Members Column メンバーズコラム
水上に出よう!
泉英明 (有限会社ハートビートプラン) Vol.230
私はひょんな経緯から、水辺やボートで遊んでいるオモロイ大人の人たちに影響され、今もよく水辺や水上で時間を過ごします。
ここ数年で大阪に増えてきた水辺のレストランやカフェは心地よいです。特に昼間からビールを飲みながら川の風を感じるのが最高、よくお酒がまわります。川床が出ている北浜テラスも8店舗に増え、天満橋の八軒家浜船着場近く、中央公会堂の堂島川向い、中之島公園の中、肥後橋あたりの土佐堀川沿い、リーガロイヤルホテルの目の前の堂島川沿い、大正の尻無川沿い、道頓堀のとんぼりリバーウォーク沿い、本町橋から北浜の東横堀川沿い、大阪城港周辺、都島の大川沿い、天保山あたりなどなど、おススメのお店もたくさん。中央卸売市場対岸の中之島GATE南岸にもこの冬にフィッシャーマンズマーケットがオープンするなど、水辺がアツイ!
中之島公園の芝生広場や剣先で昼寝をする、夜にみんなでナイトピクニックをする、贅沢です。リバーサイドヨガも行われており、都心のど真ん中でリフレッシュ。
船もいろいろあり、毎日運航している定期船は大阪城~淀屋橋~桜ノ宮、道頓堀回遊、落語家と水の回廊一周、天保山~USJなど。それ以外も大小様々な船がチャーターできるのもポイント。朝ごはんクルーズやドボククルーズをしている舟もあります。
ドラゴンボートは日本選手権が大阪で行われる貴重なスポーツで、毎年天神祭の前に天満橋で全国から集まったチームが競い、太鼓の音が響き渡ります。もちろん天神祭はすごい迫力、船渡御は見るより乗るほうがいいですね。
最近隠れてブームなのがSUP(スタンドアップパドルボード)です。サーフィンのようなボードに立って漕ぐスポーツで、天満橋に基地があり、早朝に川に出て楽しんでそれから出勤するというスタイルが定着している。普通は水に落ちないようで安定しているが、ちなみに私は不覚にも落水しました!しかし川の水はきれいなので臭くありません。旅行者を相手に天満橋から道頓堀までいくツアーも始まっています。
先日、北九州の小倉に行ったときに驚いたのが、都心のど真ん中の紫川で貸ボートを市民団体が運営していて、旅行者や市民が気軽に楽しんでいたこと。また、毎年市民ハゼ釣り大会をして、川で連れた魚をみんなで食べるとのこと。素晴らしい活動です。昔は中之島公園でいくつもの貸ボート屋があってデートで使ったわという人の話をよく聞くので、これは復活したい。数年前に安治川や木津川で釣りをして食べようという企画をして、結局釣れずあきらめて帰る途中にボラが船に飛び込んできて、臭かったけど頑張って食べたのを思い出します。
大阪でこんな水の上の楽しみ方があったらいのに!とずっと妄想していたのが、オープンエアのボートで夜風を感じながら食事と音楽を楽しむこと。何回か勝手にボートで試したがとてもいい。サンアントニオのダイニングクルーズもオープンエアで素晴らしかった。日本では夜景が乏しく周辺に人もいないので、どうしても屋形船や屋根のある船の中で食事をするスタイルが多いが、今の大阪は水辺に人や店が増え目と目が合う、手を振り合うなどオープンエアが楽しい環境が整ってきた。というわけで、「リバーボートダイニングリパリウス」が始まる。リパリウスとはフランス語で岸辺の意味。ミシュラン星のレストランが参画。これも最高です!
川や水辺は近づくな、といわれて育っている世代が多いので、川は自由に誰でも使えるし入れるということはあまり知られていません。川の水質もきれいになり、水上に出れるツールも増えてきた。安全航行のルールや運営体制も大阪は日本で最先端。これからは食事も、会議も、昼寝も、デートも、ライブも、演劇も、マーケットなどなど、普通に水上でできるようになったらいいなあ!