたくて、走っているのだと。
走っている時だけは、自分のことだけ感じながら自分のためだけに走っていました。動的マインドフルネスみたいな感じでしょうか。そして、自分のためだけに走った結果がタイムにでたり、ファンランであれば笑顔になる。そんなシンプルさが自分の中で大切な感覚なんだな、と気づいたのでした。

<そして、最大目標のサブ4へ>
私の最大目標は、いわゆる「サブ4」。フルマラソン4時間切りでした。女子のサブ4は、市民ランナーの上位15%内なのでちょっとした憧れの領域。つくばマラソンで4時間3分を出したことで、2019年の東京マラソンで本気で狙うところまでなんとかやってきました。
期待をもって挑んだ東京マラソンの結果は、4時間0分19秒。たった20秒、されど20秒。・・・でも不思議と悔しさはありませんでした。これが今の自分の実力だなと思いました。出し切ったとか出し切らなかったとか、大雨で寒すぎたとか・・・そういうことではなく、事実として受け止めた、そんな気持ち。
目標達成という楽しみは次のシーズンに持ち越しへ。

そこから半年弱。8月末にあった北海道マラソン。
真夏のマラソン大会として名高いこの大会は、北海道とはいえ暑い!ので次シーズンへの布石の位置づけだったのですが、レース当日が気温が20度と比較的低く、曇り→通り雨→強風→ピーカンという自然の恵みを一気に受ける、私にとっては自然と一体になり無の気持ちで走れる絶好のコンディションでのレースとなりました。
タイムは3時間57分29秒。・・・全く予期しないところから、サブ4はやってきました。
積み重ねは嘘をつかない。積み重ねていれば、乗り越えるのではなく通過点になる・・・そんな気がしています。

走ることって、人生の旅、と似ているかもしれません。
なので、次の目標が明確にあるわけではありませんが、見えない先を目指してもう少し走ってみようと思っています。
12月、大阪マラソン走りますので、KNSのみなさまとその時にもお会いできるかも・・と楽しみにしています!

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